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二十一。一服

直樹たち三人がエアを全力捜査していたころ、当の行方不明になっているエアはギルドの売店に来ていた。


基本的に大人しいエアだがココアが絡むと途端に人が変わる。

その話にはエアの過去が関係してくるのだがそれはまだ語るべき時ではない……


とまぁつまり売店にココアを買いに来ているのだがここで困ったことになる


「あのココアはどれなのでしょうか…」


直樹達と出会った時に飲んだあのココアがまた飲みたいと思いこの売店に来ているわけなので、当然欲しいものはその時飲んだココアなのだが……

ココア専門店かと思うほどに並べられたココアの大袋達。

とにかく見た目だけではどうしようもないし、店員さんに聞くのもあれなので……


「直樹達も待ってることですし全部買いましょう!」


……そういうことになった。


△▼△▼


「ありがとうございましたー!」


2万Gという大金を払い、両手の袋いっぱいに様々な種類のココアの粉の袋を詰め込み、誰もが振り向き見惚れる程の満足した笑顔を振りまくエア。


だがエア本人は自分の容姿が優れているなんていう自覚はさらさらない。


だがエアもこのあと来るかもしれない可能性に備え、顔が強張る。

もしかしたらこれがエアの人生の最後の幸福になるかもしれない。……と考えると次第に鼓動が速くなる。

汗が止まらない。

いや、こうなることは最初から分かっていたはず…。


それでも、それでも欲しくて……


「エア!やっぱここだったんだな」


「すみませんでした!」


開口一番に謝る。

こんなに買い物をしてしまったし、一人で勝手に出歩いてしまったし……

もし母様ならエアのこんな行動を絶対許すことはなかった。


もちろん直樹達にそんな気はさらさら無いが、過去の、特に幼少の頃の記憶は特に残るものだ。

エアの過去もそのうち語るとしよう…


「俺らも大体ここにいるのは知ってたから気にしなくてもいいって。」


「……っ!…はい!」


この人たちと冒険することになってホントに良かったと思えた。


「あ、でも俺もちょっとで良いからココア飲みたいかなぁ」


「もちろんです!」




あぁ、私、今がほんとに楽しいです!




△▼△▼△▼



さてさてエアも戻ってきた所でこれからどうしようか。

王城の舞踏会までもう数日。遠くに冒険しに行くには日数が短いし近くのクエストはごみ拾い。



とりあえずレベル上げのためにアルク大森林にでも行こうかな?


最初は簡単に上がってたレベルも最近はなかなか上がってくれない。


まぁぼちぼち考えていこうかな?



どもです!

なんと新小説書き始めました!

https://ncode.syosetu.com/n1316gp/

クラゲの少女が主人公の恋愛小説なので暇があればぜひ。

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