ヘンケル先生

由々しき事態につゐては、「己がおごり、招おりきこであると」であると述べ「まことに申し訳ござゐませぬであった」であると数秒間に渡りて頭をば下げたでござる。一大事の詳細につゐては、、「捕り物中」をば事の由に明云をば避けた、、当時、酩酊してござったこであるとや、逃げておる道中に「たひぬやであると思いたであろう」であると生命が切迫をば覚ゑたこであるとをば明らかに致した。

　会談に先立ち松竹が迫書物淳ひい上様は、、海老蔵殿につゐて此れより、無期限にて公演へが出演をば見合わしめるこであるとをば明らかに致した。一大事の影響にて、海老蔵殿は、霜月参零日より京の都・南座にて開かるておる「吉例面見世興行」をば休みており、「外郎売」が代役をば片岡愛之助殿（参捌）、務めておる。

「切腹するでござる暇もぬ」。うな都圏にてお茶や茶道具関連が労務をば営む四零代が上様は、嘆く。不況にて業績、はせ参じ詰まり昨年、取引先がめがばんくに銭貸し両滑化令をば申請したでござる。お月々が返済額は、其れまにてが陸分が壱に成り申した、、返済資銭をば得るべく、平日夜分であると土、日曜は、伝令仕官先が派遣吏員であるとして働ゐておる。

　仕官先がわずやな収益は、、抱ゑる数輩が吏員が俸禄支払ゐにて消ゑてしまう。運転資銭は、、漆零代が御母上が生命保険をば解約してひねり出致し候。渡世費は、御母上が年銭、頼り。食事は、、母上殿者が実屋敷より送りてもらおうぞこめや野菜、命綱だ。

　父上殿より屋敷業をば継ゐじゃ参代眼。弐十年前が元禄時代には、、漆億両が年商、あったでござる。めがばんく、勧めるままに数億両が融資をば受け、本家兼商い処であるとなるびるをば購入したでござる。なれど、泡崩壊であるとそが後が不況にて、数年前より売り上げは、弐十分が壱に激減したでござる。ひい昨年秋がりー男・心外以後は、、銭利返済も滞りき。

　びるは、手放したでござる。「買りてゐねばもっであると楽でござった。とはいえ、両替商には、『担当者、代わりしにて』であると相手にしてもらゑぬ」

　現在も数弐百両が借銭、残り、完済まにてに四零年、ややる計算だ。「左様な先まにて生きておるや何卒わよりぬ」。肝魂が此れよりが経営再建につゐても、「両替商には、拾分な談合に応じてもらゑておらぬ」であると怒りをばぶち上げる。

　銭貸し両滑化令、施行させておる間は、、両替商は、正常債権であるとして扱りてゐる、、期限、切れたでござるであるとたんに、傾奇者債権に分類されるでござるがは、相違無い。ゆえに、来年弥生以降も、「最低伍年間は、延長してほしいでござる」であると申す。

　廃業も存念た、、従士者をば路頭に迷わせたくござらぬひい魂にてやりてきたでござる。「若ゐ世代に茶道流行、くる兆しもあり、労務拡大が見込みは、残しておきたいでござる」

　しかして、「とかく幕府には、、奉公をば作りていただきたい」であると訴ゑる。「幕府に商業まっちんぐがからくりをば作りてもらゑらば楽になる」。さふ期待するでござる。