第14話 新しい人を迎え入れよう その2
『それはそうと、この島に妾と縁が深い強大な存在の気配があるのじゃが、今はこちらを見ておられるか?』
〔・やっほ~、レティ。
・見てるよ~〕
耕助の絶叫が収まったところで、そんなことを言い出すバハムート。
それに応えるように、立て札がバハムートに呼びかける。
『おお、居られたか。今は立て札なのじゃな。どう呼べば?』
〔・立て札でいい。
・敬称略の呼び捨てで〕
『あい分かった』
気安い感じでそんなやり取りをするバハムートと立て札。
それを見た耕助が、恐る恐るといった体で声をかける。
「あの、二人は知り合いで?」
〔・ボクの世界で最強の生物ってコンセプトで創ったのがバハムート。
・レティはその三代目〕
『うむ。この世界で数少ない神格持ちとして、立て札の元で世界の維持管理をしておる』
「一応、神様なんですか……」
『妾は立て札の部下にすぎんから、そう堅くならんでよい。立て札に接するぐらいの雑さがええぞ。呼び方もレティで構わん』
「わ、分かった」
耕助の堅い態度に、やや不愉快そうにそう告げるバハムートことレティ。
レティの言葉に、緊張しながらも態度を崩す耕助。
「で、立て札の部下の最強ドラゴンが、この胡散臭い島に何でまた?」
『それはもう、どうやっても侵入できん胡散臭い島が唐突に現れて、ようやく入れるようになったから調査に来たんじゃ。立て札も生返事で、ろくに話ができんかったからのう』
〔・ボクはボクで、押し付けられたこの島の調整で
・レティと真面目な話をする余裕はなかった〕
「その割には、俺のガチャ結果を見て笑ったりいじったりしてた気が……」
〔・そっちには大したリソース使わない。
・レティとの話は大掛かりな調整がちょくちょく入るから
・片手間には無理〕
「さよか……」
〔・それにそもそも
・レティの相手してたら
・耕助あっさり死にそうだった〕
「うっ……」
立て札の厳しい一言に、思わず言葉に詰まる耕助。
能力的にも当時の精神状態的にも、立て札がいなければ恐らく三日目ぐらいまでに死んでいたであろう。
というより、今でもちょっとしたことであっさり死にかねないぐらいには、耕助はひ弱な存在である。
『まあ、状況については理解した。帰り道も塞がってしまったことだし、こちらに住居を移して立て札の手伝いをするかのう』
「えっ? この島に住むのか!?」
『うむ。なんぞ問題でも?』
「そのサイズの生き物が暮らせるほど、この島に食料ないぞ!?」
『気にするのはそこかえ……』
「俺にとっては、最重要の問題だ!」
島よりデカいドラゴン相手に、そんなことを言い切る耕助。
実際、ジャガイモを始めとした農作物は、シェリアと二人分で割とかつかつだ。
肉類はシェリアが狩ってくるイノシシのおかげで十分すぎるほどの余裕はあるが、それもあくまで人間基準である。
巨大なドラゴンの体格にふさわしい量の食料など、現状ではどうやっても捻出できない。
『心配せんでも、妾は人間一人分の食事で十分じゃ。そもそも、エンシェントドラゴンになると、生存に必要なエネルギーは地脈から得るのが普通じゃからな』
「……本当に?」
『事実じゃ。普通に考えて、ドラゴン全てがサイズ相応の肉や野菜を食っておっては、食い物がいくらあっても足らんわ』
「そりゃそうか」
レティの説明に、一応納得する耕助。
実際、島よりデカいドラゴンを食わせられる食料がある世界など、おそらくどこにもないだろう。
「耕助さん、耕助さん! すっごく大きなドラゴンさんが!」
そんな話をしていると、レッサードラゴンをぶら下げたシェリアが戻ってくる。
「ああ、どうやら立て札の部下らしい」
「へえ~」
「というか、落ち着いてるな」
「このぐらい大きなドラゴンさんになると、理性的な方ばかりで普通に話が通じますから」
「そういう理由か……」
シェリアが落ち着いている理由を聞き、妙に納得する耕助。
まあ、そもそもの話、島よりデカいドラゴンが攻撃的ですぐにブレスを吐くような性格をしていたら、とうの昔にここら一帯は消滅しているだろうから、慌てたり怯えたりする暇もなさそうだが。
