表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔術師、更なる高みのために初心に返りたいと思います。  作者: おおあし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/9

第8話(1章完)

アンリの病室を出て、私は街を歩く。

たくさんの人が行き交い、楽しげな会話をしている。

そんな当たり前の光景を私は見た事がなかった。



 (思えば、あんな風に誰かを守りたいなんて考えた事もなかった)



ダンジョンでの事を思い出す。

アンリをあの殺人狼から必ず守ると思った。

そう思うだけで、今まで感じた事のない力を感じた。

思えば、今までダンジョンは一人でクリアしてきた。

一緒に入るのは同じギルドメンバーで、危険かもなんて考えた事すらない。

圧倒的な個の力。

私はそれを持つ人達しか知らず、そんな人達としか関わってこなかった。

誰かとダンジョンを攻略して、苦楽を共有する。

それがとても素敵な事だと私は知った。



 『また一緒に冒険しようね!』



アンリにそう言われて、私も行きたいと思った。

もっと知りたいと思ったんだ。

誰かと一緒に冒険をする楽しみを、アンリの苦しみを分けて欲しいと思ったんだ。



 (……私、今からでも強くなれるかもしれない。アンリとなら!)



初心に返る。

そうすれば、自分の魔法は更に高みに行けるかもしれない。

アンリとなら、それが出来るかもしれない。

これは、最強の魔術師である私が、更なる高みを目指す物語だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