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秘密の共有

美奈子が目を覚ますと、ツヌグイの姿の一新の膝枕でソファーに横になっていた。

ほのかな、甘いツヌグイのいい匂いが漂い美奈子は、また眠りに落ちそうになった瞬間に一新の突込みが入る。

「寝たふりするなら帰りますよ」

「あ!まって、おはようございます」

あわてて起き上がる美奈子であった。


「洋服貸していただけないでしょうか?女性の服は持っていないので」

「え?」

理由のわからぬまま、美奈子がツヌグイに洋服を貸し出す。

美奈子よりもツヌグイの方が少し全て大きいので、豊満なボディーが目立つ服装になっていく。


「なるべく地味なものをお願いします」

「何言ってるんですか!勿体です!」

ほぼ強制的に、白いボディコンワンピースを着せられる。

元の姿に戻ったときに、変質者になってしまうな...と想像する一新であった。


「で、ツヌグイさ...ん。山田一新さ...ん。なんで、変身できるんですか?驚い気を失ったことまで覚えています」


「忘れてくれれば、ありがたいのですが、また気絶しないでくださいね」

一新は、半分ぐらい内容を話そうと、決意する。


外見偽造カモフラージュ伊藤美奈子!」


一新ツヌグイの姿が、金髪で青い目をしたグラマラスな非の打ち所がない美人になる。

「私が!2人!」

一新は、また気絶しそういになる美奈子を揺さぶる


「は!目が覚めました。私そっくり?では、先ほど見た男性と先ほど見た女性のどちらが一新さんの本来のすがたなの?」

「男の方が、本来の姿のはずですが、ツヌグイの姿が今は本来の姿になってしまっています」


「え?どうして?しかも外見偽造カモフラージュって【シウテクトリ】のゲームの魔法じゃないですか」

「実は、現実リアルでゲーム中のアヴァターになってしまったようで...」


不正行為チートは伏せて、あくまでバグで、ログインしたらツヌグイの姿であった事と今までの冒険とログアウトしたら今の姿になってしまった事を話した。


一新は人見知りであったが、ツヌグイの状態であれば、普通に行動できる自分に自信がついていくと同時に、人見知り原因は、自分に自信がなかったためだろうかと、考えていた。


考え込んでいた美奈子が一つの結論に達する。

「これは、黒幕がいますね。

病気は治るし!一新さんが魔法は使えるし!

プロジェクト【シウテクトリ】自体が、特級極秘指定なんですよ。

たかがゲームにここまで厳しい安全装置セキュリティーがかかるのは、おかしいです。

謎のビックスの社長って一新さんですか?」


「え?えええええ。違いますよ一介の平社員ですよ」

「!?、だってビックスのシステム創ったの一新さんですよね?」


「そうですが、初期は、少ししか売れなくて他のプロジェクトにまわされましたよ。ゲーム内で美奈子さんが世界中に売れてるって聞いたの昼ですし、それまで全く何も聞かされてないですし」

突然の美奈子の推理に驚く一新であった。


「一新さんの事もそうですが、謎が多すぎて、今後調べないと、まったくわからないわ。

機密に関わっているのは、ビックス社の副社長の鈴木と、テクノVMGの社長の亀井と、日本科学センター所長の三上に直接きくしかないかしら?」


「非常事態ですかね?」

「非常事態と言うより異常事態かしら?」


外見は、2人の美奈子の語り合う異常事態だ。

携帯電話を取り出し、一新が突然電話をする。


「どこに?」

美奈子が疑問に思うと回答はすぐわかった。


「鈴木?一新だけど!ビックス社でプロジェクト組んでる【シウテクトリ】やってたらゲーム中の情報が現実リアルで再現したんだけど、理由をしらべるので権限を全部借りれますか?」

「えええええええええ!!!!平社員っていってたじゃない!」

美奈子が、天然すぎる一新に驚く。


『お!一新か?実は話は聞いているよ。

プロジェクト【シウテクトリ】に参加して、俺の名前で契約期間の延長しただろう?

実は俺もよくわかっていないのだが、社長がなにか企んでるみたいなんだよ。

明日、ビックス本社の社長室に来て社長に聞いてみてくれ。

アポイントは、取っておくよ。何時ぐらいにする?』


「何時ぐらいが良いんですか?」

『社長は24時間、働く人だからなぁ。人が少ない退社後の21:00がいいかな?俺は海外にいるから付き合えないけど社長によろしく言っておいてくれ。おっと目的地に着いたから電話きるぞ』


電話が切られた...

美奈子が固まっている。

「明日21:00に社長に会えるそうです。話を聞けば、解決しますよきっと..」

一新が言うと美奈子が疲れたように一言いう。

「一新さんは規格外なのね」


ビックス社長に突然会える事になった事と、目の前に憧れの山田一新がいる事と、山田一新の外見が天使の様だった事や自分そっくりさんが目の前にいる、など一気に発生して、美奈子は目が回りそうになっていた。


一新は、この姿でトイレに行ったら殺されないか悩んでいた。


その後、客間を一新が借りて、美奈子に家に泊まることになった。

客間にもインターネット環境と端末があったので、服代金と部屋を借りた代金を払うということで、美奈子の口座をハッキングで調べて、自分の口座から1億ほど入金した。


入金によって、銀行から美奈子の携帯に入金のメールが届いて備考欄にヨウフクダイと書かれて金額が1億だったので、驚いく。

「なに!このメール?洋服代!?い、一億?」


メールのアドレスからネットバンキングに入って入金者を見ると「ヤマダイッシン」と表示される。

「一新さん?まさかさっきの服の代金なの?」


急いで一新の客間に乗り込んだ美奈子を待ち受けるは、着替え中の一新であった。


「き!着替え中です。すみません」

突然、ドアを開けた美奈子に一新がうろたえて答える。外見偽造カモフラージュしてから1時間経過していたので今は、ツヌグイであった。


「あ、あ、なんでもないです」

ドアを開けると白髪で赤い瞳であり、ロングの髪がたなびいてキラキラ光る絶世の裸の美女が男物のパンツをはこうとしていた。

横には、美奈子の貸し出した寝巻が置いてある。


1億の入金について話そうと思っていたが、すべては脳がパンクして消え去り、ただ顔を真っ赤にして自分の部屋に戻る美奈子だった。


「やだ、女性に興味あったのかしら..」

美奈子の心臓の鼓動が高鳴る。



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