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第37話 超古代遺跡を修復しよう

「宝物庫のガラクタも、だいぶ減ったのう」


「だなあ……」


 SFっぽい超古代遺跡の出現から半月。


 ファ〇コン関係をはじめとしたいくつかを残して処分を終えた家電の在庫を見ながら、レティと耕助がそんな話をする。


 完成品だろうが何だろうが敷地内の施設で使用する資源に変換できる遺跡の機能により、ガチャやダンジョンで手に入る家電の処分が急速に進んでいた。


「後は、あれを運べればいいんだがなあ……」


「妾が巨大化すれば、遺跡までは運べるがの。変換できる施設に運び込むのがのう……」


「だよなあ……」


 場所をふさぐミキサー車を見ながら、困ったものだとぼやく耕助とレティ。


 修復の進捗度合いの問題もあって、このサイズのミキサー車を運び込める出入り口がある施設が現在存在しない。


 ダイアズマーを設置した格納庫に関しては、天井が開く構造になっているので、本来ならミキサー車を運び込むことはできる。


 が、こちらも修復が不完全なので、現状ではミキサー車を持って飛べるサイズのレティどころか、ミキサー車本体も引っかかって入らないぐらいしか開くことができない。


 このあたりは優先順位の問題なので、病院や服飾工房などの無人島に足りていない施設が終わるまでは後回しということになる。


 なお、超古代遺跡には植物資源から食料品の種苗を作り出す機能を持つ施設や、食材を加工して食料品を作り出す機能を持つ施設は存在するが、食材そのものを作り出す施設はない。


 なので、農業はずっと続けておく必要がある。


 同様に、各種資源も島の各所で調達しなければならない。


 また、パージ機能を用いてダイアズマーのパーツを資源にする手段は、現状ではダイアズマーの復元速度の兼ね合いで十日に一回、外装パージを行うに止めている。


 ミキサー車などの解体と違い、ダイアズマーのパージ機能に関しては、電池ケースの蓋や持ち運び用のボックスなどのようにもともと付け外しする前提のものなので、修理や解体のスキルがなくても問題なく外したパーツを別の用途に使える。


 もっとも、この島の工業力では、外したパーツの使いまわしなど超古代遺跡の機能を使わない限り不可能だが。


「耕助さん、耕助さん!」


 趣味の採掘と伐採に向かっていたシェリアが、元気よく耕助を呼ぶ。


「どうした?」


「ピピガガーさんが呼んでます。何やら耕助さんでないとできないことがあるそうです」


「了解。ちょっと行ってくるわ」


 シェリアから伝言を聞き、遺跡に移動しようとする耕助。


 そこに、セレナが五メートルオーバーの巨大なマグロを担いで釣りから戻ってくる。


 セレナは意外と小柄なので、頭と尻尾は完全に地面に引きずっている。


「あら、お出かけですか?」


「ピピガガーが呼んでるらしくてな。そっちは、今日の釣果か? またすさまじくデカいな」


「さすがに手ごわかったですね」


「手ごわいですむのか……」


「これぐらいなら、ね」


 そう言いながら、この手の大物を処理するために用意した超大型作業台の上にマグロを乗せるセレナ。


 せっかくだからと、一応マグロを鑑定してみる耕助。


 鑑定結果は


”将軍マグロ:王や皇帝を名乗るにはそこそこ足りない感じのマグロ。これでも統率個体の類なので、普通のクロマグロよりは美味い”


