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パパの目を盗んで

ダイエットして痩せたいけど、パパが反対するに決まっている。

 空腹に耐えきれず、おやつを用意した。

流石に気が引けたのか豆腐ドーナツを少ししか食べなかったのが、いけなかったのだろうか? やはり雪那は食いしん坊だった。

今日は罪悪感のない野菜チップにした。

袋のままだと後を引く。全部食べたくなるので瓶に詰めた。こうすることで少しは抑制出来るかも知れない。

今までの雪那がそうだった。

匡が買ってきてくれるスナックなど片っ端から平らげていた。

その方が喜ぶからだ。



(私がこんな体になったのをパパのせいにはしたくないけどね)

それでもやはり匡がこんな体にしたのだとは思っていた。

野菜チップは揚げてある物も多い。

でも、高カロリーな油分は体に大切な成分なんだって。

機械だって、油がないと錆び付いて動かなくなる。

人間だって同じ。

油が無いと早く老化するみたい。

だから少しだったら安心して食べることにした雪那だった。

皆初音のアドバイスだ。




 三日目は日曜日。

お昼ご飯は糸こんにゃくのぶっかけ蕎麦風麺。

それに卵を入れた。

メンツユと混ざって美味しい。

それにこんにゃくは食物繊維が豊富だから、お腹の中から綺麗にしてくれる。

ダイエットにはもってこいの食料なのだ

勿論匡の目を盗んで食べる。だって何時も『もっと食べなきゃ』って言ってくるんだもの。だから匡が食卓に着く前に食べてしまったのだ。勿論初音には『職場で太ってる』って言われたってことだけ話した。でもそれだけでは済むはずがない。



『本当は智希先輩だったの。だからパパには内緒にして』と頼んだ。

初音は雪那のウエスト周りを見て納得したよう首で返事をしていたた。



『そう言えば智希君のこと雪那好きだったわね』

初音の言葉に反応して素直に頷いた雪那は慌てて首を振った。

そんな雪那を見て初音は笑っていた。



初音が用意してくれたのは、フライドポテト風だった。

でもそれは揚げていなかった。だから風が付く。じゃが芋はビタミンCの宝庫で美容に良い成分がたっぷり入っている。だからこれも怖がらずに食べた方が良いそうだ。

フライドポテトのフライドとは勿論揚げること。でもこれはオーブントースターにシートを敷いてこんがりと焼く。つまりローストだった。

こってり感はない。

でもそれなりに美味しい。市売の冷凍ポテトフライの素はレンジでチンしても美味しい。

母のお勧めはマヨネーズを少しだけ付けて食べる。

マヨネーズは塩分が少ないから健康的なんだそうだ。ケチャップと比べても軍配はマヨネーズに挙がる。それにケチャップは糖質が多い食品なのだそうだ。

それに油を抜くと、お通じに影響が出るらしい。

油断は大敵だけど、油を断つことは禁物なのだそうだ。




それでも何とか頑張った雪那だった。

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