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十四。新たなる仲間【ボクっ娘魔法使い】

「お待ちしておりました。さぁ、どうぞこちらへ。」


そう言うのはギルドの職員。

あの後、カラスと共にギルドに向かい、現在は受付にいる。


こちらへと誘導されて向かった先には部屋があった。

その部屋のドアの前で職員がふと、何かを思い出したようにこちらに振り向く。


「実は今からお見えになる方は国王陛下よりあなた方のメンバーに加えて欲しいと頼まれていまして……何故あなた方なのかは分かりませんけど」


あー……そう来たか

……だとしたら絶対に断れないやつだよね

……うん。

断れないならせめて同い年くらいの人でありますように。


静かにドアを開ける。

その中に待ち構えていた人は……


「わぁ…」


この感想は部屋の中の人に向けたものでは無い。

この人の周りに向けた感想だ。


「こ、これは……独特ですね」


あぁ。エアの言う通りだ。

簡潔に言おう。部屋が散らかりすぎてる!


「ごめん。今から片付けるよ。」


そう言い立ち上がったその人に、ようやく全員の視線が向く。


う、美しい……

部屋はここまで汚れているのにこの人はとにかく美しい。人に美しいなんて評価をした事無いけど、とにかく美しかった。


優雅に立ち上がり、しなやかにしゃがみ、優しく物を掴む。

その全てが洗礼されていて……


それら全てがただの片付けだと言うのが勿体ない!世界は残酷だぁ!


「なに1人で顔芸してんの?かわいそ……」


冷たい!と言うか彩のイメージがどんどん現世に戻ってるぅ……


そう思った瞬間に蔑んだ目を食らった……

もう泣いてもいいですか?


そんなことを考えていたら、メンバー候補の人が優雅に立ち上がり、こちらに歩いてきた。

どうしたんだろう?


「……申し訳ないんだけど、手伝ってもらえるかい?」


そんなことか……まぁ、暇だし良いか。


「はぁ…はぁ…終わったぁ!」


かかった時間は約1時間。何故かギルドの職員までが一緒になって掃除に取り掛かった。


「本当にありがとう。礼を言うよ。」


優雅すぎるお辞儀。

綺麗に頭を下げた後に顔を上げ、垂れてきていた髪を優雅に耳にかける。


いっつ びゅーてぃふぉー


「……では、私はこれで職務に戻りますね〜」


そう言い残しギルドの職員が慌てて裏に引っ込む。

まだ帰らないで〜!

この人をメンバーに入れるなんて言ってないんですが!!


でも、正直言うと入って欲しい。人手は多い方が良いし。

とりあえず能力次第かな?


「えっと、戦いとかの時にはどんなことが出来る?」


「僕かい?基本的な事はどれも出来るけど、最適性は魔法攻撃だね。呪術なんかも出来るよ」


「ようこそ、俺達のパーティーへ。俺は直樹!剣術専門な!」


「私は彩だよ〜!私も剣術系」


「エアです。回復担当です。」


よっしゃ!魔法攻撃担当が我らのパーティーに!

流石ヴィル王!


「名乗るのが遅れたけど僕の名前はアルテア・アリエーテ。アルリエと読んで欲しいな。……僕なんて言うけど女性だよ。」


あ、マジか!超綺麗な容姿の女声の男性かと思ってた


「あははっ!その反応だと3人とも間違えてたみたいだね。まぁ、そういう事だよ。」


…その夜


「えぇぇぇ!!なんでアルリエが俺と同室なの?!」


いつものホテルに帰り部屋に戻るとアルリエもついてくる。


「嫌がられるとは心外だね。でもナオキ達の部屋はどちらも2人用なんだから仕方無いじゃないか」


確かにそうだけどさ……

もう一部屋は彩とエアがいる。


初対面の女性と同室とか緊張で眠れねぇよ……


「そこまで落ち込まれると僕も傷つくんだけど……」


「あ、ごめんごめんって!いやぁ〜タノシイナァ〜」


……にしても幼なじみにロリっ子にボクっ娘……

流石に強運過ぎないか?