『ふむ、翼人族か。まだまだ子供のようじゃが、その年でレッサードラゴンを仕留めるとはのう』
「うちの郷では、年に何回かレッサーやグレーターがちょっかいを出してくるんですよね」
『ほほう? そういえば、どこかでそういう土地の話を聞いたような……』
シェリアの言葉に何か引っかかったらしく、少し考えこむレティ。
五秒ほど考え込んで、何やら思い出したようにうなずく。
『そういえば、世界樹の梢に住んでおる連中は、ちょくちょくレッサーやグレーターの襲撃を受けては撃退して肉にしておったのう。もしや、おぬしもそこの出身か?』
「はい。世界樹の梢部族のシェリアって言います」
『ふむ。妾はレティシア・バハムートじゃ。レティで構わん』
「はい!」
疑問も解消したところで、互いに自己紹介を済ませるレティとシェリア。
話が終わったとみて、耕助が口を挟む。
「そういえば、シェリアがレッサードラゴンを仕留めたの、よかったのか?」
『別に身内でもなんでもないからのう。そもそもグレータードラゴン以下のドラゴンは、基本的にデカくてブレスを吐くだけのトカゲでしかない。好きに仕留めて、食うなり加工するなりすればええぞ』
「眷族とか、そういう訳じゃないと……」
『眷族と言えば眷族じゃが、勝手に発生する類じゃからのう。たまに賢くて言葉を話すやつも発生するが、そういう奴はそもそもむやみに他の生き物を襲わんしのう』
「勝手に発生って、ドラゴンの生態ってどうなってんだ?」
『一応、卵生と胎生、どちらでも子供は作れるし、鳥類と哺乳類に分類できる生物となら交配可能ではあるが、あくまでもそれはエルダードラゴン以上じゃ。グレーター以下は基本的に、自然発生か同族で交配して卵を産むかのどちらかじゃな』
「予想以上に、交配可能な範囲が広い!?」
恐ろしくアバウトな生態に、思わず絶叫する耕助。
こちらに飛ばされてから、耕助の常識は常に虫の息である。
『まあ、なんにせよ、空間が落ち着けば手ごろなサイズに化けるゆえ、しばらくは鬱陶しかろうがこのままでいさせてもらう』
〔・多分だけど、明日には落ち着くはず〕
「そういえば、アップデート中とか何とか言っていましたね」
〔・そ。
・それが終わるのが明日の朝〕
「だったら、ご飯ももう終わってますし、レッサードラゴンの処理を済ませたら今日は休みましょう」
〔・ん。それがいい。
・せっかくの新居を堪能すべし〕
いろいろな突っ込みどころを華麗にスルーし、今日の残り時間をどう使うか決めるシェリアと立て札。
「……アイテムボックス、作っとくか……」
今あるアイテムボックスだけでは、ドラゴンを全て収納するのは間違いなく無理だ。
そう判断して、アイテムボックスを作ろうとする耕助。
だが、残念ながら世の中そううまくはいかないもので……
「もうクラフト台が使えないのか……。インベントリも反応しないし……」
〔・ドラゴンの肉は一カ月やそこらでは傷まないから
・今日のところはバラすだけにしておくべし〕
すでにシステムの大部分がダウンしていて、耕助は何もできなくなる。
結局この日は、己の無力感に肩を落としながら新居で眠ることになる耕助であった。
〔・新しい朝が来た~〕
「うわ!?」
翌朝。妙な振動で目が覚めた耕助の目の前に、立て札がドアップで迫ってくる。
なお、今日もシェリアはがっつり抱き着いているが、すでに耕助はいろいろとあきらめている。
〔・一発で起きたか、残念〕
「何がだよ……。っつうか、今の振動はなんだ?」
〔・半分は島のアプデの最終段階が原因。
・半分は、立て札のバイブ機能〕
「バイブ機能なんか、なんに使うんだよ……」
〔・ぶっちゃけ現状
・耕助を起こす以外にこれといった使い道はない〕
「なんじゃそら……」
恐ろしく無駄でしかない機能に、思わず遠い目をする耕助。
とはいえ、世の中何のためにあるのか分からない機能は割と珍しくもなかったりするのだが。
