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1 社畜

...

雨だ


傘を忘れた


今日も残業し、3日ぶりに家に帰る


終電はとっくに過ぎている


こういうのをブラック企業というのか


こんな世界...疲れた


私の唯一の楽しみは、家にある男の子が異世界を竜と共に旅する漫画を読むことだ


楽しいだろうな...

そんなことを思いながら歩く


暗い...

前がよく見えない


ぼー...っとしながら歩いていると、横から明かりが私を照らした。


「ッッ...!!」


反応が遅かった


ゴッ..!!

車が私にぶつかった


体の左半分がすごく痛いが...それよりも頭が痛い


私にぶつかった車は驚いたのか、逃げていった


「これが...俗に言うひき逃げってやつか...」


つまんない人生だった...


意識が途切れた









...

何時間たったのだろう

あれから大分時間がたったような気がする


うっすらと目を開ける


私はどうやら()()()()()ようだ


病院に運ばれて寝ているのではないようだ


なぜか気づけなかった


「あらぁ!起きたのね!」

高く美しい声が聞こえた...


顔を上げると、背中から天使のような羽がはえたとても美しい女の人がいた。


女の私でも惚れてしまうほど美しかった。


とにかく私は死んだのだろうか...


「ここは天国でも地獄でもない...まぁ生と死の狭間って感じのとこかしらね」


生と死の狭間...か...


「あなたにはこれから異世界に行ってもらうの」


えっ、


「まぁ急に言われたとしても驚くだろうけど...」

「あなたに特別な特性を持たせてあげましょう!」


「何個でもいいわ!どんなのがいいかしら!」


そう言うと、私の目の前にリストが出てきた


ずらっと並んでるのを見ていたら少し気になるものを何個か見つけた


......


(ドラゴン)に好かれやすい

・魅了(男女オスメス問わず)

・俊敏


......


「あら?3個でいいの?」


さっきから思ってたけど喋ってないのになんで私の思ったことがわかるんだろう


「そりゃ天使ですもの!そのぐらいできなきゃ!」


「あっそういえば自己紹介をしてなかったわね!

私の名前はラファエル...よろしく...!」


「あっあなたのことは知ってるわよ大丈夫」


なるほど...そうか

まぁこの3つかな...ドラゴンには憧れてたし、

前世は人に愛されなかったし、足速いの憧れてたから...


そう考えていると楽しくなってきた...!

なるべく1日ごとにアップできたらなぁって思ってます。

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