 となっていた。


「とりあえず、刺身で食べるにしてもこんなに食べられないから、赤身は半分ぐらいツナを作るのに使おうと思うのだけど、どう?」


「だなあ」


「ツナは美味しいですよね!」


「マヨネーズが十分な量あれば完璧なんだけど、ガチャで手に入った分しかないから無駄遣いできないのよねえ……」


 せつなそうにため息をつきながら、そうぼやくセレナ。


 少し前にデイリーミッション報酬で出たツナマヨおにぎりを食べて以来、この島の住人はツナマヨを切望している。


 が、現在島に存在するマヨネーズは、一昨日耕助が引いた業務用ボトル一ダースのみ。


 自力で生産しようにも、油と酢はどうにかなっても卵黄がガチャ頼りなので、安定しての調達は難しい。


 もっと言うと、いまだにコメの栽培は目途が立っていない。


 現代日本だとさほど難しくない、食べたいだけツナマヨおにぎりを食べるというのは、まだまだ遠い目標となりそうである。


「っと、あんまり待たせるのもまずそうだから、ちょっと行ってくるわ」


「「行ってらっしゃい」」


 シェリアとセレナに見送られ、超古代遺跡へと向かう耕助。


 この時耕助は、今日がいろいろなことに対するターニングポイントになるとは知る由もなかったのであった。








「ピピガガー、やっと来たかロボ」


 ポータルから耕助が出てくるのを待ち構えていたピピガガーが、開口一発そんな文句をぶつけてくる。


「すまんすまん。出がけにちょっと話し込んでな」


 ピピガガーの抗議に、軽い調子で謝る耕助。


 どんなに急いでもピピガガーは文句を言うし、用事の内容も重要だが急ぎではないものばかりなので、基本的にこういう反応にしかならないのだ。


「それで、今日はなんだ?」


「ピピガガー。薬品関係のラインが復旧したロボ。これで、病院が診察だけでなく治療もできるようになったメカ」


「そうか、そりゃありがたい」


「ピピガガー。それに伴い、耕助のカードキーをLV5まで一気に上げることになったロボ」


「了解。中央制御室に行けばいいんだな?」


「ピピガガー。肯定ロボ」


 本日の用件を聞き、それならと勝手知ったる中央制御室に移動する耕助。


 毎日のようにとまでは言わないが、それに近い頻度で呼び出されては指示や作業をしているので、完全に中央制御室までの道は慣れてしまったのだ。


「で、カードキーのレベルを上げるのはいいとして、一気に上げるのはどういう理由だ?」


「ピピガガー。施設の修復および強化を行えるラインを増やすロボ。ついでに、高レベルの権限を持った人間がいないと生産できないものをアンロックするメカ」


「……前者はともかく、後者は非常に嫌な予感がするんだが、何を作らせるつもりだ?」


「ピピガガー。中央制御装置と当機の意見が一致したことにより、島の人口対策に本格的に着手するロボ。差し当たっては、ここまでおぜん立てを整えてもうだうだ言い訳して逃げ腰になってるヘタレを、どうにかしてその気にさせる方向にかじを切ったメカ」


「おい! ちょっと待て!」


 人の意志を完全に無視した言い分に、思わず全力で突っ込む耕助。


 勉強や仕事ならともかく、性的なあれこれに関して外部からあれこれテコ入れされるのは、デリカシーとかそういう面で言いたいことが多くありすぎる。


「ピピガガー。外部から人を招き入れるにしても、現状では耕助たちの勢力が小さすぎるロボ。生殖機能を持つバイオロイドで人口を稼ぐにしても、まずは今いる人間に子供ができてからにするべきメカ」


「そういう話じゃなくて!」


「ピピガガー。双方が相手を性欲の対象にしていて、しかも女性側が積極的かつ男性側も踏ん切りがついていないだけロボ。一番ネックになっていた医療体制も解決したメカ」


「いくら異世界だっつっても、片っぽは青少年保護育成条例に引っかかる年齢で、もう片っぽはあってまだ一カ月もたってないんだぞ!?」


「ピピガガー。関係ないロボ。出会ってからの期間なんて大した意味はないメカ。それに、この島の法律は住人たちの間で話し合って合意で決める体制になっているロボ。二千歳以上で神とつながっている存在がカジ取りしているのに、よその世界の条例に縛られるのはナンセンスメカ」


「ぐっ……」


 ピピガガーに理詰めで追い込まれ、反論の言葉に詰まる耕助。


 そこに、さらにピピガガーが追い打ちをかける。


「ピピガガー。そもそもの話、当機はシェリアとセレナから、お前をどうにかその気にさせられないか相談を受けているロボ。諦めて趣味と性癖にばっちりフィットしている女体を思う存分むさぼるメカ」