なお余談ながら、立て札が生えている床だが、別に穴が空いていたりとかそういった問題は起こっていない。
〔・ちなみに耕助がもう少し起きるのが遅かったら
・続きとして希〕
「それ以上はなんかまずい気がするぞ、おい!」
〔・素晴らしい突っ込み速度。
・ボクじゃなきゃ見逃してた。
・というネタは置いといて
・元からこれ以上書く気はなかったけど
・一文字目の表示と同時に突っ込むとはお見事〕
「何がだよ……」
相変わらず唐突に危険球を投げてくる立て札に、朝からぐったりさせられる耕助。
そんな耕助にお構いなく、立て札は話を続ける。
〔・なんにしても、アプデが終わったから
・もう普通にクラフト台とか使える〕
「それは助かるな。だったら、とっととアイテムボックスを量産して、ドラゴン肉を収納しないと」
〔・その前に、いろいろ確認したほうがいい。
・そろそろ畑ガチャの結果も出てるし〕
「そういや、そんなのもあったな」
立て札に言われ、今日が耕して放置して三日目だということを思い出す耕助。
昨日はシェリアのあれな性癖が発覚したり巨大なドラゴンが来たりで、そういう細かいことはすっかり頭から飛んでいたのだ。
「シェリア、そろそろ起きてくれ……」
「ドラゴンのお肉ぅ……」
「朝飯にも焼いてやるから、ほら起きろ……」
デカい乳をムニュムニュと押し付けながら耕助の肩に頬ずりし、食欲全開な寝言を漏らすシェリア。
必死になって煩悩を追い出しながら、そんなシェリアをどうにかして起こそうとする耕助。
性的な意味で手を出したが最後、種馬的な方向で一生を終える羽目になりそうなので、どれほどムラムラしても手を出せないのがつらい。
なんだかんだで、シェリアが起きて離れるまで、二分ほどの時間を要する。
「……ようやくシェリアから解放された……」
「なぜか、耕助さんに抱き着いてるとよく眠れるんですよね。ぐっすり眠りすぎて、起きるのがつらいぐらいに」
〔・何その安眠枕……〕
「しかも今日は壁と屋根がありましたから、いつもよりさらによく眠れました」
「……まあ、その話は置いといて、畑を見てくるか。わざわざ立て札がネタにしたのが気になる」
〔・アップデートを挟んだから
・どうなってるか分からない。
・アプデでデータが部分的にバグるのはよくある話だし〕
シェリアのなんとなくヤバい感じがする話を強引に切り上げ、朝一に行う予定を口にする耕助。
耕助の言葉に、シェリアとは別方面でヤバそうなことを言い出す立て札。
とはいえ、今までが今までなので、ある程度覚悟はできている。
なので、耕助は一つうなずくだけで、特にコメントすることなく家を出ていく。
『おはよう、耕助。よく眠れたかの?』
外に出ると同時に、十五メートルほどの黒いドラゴンから声をかけられる。
「おはよう。レティか?」
『うむ。小さくなれるようになったから、とりあえずさほど邪魔にならなくてかつ、それなりにドラゴンっぽいサイズになっておいた』
「それなりにドラゴンっぽいサイズってのも、なかなかにあいまいな表現だな……」
『いきなりマスコットサイズになられても困るじゃろう?』
「まあ、それはそうかもしれないが……」
妙なことに気を遣うレティに対し、なんとなく反応に困る耕助。
その耕助の後ろから、身づくろいを終えたシェリアが顔を出す。
「あっ、レティさん。おはようございます!」
『ああ、おはよう。同じ家に入っていったから番っておるのかと思うたが、そうでもないのかの?』
「今のところは、そういう関係じゃないな」
「一緒に寝ているというか、私が一方的に抱き枕にしてはいますけどね」
『それで番っておらんのか……』
「シェリアの実年齢がせめてあと十歳上で、かつ翼人族の伝説とか逸話の類がなかったら手を出してただろうけどな……」
『……翼人族の伝説をネタにされては、納得せざるを得んのう……』
「だろう?」
『うむ。悪いことにはならんじゃろうが、それはそれとしてぬるい覚悟で踏み込んでいい世界でもなかろうからのう』
耕助の言い分に心の底から納得し、とりあえずいったんヘタレ認定を取り消しておくレティ。
