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EX.人魔大戦【2章】「三」の消滅

この話はヴィルセディスとジークの出会うきっかけの話です。

また、この話だけでは完結しません。


次の公開は本日17時30分を予定しています。

2時間、遅れる形になり申し訳ありません。

「俺はヴィルセディス。またの名を……目黒潤だ。」


1人の剣士として名乗る。

ただし後者は前世の俺の名前だ。


大きく深呼吸し、剣を構える両手に力を集中させる。

目を閉じ、気配に集中する。


左足を軸に体を360度回転させる。

剣を敵に当てる必要など無い。


それだけで充分。


俺の放った剣圧は雑魚兵共を粉砕し周辺の木や家も根こそぎ断ち切った。


鬱陶しい。

嗚呼、うるさい。これだから雑魚は嫌いなんだよ。

どこの世界でも雑魚は強者に殺られる恐怖から逃げるだけ。


さっきまで調子に乗っていたジークも青ざめ逃げようとしている。


「待てよ。ゲス野郎。」


「そ、それ以上近づけば呪いを発動するからな!お前も全員瞬殺だ!」


やってみろよと言いたいところだが、コイツは魔王連合の幹部。

本当にやりかねないので瞬間移動に近い形で接近しジークの首元に剣を当てる


それに気づいた瞬間、ジークは愕然として震え出す。

魔王連合なんて所詮こんなものだろう。

肩書きだけがご立派な雑魚集団。

俺の敵では無い。


「お、お願いします!命だけは!命だけはお助け下さい!」


命乞いか?本当に鬱陶しい。

一応戦士なら普通は、殺してくれ!って叫ぶもんじゃねぇか。

まぁ、いい。無様な面に免じて1つだけ条件をやろう。


「俺の仲間になれ。それが出来るなら助けてやる。」


腐ってもコイツは魔王連合。

使える時が来るかもしれない。


「はい!喜んで!ありがたき幸せ!」


この一瞬で自分が仕えてるはずの魔王を裏切りやがった。

ここまで来るといっそ清々しいな。


……そう言えば、コイツ殺せてないから呪術がかかったままなのか。


「なぁ、この呪術解いてくんね?」


「はい!喜んで!」


その瞬間体が軽くなる。

多分、解けたらしい。


「……ヴィル?……ヴィルセディス!無事だったんだね!」


おっと。ラスターも来たのか。

てか半泣きじゃねぇか。みっともない。

まったく。大人しく帰っておけば良いのに。


「当然だろ。俺がそんな簡単に死なないってお前なら知ってるだろ?」


「あぁ。あぁ、そうだよね。ヴィルなら大丈夫だよね!」


そう言いながら、ラスターは決壊した。

男ならもっとしっかりしろよな。見てられねぇ。

……と、そこで俺の背後に立つ者に気づく。


「ヴィル!後ろだ!危ない!」


そう言いながら魔法の詠唱を始めた。

これは止めねぇとな。


「待て待て。コイツはもう俺らの敵じゃない。安心しろ。」


「そんなこと言ったって信じれるわけ……」


まぁ、そりゃそうだよな。

それが人として当然の反応だ。

今更だが俺も殺したい相手を味方に付けるなんて馬鹿げている……と思う。


まぁ、俺の事を殺そうとしないなら味方につけても良いだろう。


ジークは俺を殺せない。

仮に俺がチートを解除したとしても。

本人もそれは分かるはずだ。


「まぁ、気にすんな。呪術も解除したしな。帰るぞー」


こういう話は早めに切っておくに限る。

ラスターは納得出来てないような反応だが直に慣れだろう。

ジークも……まぁ、大丈夫だろう。


「……くっ」


「おい!お前、腕はどうしたんだよ!」


ラスターの押さえる腕はどう見ても義手だった。

一体ここまで来る間に何が……

それよりも治療をしないと!


だが俺には治癒魔法なんて使えない。

王都に帰るまで放置していたら化膿してしまうだろう……


「私に彼方の治療をさせて貰えませんか?」


その救いのような言葉に俺は息をのむ。

だがラスターは断固拒否の姿勢を貫く。

気持ちは痛いくらいに分かるが今はそうしねぇと……


「私が彼方におかしなことをすればヴィルセディス様が黙っていないでしょう?」


確かにその通りだ。

変な呪いをかけたらある程度は分かるしな。


「それなら……」


ジークが無詠唱で治癒魔法を施す。

すると目を見張る速さでラスターの腕が生えてきた。

ここまでの技術を持つ治癒術師なんて王都でもほとんど居ないぞ……


「あ、ありがとう。」


その礼に対してジークはにこりと微笑んだ。



こうして人魔大戦、アメル第1戦線は魔王連合の勝利に終わった。

しかし王国軍、魔王連合、共に重役を失う痛手をこうむる事になった。


アメル第1戦線から2週間後。

ヴィル達3人も新しい関係に慣れてきた頃、再び戦いの火蓋が切られることとなる。


王国と魔王連合の領地の境目。

エンプレネション砂丘にて。


人魔大戦、エンプレネション第2戦線

こんにちは!REIKA。でーす。

今思ったんですけど、この人魔大戦の話を完結させようとしたらかなり時間がかかりそうなので今日はあと1話公開します。

その後は気分次第で投稿して行こうと思っています。

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