「言い方!!」


 デリカシーも何もあったものじゃないピピガガーの言い分に、全力で突っ込まざるを得ない耕助。


 そのタイミングで、空気を読まない中央制御装置が電子音声でカードキーのアップグレード終了を告げてくる。


『カードキーのアップグレードが完了しました』


「お、おう」


「ピピガガー。権限が拡張されたロボ。修復指示と建設指示を出せる施設が増えたメカ。次の作業を指示するロボ」


「……了解」


「ピピガガー。それはそれとして、夜の生活を充実させるためのもろもろもは、自動的に追加・拡張されるロボ」


 新しい仕事を与えられて気分を切り替えようとして、ピピガガーに現実に引き戻される耕助。


 もはや無駄な抵抗だと分かっているのに、長きにわたって社畜として培われ、コンプライアンスの名のもとに叩き込まれ刻み込まれた価値観が強固に抵抗してくる。


 だが、そんな状況もそろそろ終わりの時が来そうである。


『警告、警告。時空間に異常発生。カタストロフィの兆候あり』


「へっ?」


 そんなこんなについて耕助とピピガガーともめていると、中央制御装置がやたらとシリアスな警告を発してくる。


 そこに、いきなり立て札が現れる。


〔・耕助、緊急事態〕


「らしいな」


〔・できたら、ダイアズマーのところへ急いで〕


「了解。ピピガガー、転送できるか?」


「ピピガガー。問題ないロボ」


 立て札にせかされ、ピピガガーに転送してもらう耕助。


〔・耕助、すぐにダイアズマーに乗るべし。

 ・いや、耕助をせかすより

 ・遠隔で搭乗の操作したほうが早いか〕


 到着と同時に、立て札に有無を言わさずダイアズマーに乗せられる。


「いったい、何が起こって……」


 あまりに目まぐるしい状況の変化についていけず、ダイアズマーのコクピットでぼやく耕助。


 そのタイミングで、ダイアズマーのモニターが起動する。


「……なんだ、ありゃ……」


 開いたままになっている格納庫の屋根。その隙間から見える、名状しがたいSAN値直葬感漂うビジュアルの何か。


 それを見て、絶望の表情でうめく耕助。


〔・どこかの神がいたずらで送り込んできた何か。

 ・耕助が生身で直視してたらまずかった〕


「そ、そうか……」


〔・エリザベスとクリスも避難済み〕


「……ならよかった」


 立て札の言葉に、安堵のため息をつく耕助。


 どうやら、普通の人間があれを肉眼で直視してしまうと、某クトゥ〇フのようによろしくない状態になるようだ。


 そんなことを話していると、モニターにシェリアとドラゴンの姿のレティの姿が映る。


「ちょっ!? 大丈夫なのか!?」


〔・シェリアとレティ、セレナは

 ・あれを見たり殴ったりした程度では

 ・何の影響も受けない。

 ・ただし、反撃を食らって無傷とはいかない〕


「……それは、大丈夫とは言わないんじゃないか……?」


〔・戦闘する以上、どうにもならない。

 ・まあ、あれとレティなら

 ・純粋な戦闘能力はレティのほうが上だし。

 ・シェリアもアレに負けるほど弱くない〕


 不安を見せる耕助に、そんなお気楽なことを言ってのける立て札・


 その言葉に、引っかかるものを感じる耕助。


「……純粋な戦闘能力なら?」


〔・残念ながら

 ・特性的な問題で

 ・あの二人じゃ止めを刺せない〕


「それ、まずくないか!?」


〔・ん、まずい。

 ・だから、こっちで準備が必要〕


「準備?」


〔・ん、準備。

 ・耕助をダイアズマーに乗せたのも

 ・本命は止めを刺す準備〕


「ああ、ダイアズマーの武装なら、あれに止めを刺せるのか」


 立て札の言葉に、いろいろ納得してうなずく耕助。


 だが、そんな耕助の納得を、立て札があっさり否定する。


〔・残念ながら、このダイアズマーは簡易量産型。