一生のことだと考えれば、ここで慎重になるのは悪いことではない。
「ちなみに、レティってどのぐらいまでサイズ変えられるんだ?」
『小さくなれるのは、いわゆる親猫ぐらいのサイズかのう。さすがに豆粒サイズになって食われる、みたいな真似は不可能じゃ。大きいほうは昨日のあれが上限じゃな。ぶっちゃけ、あれ以上にデカくなっても意味はあるまい』
「だなあ……」
サイズを小さくして見せながらのレティの言葉に、しみじみとうなずく耕助。
昨日見たレティの最大サイズは、町を作れる程度には広いこの無人島よりどう見てもかなりデカかった。
後で立て札から教えてもらったのだが、あの時点で実は一キロ以上離れて話をしていた。
なのにデカすぎて全体が全く見えなかったのだ。
それ以上のサイズには、まったくもって意味がないだろう。
『後、ドラゴンの姿とは別に、一応人の姿にもなれる。ただ、その姿がのう……』
「何か問題があるんですか?」
『まあ、妾はバハムートという存在こそ全て受け継いではおるが、エンシェントドラゴンとしてはまだまだ子供の部類じゃからのう。ゆえに、あの姿も別におかしくはないんじゃが、どうにも落差が激しくてのう……』
「子供だったのか……」
『エンシェントドラゴンとしては、じゃがな。これでも二千年ぐらいは生きておるから、ドラゴン以外で妾より年上というと一部の真祖のヴァンパイアとハイエルフの長老ぐらいよ』
何やら激しく誤解を受けそうだったので、とりあえずそう補足説明を入れるレティ。
シェリアのように正真正銘の子供(といっても独り立ちできなくはない年ではあるが)という訳ではなく、あくまで種族的には子供であるというだけで、生きてきた年数相応に知識や経験を積み重ねているのだ。
『まあ、そういう訳じゃから、あまり子供扱いされると詐欺を働いているような気分になるので、人の姿になっても一応この姿と同じように接してくれると助かる』
「馬鹿にされてる気分じゃなくて、詐欺を働いている気分なのか……」
『うむ。別に小童が調子に乗って無礼を働いても微笑ましい気分になるだけじゃが、それはそれとしてそういう態度を取らせたのが自分の姿というのはこう、申し訳ないというかなんというかのう……』
子供扱いされたくない理由を聞き、頑固者じゃないタイプのお爺ちゃんお婆ちゃんが肉体だけ子供になったら、多分こんな感じなんだろうなあと妙に腑に落ちてしまう耕助。
そんな耕助の様子から、何を考えているのか察して遠い目をしてしまうレティ。
そのあたりの情緒が怪しいシェリアは、レティと耕助が何を気にしているのか理解できずに首をかしげている。
「というか、見せたくないのであれば、別に見せなくてもいいんじゃないでしょうか?」
『常にドラゴンというのも、それはそれで不便じゃからな。その時に混乱されても困るゆえ、一応姿だけは見せておく』
そう言って、ポンという音を立てて人の姿に化けるレティ。
出てきたのは、気の強そうな竜眼と黒髪に立派な一対の角をもつ、一部を除いて十歳ぐらいの体格のあどけない少女であった。
身にまとっているのはなぜかゴスロリだが、それがまたよく似合う。
なぜか胸だけは立派な山が存在するが、それがあってなお、子供扱いされてもしょうがない容姿である。
「……二千歳程度では、この姿にしかなれんでのう……」
「……なんで胸だけデカいんだ……?」
「半分は多分、母親の形質を受け継いだからじゃろう。もう半分は、立て札が余計なことを言うた影響を受けておる」
〔・違う、それはボクじゃない〕
「ほほう? のじゃ口調の若いドラゴンはロリかロリ巨乳と相場が決まっておるとか、親が巨乳だからここは巨乳一択とか、余計な言霊を垂れ流して形質を縛ったのはお主じゃったはずじゃぞ?」
〔・だから違う。
・それはボクじゃなくて
・黒髪の母。
・そもそもボクは、子供のエンシェントドラゴンが
・子供の姿だろうが大人の姿だろうが
・もっと言うと巨乳だろうが貧乳だろうがどうでもいい〕
