前へ目次 次へ 4/5 おまけ 聖夜と咆えて壁を打て 彼は川沿いのテニスコートにやってきた。 「エビヤ、おまえクリスマスはなにしてたんだ?」 仲間に興味本位で聞いてみた。 「ああ、壁打ちしてたよ」 「壁打ち? テニスのだよな? なんで壁打ちしてんだよ。クリスマスだぞ」 少年はドヤ顔をきめていた。 「ちょっと動きたくなってね。なかなか楽しかったよ。かなり熱くなって――」 「ん。まさか……」 「『せいやー』って叫んじゃったよ」 少年はニヤッと笑う。 「おまえそれ言いたかっただけだろ!?」 ダジャレだった。