EX.人魔大戦【3章】魔王連合の先代鳥男
この話はヴィルセディスとジークの出会うきっかけとなった話です。
時間軸は10年前。
また、この話だけでは完結しません。
予定より遅れて申し訳ありません。
今日はもう1話公開するかもしれませんし、しないかもしれません。
「今回も我らがガラテオ隊が最前線だ!今回こそは全員で生き残るぞ!」
「「おー!!」」
俺が所属する部隊はガラテオ・エーヴィッヒが率いるガラテオ隊だ。
前回の戦いでガラテオ隊が魔王連合の幹部を倒した功績から、騎士団会と言われる王国の騎士をまとめる地位の役人に上がるとの噂も立っている。
まぁ、その幹部を倒したのは俺だが。
いや、倒した訳では無いな。
連れ帰った、か。
ジークを魔王連合の幹部などと話せば間違いなく彼は尋問を受け、最後には処刑されるだろう。
そう考えた俺はジークを倒したと偽った報告をし、帰還した。
もちろんそのままジークが帰れば顔でバレるだろうから身バレ防止魔法をかけたパーカーの様な物を着せている。
ちなみに俺とラスターの知り合いと言う形でジークもガラテオ隊に入れている。
王国最高クラスの治癒術師でありながら、多彩な魔法を操るとしてすぐに迎えられた。
さて、話を戻すとしよう。
今回の魔王連合の幹部の存在はまだ確認が取れていない。
まぁ、間違いなくいるだろう。
果たしてその権能が俺達にどう影響するのかは不明。
「かかれー!!」
戦場に轟くガラテオの声で戦いの火蓋は切られた。
チートは解放しておく……が使わない。
この力は今のところ、ラスターとジークしか知らないためだ。
まぁ、それでも一般兵とは比べ物にならないくらいの力は持っているが。
「エンジェプト・ラージ。」
本来、体の1部を強化する魔法だが練習しているうちに全身を強化することに成功した。
「さぁて」
いっちょやりますかぁ!
▷▶︎▷▶▷▶︎▷▶▷▶︎▷▶▷▶︎▷
他の隊士が飛び出すと同時に僕も飛び出す。
本来ならば王族の僕はここに来てはいけない。
父上からの命令。
父上からは外の世界を知るためと言われている。
父上の命令は絶対だけど自分の息子を戦場に送り込むなんて……
と思っていたのが12年前。
あの言葉が無ければヴィルにも会えなかった訳だし。
まさか魔王連合の幹部と仲良くなるなんてことは考えたことも無かったけどさ。
さぁ、集中していこう。
腰の剣を抜き、近場の敵の腹に剣を突き刺す。
貫通した事を確認して剣を抜き、周りを見渡す。
おっと、3人程の敵が一気に攻めてきた。
まず左の敵に蹴りを食らわせ、その勢いのまま真ん中の敵に剣を突き立てる。最後の敵が剣を振るがしゃがんで回避する。
その隙に剣を風のようになぎ、3人目を絶命させる。
とりあえず周辺は落ち着いたかな。
なにせヴィルが隊の先頭で嬉々とした笑みを浮かべながら一瞬で敵の命を奪っている訳だし。
力を解放しなくてもこれなんだからアイツは底知れない。
さて、僕も援助しに行かないとね。
▶▷▶︎▷▶▷▶︎▷▶▷▶︎▷▶▷▶︎▷
「るァァァァァァっ!」
死。死。死。
俺の手で量産されていく死。
この感覚こそが俺の楽しみの1つだ。
通常の力。
と言っても剣が見えない程の速度の剣戟を繰り出している。
もっとだ!もっと強いやつを!
ゴォォォォォォォォォォォォォ
突然辺りから地響きのような物が聞こえ、全員の動きが止まる。
「イッツショータイム!さぁ、ボクのお出番だよ!」
そう言いながら現れたのはペストマスクを付けた男。
コイツは間違いなく魔王連合幹部、マリス・ディザステロ。
代々魔王連合に仕える家系でその魔力は凄まじい。
先代から特徴的な喋り方とペストマスクを付けるという独特なセンスを持つので1目見れば誰か分かる。
権能は不治の病を植え付けることと全圧付与。
全圧付与と言うのは水圧や摩擦などの圧力を自由に操る力だ。
コイツは俺のチートを使わないと倒すのは難しい
だが、ここには他の隊士もいるので使うことは出来ない。
クソっ!確かに強いやつに出てきて欲しいと思ったがコイツはいらねぇよ!
とりあえず……
チートの中には死なない魔法が存在する。
その魔法を自分にかける。
やれるだけやる。よし。行こう。
こんばんはぁ!REIKA。です!
今日は一日中小説書いてました……疲れたぁ……
ちなみに天才G氏の「私と私の中学生活」とのコラボ企画ですが、天才G氏の方は完成したそうです!
直樹がいじられまくってて謎の爽快感!
是非そちらも読んでみて下さい
私も頑張って内容から作ってます
さて、今回も最後まで読んでくれてありがとうございます!また、次回お会いしましょう!
2020年5月 提出の課題から目を逸らしながら(週一で課題が出る)