異世界転生、最高だね。


「……先にお風呂、貰っても良いかな?」


「え、あぁ。良いけど」


……ところでここ、脱衣場無い気がするんだけど。

えっと……どこで着替えるんだ?


俺はベッド付近で脱いでから風呂に向かってたけど。


「どうしたんだい?僕も1人の乙女だから見られると恥ずかしいんだけど」


「あ、ごめんなさい!」


ですよねー!! ですよねー!!

知ってましたー!!

まだ下着は着てたからセーーフ!!


とりあえず布団の中に隠れとこ。


「ふぁ〜……」


なんか眠い……


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ナオキ?お風呂はどうするんだい?」


「んぁ?!」


起きると同時に正面にアルリエの顔があった。

てかなんで下着?!

服着なさい!


「おや、こういうのは興味無かったかな?」


無くは無いけど……こう現実だと焦る。

せめて予告が欲しい。

とにかく避難しよう。


「風呂行ってきます……」


……脱衣場はどこだっけ?……あ、無かった。

ふと振り返るとアルリエが楽しそうににやにやしている。

くっそぉ!


とりあえず上着とズボンだけ脱いで後は風呂場で脱ごう。


20分後


ねぇ。待って。着替えとタオルが無ぇ……


「アルリエ〜!ベッドの上から着替えとタオル取ってくれない?」


待て待て待て。反応無し?寝た?


よし。こっそり起こさないように取りに行こう。

そーっと歩く。

あと10歩……


よし。取れた!


「取れたね。おめでとう。」


は?

にっこり笑いながら拍手するアルリエ。

こんの野郎……

急いで戻ろう。

……てか行きの時は集中していて気にしてなかったけど、アルリエの荷物のせいで足の踏み場が無ぇ……


とりあえず腰にタオルを巻き……


「プランドル・クロス」


え、え、ちょっ!タオルが……アルリエの方に……


絶対にコイツ遊んでるな。絶対にコイツ遊んでるな


「このやろっ!」


ベッドでゴロゴロしているアルリエからタオルを奪おうと攻撃を仕掛ける……


「誰か!裸の男性に襲われています!」


「はぁ?」


もうやだ……ほんとに


「……冗談だよ。さっきこの部屋に防音魔法をかけたからダイナマイトを落としても音は漏れない。僕に何をしても他の人にはバレないと言う事だね」


……もうある程度乾いたし下着履こう。

アルリエの相手するの疲れた。


柱に隠れて下着を履く。

まさかこんなに疲れるとは……


「おや?……まさかここまで言っても行動しないとは……ナオキは紳士だね。好きになりそうだよ。」


どれだけ冗談を言って俺を混乱させる気だよ……この人は。


「割と本気で言ってたんだけど……そうは見えなかったかな?」


へ?

ちょ待とう。タンマ。ストップ。

マジで?


「……って言ったらどうするかい?」


「このクソがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

はい!こんばんは。REIKA。です!


今回は……まぁ……はい。ちょっとね。まぁそんな感じの話でしたねー。


ちなみに作中では触れてませんが、アルリエは年齢だと17歳で、冒険者歴1年目なので他の3人よりは圧倒的に強い感じです。レベルはまだ低いにも関わらずかなり強い人です。かなり強い人です。(大事じゃないけど2回言った)


ちなみにこの話、リア友から出た意見から出来た話なんですよ。このアルリエの人格が思いつかない〜と悩んでたらボクっ娘の性格悪いやつって言われたんですよね。

(どこかの銀髪の魔女かと思った)


これからもこんな感じで直樹のいじり役にしようと思ってます。


それからそれから。

なんと!天才G氏とコラボすることになりました!(今日書く予定だった。)

嬉しいですね〜!


さて。5月16日に投稿するつもりだったのに17日になりましたね。本当にごめんなさい。


そして、最後まで読んでくれてありがとうございました!


それではまた次の話で!


2020年5月 生後1ヶ月ちょいの猫と遊びながら

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