十三。陰陽師の最後
____今、何があったのだろうか。
一瞬にして私の周りを包囲した『光』。
襲う熱。
自らの死すらも気付かせぬまま全てを破壊した
『光』
そこにあるのはただ、ひたすらに続く無の世界。
これからどこに行くのだろう。
何も見えない。
何も感じない。
何も分からない。
「そろそろ起きてもらえるかな?ルシフェル君」
唐突に響く透き通った声。
それはまるで壊された私を埋めていくようで…
「はい。そこまで!」
突然両方の頬に痛みが走る。
それと同時に手足の感覚、視力が蘇る。
同時に先程までの記憶も…
「…っ!…魔王…そうだ!魔王はどこだ!」
「まぁ、そう焦らないで。ルシフェル君。君は先程魔王にやられたんだよ。」
……え。
…嘘でしょう?
魔王なんてまだまだ弱いはず……
そう考えたく直後に最強の魔法を放つ魔王の姿が鮮明に蘇る。
「あぁ…あぁ!は?!ははは!」
「……はぁ、これは手遅れと見た。ちなみに僕はウラーヌス。それだけ覚えておいてね。ではさようなら」
聞こえる。あは。どうでもいい。
失敗した。
殺される。
ダメだ。ヤダ。死にたくない。
……考えたくもない。
あはははは。あはははははははははは…
_____同時刻。直樹達
「いやぁ、装備作れて良かったな!エア!」
現在、俺、彩、エアの3人は装備品店からエアの装備を受け取り帰宅中
ちなみにお値段は22万G。
高いのか安いのかよく分からないと言うところだ。
荷物持ちは俺。
荷物というのは当然、エアの装備のことだ。
あと、この装備だが金属を使っている割に尋常で無く軽い。500グラムあるか無いかくらいだと思う。
装備と言っても見た目は服。
俺と彩の装備に似てるかもな。
……と言うかこの装備、実際に服なのだ。
実際、回復担当のエアに最前線で戦え!なんて言うわけが無い。
デザインは今来ている服と瓜二つ。
それなら何故買った?ってことになるだろう。
その理由こそがこの装備の最も優れた所。
それは魔力超上昇。
回復魔法の使い手であるエアにはピッタリだと思う。
試しに装備を着て路地裏で死んでいたカラスに初級回復魔法をかけるとムクリと体を起こしたかと思うと元気に飛んで行った。
以前から復活魔法と呼ばれる上級魔法が存在するが1回使用するだけで使用した本人が疲労で倒れると言った代償があったのだが、こちらは一般の回復魔法なので極微量の魔力を使うだけ。
まぁ、そんな感じ。
「ブツカル! ドケ!!」
考え事をしていると突然、鳩のような鳥が叫びながらこちらに突っ込んでくる
……と思ったら突如羽を閉じ下に落下した
んー。意味わからん
「あ、ギルドからですね。お疲れ様です。」
「ん?エアはこいつ知ってんのか?」
「見たのは初めてなのですけど、ギルドの方に教えて貰っていたので…」
あ、そういうことか。
確かにエアとギルドで出会った時、エアは先に来ていたし。
ただ、なんで今来るんだ?
思い当たることと言えば……
ヴィル王から呼び出されたか、クリスタルスケイルの件についてか…
「貴様ラノメンバー候補ガ来タ!早急ニ、ギルドへ来イ!」
「それ今?」
「今ダ!」
彩とエアに目配せする。
多分大丈夫って言う反応だ。
新しいメンバー……
一体どんな人なんだろうか…
はい!REIKA。です!
多分、皆さんこう思ってるでしょう。
「最近、投稿のペースが落ちてやがる」
うん。話を書くのは楽しいけど書くまでに問題があるわけですよ。
……はい!
さぁ、ここらで気を引き締めて2日に1回くらいのペースに戻りたいなぁと思った今日この頃です。
ではまたお会いしましょ〜
2020年5月 ここに書くネタが尽きたと嘆きながら