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カラーメモリー 【改稿前】  作者: たぬきち
本のマモノ偏
23/59

23色 もしかしてメガネ変えた?



 やっほー♪わたし色野いろの あかり。カーミンに住むゲンキが取り柄の女の子♪この世界では魔法が使えてあたりまえ以下省略!


 わたしは途中であったクロロンと教室にむかっていると前から周りをキョロキョロしてなにかを探している感じで歩いてくるメガネの少年をみつけた。


「あ、おはよーレータ」

「れいたくんおはよう」

 わたしたちはレータに話かけるとレータはこっちをみて一瞬驚いた顔をした気がした。


 しかし


「ちがう」


 そう一言だけいうとわたしたちを無視して通り過ぎてしまった。


「え?」

 わたしとクロロンはレータの後ろ姿をみる。


「もしかして、こんばんはだったかな?」

「それかこんにちはだったかもしれないね」

「おはようであってますわよ」


 振り返ると髪をクルクルとカールさせている女の子がいた。


「フラウムおはよう」

「きのせさんおはよう」

「おはようございます二人とも」

 わたしたちが挨拶すると挨拶を返してくれた。


「今日のメガネなんなんですの?」

「え?」

「ワタクシが挨拶をしたのに無視を噛ましやがりましたわ。挨拶ぐらい返せですわ」

「たしかに挨拶してくれなかったね」

「だけど、こっちをみてすこし驚いたようにみえたな。それにナニかを探してたのかな?」

「いつにも増して不気味ですわね」 

「気のせいかもしれないけどナニか変だった気がするな」

「ナニかとは?」

「もしかして、メガネを変えたとか?」

「そうかもしれないけどたぶん違うと思うな」

「ところで今日はまだ天海さん来てないんですわね」


 フラウムはわたしたちをみていつも一緒にいるシアンがいないことに気がつき聞いてくる。


「みっくんはね、今日ちょっと体調が悪いみたいだから休みだよ」

「え!?そうなの!?」

 わたしはクロロンの言葉に驚く。


「天海さんが体調を崩すとは珍しいこともありますわね」

「そうだね。心配だから帰りに様子を見に行ってくるよ」

「じゃあ、わたしもおみまいにいくよ!フラウムもいく?」

「お見舞いの意味分かってます?まあ、ポーチのことでシーニさんにもう一度お礼を言いたいのでわたくしも付いていきますわ」

「よーし、帰りにシアンの好きなモノ買っていってあげよう」

「アカリさんそれはなかなか良い提案ですわね」


 そんな会話をしながらわたしたちは教室に向かった。


 レータのことは気になったけど授業中などあまり変わった様子はなかった。すこし気になるといえばシアンの席をずっとみていたことかな?もしかして、レータもシアンのことが心配なのかな?なら、学校が終わったらレータも誘ってみよう。

 

 そして、放課後。


「あれ?いない?」

 わたしはレータがいないので周りを確認してみる。


「アカリさんどうしましたか?」

「いや、授業中ずっとシアンの席をみてたからレータもシアンのことが心配なのかなと思って誘おうと思ったんだけどいなくなっちゃって」

「先に帰ったんじゃありませんか?」

「………」


 フラウムはまったく気にしていない感じだったけどクロロンはすこし不安そうな顔をしている。


「どうしたの?クロロン」

 わたしはクロロンにどうしたのか尋ねる。


「う、ううん、なんでもないよ…ちょっとだけイヤな予感がしただけだから」

「イヤな予感?」 

 フラウムが聞き返す。

「たぶんぼくの思い過しだと思うから…ごめんね、変なこといっちゃって」

 クロロンは手を前で振り大丈夫だという。

「そうですか、ならとりあえず天海さんのお見舞いの品を買いに行きますわよ」

「うん、そうだね」


 わたしたちは学園を後にした。



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