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初心者案内(チュートリアル)

チートキャラクターで、早速ログインをする一新。


キャラクターネームは、ツヌグイとした。


人種選択は人間を選択。

職業選択は、黒魔術師にした。

決め手は服装であった。

ランダムで選ばれる初期服装は、黒魔術師だけは、フード付きでほとんど姿が服にかくれるからだ。


ステータスの割り振りは、初期からマックスなので、飛ばしておく。


開始する街を選択して、スタートする。

街の広場にツヌグイは立っていた。


チュートリアルが始まり視界に矢印が出る。


「すげえぇ。

手足をみても、いつもより長い!

目線が高い!視界があァァァ!

これは、ゲームじゃなくてもハマる。

凄いなぁ!」


感動しまくりのツヌグイだったが、周りの目線が暖かい。

リアルだとおかしい人かもしれないが、この世界ではおかしい人ほど人気があったりする。

声も周波数変更(ボイスチェンジャー)で少し変えたら女性っぽい声になってしまった。


「にいちゃん?初ログインだな!羨ましいねぇ。俺も初めての時は感動で叫んじゃったよ」

声が微妙に女性っぽかたらしい。


「凄いですね。まるで現実みたいです」


いつもなら、話しかけられると躊躇するのだが仮想空間だと性格も変わるのかな?とツヌグイは思う。


話しかけてきたのは強屈な髭のドワーフで、いかにもな両刃の大型斧を持っていた。

リアルで会ったら怖くて狼狽えそうだ。


「羽の鳥って初心者ギルドがあるからオススメだ。

まぁ俺が昔使っただけで、何処でも良いから初めはギルド入ったほうがいいぞ。とにかく、このゲームは、アイテム命だから初期装備じゃ辛いぜ。ギルドに入れば不要な装備をくれたりするから良いぞ」

アドバイスしたら、ドワーフは、広場から出て行ってしまった。


視界の矢印に従って進むと、冒険者ギルドの館に着いた。

視界にメッセージが出る。


「ステータスと喋ろう?うお!」

目の前に自分のステータスが出る。


「コンソールと言いましょう?うお!」

目の前に半透明キーボードが出る。


「簡易魔法を唱えましょう?ライト!うお!眩しい!」

目の前に明るい光の玉が出る。


周囲を見ると同じような行動している人がいっぱいいる。

みんなチュートリアル中かな?

ツヌグイは、このゲームにすっかりハマってしまった。


一通り、やり方をマスターすると、冒険者ギルドの受付に矢印が出る。

受付に20歳ぐらいの美人のお姉さんが座っているが、頭の上にNPC(ノンプレイヤーキャラクター)と表示されている。


「初めて来たんですが、どうすれば良いですか?」

「新規の方ですね?ギルド登録ですか?物の販売ですか?ギルド解約ですか?」


画面には、ギルドに入会しようと出ている。

どうすれば良いか微妙にわからない。


「ギルド入会ですが?」

「新規の方ですね?ギルド登録ですか?物の販売ですか?ギルド解約ですか?」


駄目だ、NPCだと選択しかないのかな?入会って書いてあるが登録すれば良いのかな?

「ギルド登録です」

「ギルド登録なら、レベル5から可能です。

レベル5になったら、また来てください」


騙された!まだ登録できないんか!初心者案内(チュートリアル)ちょっとおかしくないか?


メッセージには、次の場所へ行きましょう!と書かれていた。


受付から外へ初心者案内(チュートリアル)の矢印が伸びる

指示通りで行くと武器屋に到着する。


結構な人がいて誰が店員かわからない。

NPCのマークが付いてる人がいない?


「あら、初心者の方かしら?

私は、マリルって言う生産系の武器商人よ。

武器屋や防具屋や道具屋などの生産系のお店は、生産系ギルドに登録したユーザーが役所に行くとバイト出来るのよ。

取引ウインド出してちょうだい」

商人の外見の可愛い顔のマリルと言うプレイヤーが話しかけてきた。


マリルとツヌグイの間に、武器が羅列されて表示される。

「服装から黒魔術師かしら?初心者なら、この杖が良いわよ」


いかにも杖と言う感じの杖を指差す。


チュートリアルで魔法も大体わかったが、結構、魔法詠唱とかが面倒なので、ステータスチートのツヌグイなので、1番簡単な剣士スキルあげてしまおうと計画する。


「1番大きな丈夫な剣ってあります?」

「今月から新装備実装されて斬馬剣が増えたけど凄い高価だし、必要STR(ストレングス)DEX(デクステリティ)が異常に高いから誰も使えない装備よ」

「それください」

「ええ!初心者じゃなくてサブキャラだったの?あら本当に売却できた」


ツヌグイの手持ちのお金が少しだけ減った。

目の前に自分の身長ぐらいの大きい大剣が現れた。

柄を握ると、わたのように軽かった。

背中に運ぶと背中に磁石の様にくっついた。

「おお!凄い便利だな」


大剣を簡単に扱っているのを見てマリルが驚く。

「装備偽装してるの?黒魔術師じゃないでしょう?黒魔術師と言ったらMPが高いエルフを選択するはずだし、人間だったから怪しいと思ったけど剣士だったのね」

思いっきり勘違いしているマリルだった。


「マリルは、戦闘とかしないんですか?」

「生産系のキャラクターは、私みたいにNPCの代わりに店に入ってアルバイトしたり、街から街へ物を運んで転売で利益を得たり、材料から加工して武器や防具を売却することでお金を稼ぐと、経験値が上がるのよ。

軽い材料集めはするけど、傭兵雇ったりして狩に出るぐらいよ」


職業は、生産系と商人系と戦闘系の3種類に分かれている様だ。

服装で黒魔術師を選んじゃったからなぁ....戦闘系を少し後悔するツヌグイであった。


マリルと挨拶して別れた後に、次は防具屋に案内される。

誰もバイトしていないようでNPCのマークが付いているキャラクターがいたので話しかける。

「防具ください」

「ようこそ!どれをお買いになりますか?」


色々な防具が表示される。1番高い黒魔術師用の全身を覆う立派なローブを選択して購入する。

装備変更すると、着てる服が一瞬で変化する。

いかにも黒魔術師っという感じの豪華で重厚なローブ姿になった。

白くて目の部分だけ目の形に穴が空いているフェイス装備もあったので購入して装備する。


背中に大剣を背負って高価なローブを着たお面付きの怪しいキャラクターが出来上がった。


道具屋に行くと、物凄い値段だったが全回復薬(エクリサー)が売っていたので999個買ってく。

今回は、がっぽり持ち金が減ったが、まだ半分以上あった。


初心者案内(チュートリアル)の終了が表示され、後は実践しようと書かれて街の外へ矢印が出て終わった。


外に出ると、色んな初期装備者が、スライムを殴ったり斬ったりしていた。

道具屋で買った地図を見ると、最上階を目指す塔タイプのダンジョンと最下層を目指す地下タイプのダンジョンがあり、地下タイプが、結構近くにあったので、そこを目指す。


ダンジョンに到着するまで、ユーザーが狩を至る所でしていてモンスターとの戦闘にならなかった。


人口密度が高いなぁ。

さすが人気ゲームだ。

ワクワクするツヌグイであった。



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