 ・あんな高いところに飛んでる邪神系に

 ・まともにダメージが通る固有武装はない〕


「ちょっと待て! じゃあ、どうするんだよ!」


〔・ここで、同じタイミングでガチャから出た

 ・超大口径ビーム砲の出番。

 ・あれをダイアズマーと直結すれば

 ・神属性の超出力砲に〕


「そういや、あったなそんなもん……。つまり、今それを取り出せばいいんだな?」


〔・ん〕


 ようやく、立て札がさせたいことを理解する耕助。


 言われたとおりにジェネレーター付き超大口径ビーム砲を取り出す。


 超大口径をうたうだけあって、ビーム砲の口径はダイアズマーの半分以上あった。


「……これ、どうやって構えるんだ?」


〔・大丈夫。

 ・それぐらいのパワーは余裕である。

 ・後、接続その他は全自動だから

 ・耕助はトリガーを引く以外の作業は必要ない〕


「了解」


 立て札に言われ、おとなしく作業の進捗を待つ耕助。


 目の前のモニターに表示されたいくつかのゲージが、すごい勢いで伸びていくと同時に%の数値が増えていく。


 全てのゲージが最大になったところで、画面の中で暴れているシェリアとレティの元に立て札が現れる。


「……空中でも、生えられるんだな……」


〔・緊急事態だから、例外処理。

 ・別に普段からでも問題はないけど

 ・立て札であることはある種のアイデンティティだから

 ・今回は特別〕


「まあ、今更だからどうでもいいっちゃいいんだが……」


 立て札の弁明を、割と雑に聞き流す耕助。


 コクピットの中とシェリア達の元に同時に存在していることについては、そもそも立て札なんてあちらこちらにあるのが普通なので深く追求する気はない。


 どうやら、立て札の指示が届いたようで、レティとシェリアが置き土産の一撃を叩き込んで離脱する。


 視界から二人が完全に消えたところで、ロックオンマーカーとともにトリガーを引けという指示がモニターに表示される。


「トリガーは、これでいいんだな!」


 アニメなどでよく見る操縦桿のボタンを、しっかり奥まで押し込む耕助。


 それと同時に、接続されたビーム砲が極太ビームを吐き出し、格納庫の天井を吹っ飛ばして名状しがたい何かを焼き払い、空間に開いた穴をぶち抜く。


 チャージされたエネルギーを放出し終えて極太ビームが完全に消えたあと、しばらく謎の抵抗をしていた空間の穴が力尽きたようにふさがる。


〔・ん、戦闘終了。

 ・元凶ともども、完全消滅を確認。

 ・これで、しばらくは

 ・余計な手出しをしてくる奴はいなくなるはず〕


「そんなに頻繁に何回も、こんなことしたくねえよ……」


〔・ん、それはそう〕


 どうにか無事にトラブルを解決し、そんな愚痴をこぼしながらダイアズマーを降りる耕助。


 降りたところで、唐突にシェリアに捕獲される。


「耕助さん耕助さん! 無事でよかったです子供作りましょう!」


「待て待て待て! なんかいきなりぶっ飛んだこと言ってるぞ!」


「こんなことがまた起きたら次は耕助さんが危ないかもしれません! だから今のうちに子供作りましょう!」


 しっかりがっしり耕助を捕獲し、微妙に病んだ感じの笑顔で元気よくそんなことを言い出すシェリア。


 そこへ人間の姿に戻ったレティが、苦笑しながら乱入する。


「そうじゃな。島の維持に関するリスクを考えると、いい加減そろそろ子どもを作り始めるべきかもしれんのう」


「ピピガガー。当機としては、妊娠期間を考えると今すぐにでも繁殖作業に入るべきだと断言するロボ」


〔・耕助の子供がいれば

 ・何かのきっかけで耕助が死んでも

 ・島が滅ぶことはなくなる〕


 レティの意見に、ピピガガーと立て札まで便乗する。


 その内容に我が意を得たりとばかりに顔を輝かせるシェリア。