「むっ、そうじゃったか……?」
〔・ん。
・それにボクには、そこまでガチガチに外見縛れるほど
・強い言霊は飛ばせない〕
レティに濡れ衣を着せられそうになって、全力で釈明に走る立て札。
性格や言動に多大な影響を受けた相手ではあるが、立て札は元凶となった母ほど体形ネタやエロ関係に興味はない。
ついでに言えば、本体は身長こそ低めだが普通に巨乳なので、相手の胸のサイズがどうであろうと別にコンプレックスにはつながらない。
なお、母親が全員立派なものをお持ちなためか、姉妹は全員巨乳である。
これが兄弟になると、別にこれといって統一性がないのが興味深いところだ。
「まあ、立て札じゃないが、ドラゴンが巨乳だろうが貧乳だろうが、俺にはそんなに関係ないわな……」
〔・一応、レティも子作りは可能。
・耕助だって、繁殖相手にできる〕
「生態的に可能であることと、実際に子作りすることとの間には、深くて大きな溝があると思うんだが?」
「じゃのう」
余計なことを言う立て札に対し、とても常識的な突っ込みを入れる耕助とレティ。
エロコンテンツでもあるまいし、可能だからといって即座に実行できる性格の人物はそんなに多くはない。
「ちなみに一応言うておくが、現時点でよく知りもせん男と子作りをする気がないというだけで、耕助だからダメなわけではないからの?」
「言われなくても分かってるよ……」
「私は」
「シェリアは余計なことを言わないように。こう、ろくでもないことになりそうだからな……」
「うむ。年齢的にはともかく、状況的にはどう考えてもまだ早いからの」
「というか、この話はやめよう……」
「じゃのう……」
シェリアが余計なことを言いそうになったため、サクッと話を切り上げる耕助とレティ。
「それでえっと……、ああそうだった。畑を確認しに行くんだった」
「そういえば、変な草が生えておったのう」
「そうなんですか?」
「うむ。多分カブの類だとは思うんじゃが、その系統の知っておる植物とは一切一致せんでなあ」
「……なに、その不穏な情報……」
レティがもたらした情報に、思わず顔色を悪くする耕助。
エンシェントドラゴンとしてはまだ子供だとはいえ、御年二千歳オーバーで世界の管理者側である存在が、知っている植物とは一致しないと断言する代物。
どう考えても、耕助の手に負えるとは思えない。
「……見に行くしか、ないか……」
「放置しておっても、結局は関わることになるからのう。何より、収穫作業もあるんじゃから、どちらにせよ畑を確認することになるじゃろう?」
「……そう、だな……」
レティの指摘に、がっくりうなだれながらそう返事を絞り出す耕助。
そのままとぼとぼと、下を見ながら畑へと向かう。
空き畑に生えた雑草が視界の隅に入ってきたところで、意を決して畑を確認する。
「……なんじゃこらああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
目に入ってきた謎の植物に、思わず耕助が絶叫する。
その耕助の絶叫につられ、謎の植物も叫び声をあげる。
大部分が耕す前の地面に、三カ所ほどが雑草となった空き畑で唯一作物が実ったであろう畑からは、ゴ〇ゴ面のカブっぽい何かが這い出そうとしていたのであった。
あんまりみんなポメポメ言うから、とりあえずゴ〇ゴ面は出すことにしたわけですが。
なお、次の話で詳しく触れますが、こいつ自体は爆発しません。
こいつ自体は(重要なことなので、二度以下略
レティの外見は毎回サイコロなのも面白くないという理由で、女性ドラゴンの人間の姿が出てくる手持ちのゲーム、漫画、小説をチェックして、一番少ない体格体形を採用したらまさかのロリ巨乳だったという。
立て札の母のセリフとは逆にロリ巨乳は手持ちでは少数派だった訳ですが、むしろ個人的な驚きは最近だと作中では普通という扱いの体形が多かった点かも知れない。
それ以上詳細にやるとジャスラック的な意味で怖いので、新しい朝が来たの下りをメタネタでごまかしたチキンは私です。