「ピピガガー。それ専門の施設が完成しているロボ。そこに送るから、頑張ってくるメカ」


「はい! ありがとうございます!」


「まてまてまて!」


「ピピガガー。いい加減、耕助は素直になるロボ。踏ん切りがついてないだけなのは、全員に筒抜けメカ」


「だとしても、強引すぎるだろうが!」


「ピピガガー。お前のようなむっつりヘタレ、これぐらい強引にやらないと永久に逃げ続けるに決まっているロボ」


 耕助の抗議をばっさり切り捨て、二人をさっさとそれ専用の部屋(ラブホテル)に転送するピピガガー。


〔・これで、念願のかわいい赤ちゃんが!〕


「あの様子だと、一度一線を越えればあっさり色におぼれそうじゃしのう」


 無事に転送が終わったのを見て、そんな感想を言い合う立て札とレティ。


 互いに、長かったようで短かったこれまでの耕助とシェリアの歩みを思い出していたりする。


 なお、耕助の意思を無視しているように見えるが、実際のところあれは引っ込みがつかなくなってポーズとして続けているだけだ。


 それを見透かしていないのはぶっちゃけシェリアだけで、手を出すきっかけと言い訳がないからヘタレていただけというのはエリザベスにすら見透かされている。


「さて、妾はいったん、拠点のほうに戻る。セレナをお預けにするわけにもいかんし、かといって全員同時に孕むのもリスクが高いからの。そのあたりの調整をしてこねばの」


〔・ん、それは重要〕


「ピピガガー。そのあたりはお任せするしかないロボ。耕助は一切あてにならないメカ」


「じゃのう」


 そう言って、拠点に向かって飛び立つレティ。


 なお、この話し合いは特にもめることもなく……


「多分、私は妊娠しづらいでしょうから、シェリアさんの妊娠が発覚してからならちょうどよく妊娠できるかな」


「うむ。妾は焦っておらぬし、最悪シェリアの子が育って労力としても戦力としても当てになってからで構わんよ」


「それでいいのですか、セレナ先輩……」


「この環境で独り占めとか、そんな贅沢は言えないわ。なんだったらクリスもどう?」


「私は遠慮しておきます」


「あらあら」


「破廉恥ですの!」


 こんな感じでまるで明日の夕食を決めるかのノリで、耕助の意思を完全に無視してスケジュールが確定してしまい、エリザベスに破廉恥突っ込みを受ける羽目になるのであった。

完全に逃げるための言い訳が無くなったので、身体能力の差とかそのあたりを言い訳にしてようやくシェリアに手を出すむっつりヘタレの耕助さん。

なお、本番はめまぐるしく攻守が入れ替わる感じ。

つまり、いざその段階になると普通に色に溺れてるという。


まあ、そもそも、耕助は宏みたいに致命的なトラウマを持ってるわけじゃありませんからねえ。

クライアントが合法ロリだったせいで逮捕されかけて新社長に首にされた先輩とか、双方合意の上で大恋愛の末一線超えた高校生と大学生が刑事事件沙汰になった話とか、そういうのを見聞きしてるうちにビビッてヘタレる根性が染みついただけで。


ただ、昨今の情勢だと、セクハラ扱いが怖くて声かけられない、誘われても乗る度胸が出ないって男性は多そうなので、一概に耕助をヘタレなだけとも言いづらいという……。


次回、時間が飛んでエピローグです。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 倉庫整理めでたいです。 残しておいて何時か使う、は処分したほうが良いですから。 ミキサー車、ありましたねw ダイアズマーでバラバラにすれば良いのでは、と思います。 マヨネーズ…
第〇章エピローグですよね!?
あ、ついに食べられる&食べるのね むしろここまでお膳立てされて手を出さない方が不健全…… エピローグ!? 終わっちゃうのん!?
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