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俺らはあの日、聖霊皇になった。  作者: スペアリブ
水の聖霊皇編 2
73/79

クリスマス特別編〜聖霊皇の聖なる夜〜

クリスマス!!ってことで特別編です。


クリスマスっていうのは本来、家族と過ごす時間らしいです。という事で、聖霊皇は眷属達と過ごしてもらいました。

ちょっと読みにくいところもあるかもしれませんが、悪しからずお願いします。


それではどうぞ!



ここはこの世界のどこかにあるエルフ達の島『ズィール島』、その地下深くに設けられた広い地底の空間には現在、この世界を統べる四柱の神が集っていた。


神々は何れかの神が出した招集に応じて決められたそれぞれの住処に行くのが恒例となっていた。


「えー、皆様急な招集にお集まりいただき感謝っス」


どうやらこの会は火の聖霊皇が集めた会議だったらしい。


「前置きはいい、さっさと本題に入ろうぜ?」

「えー!こういうのは形式的な方がいいっス!」

「我は貴様ほど暇ではない、故に疾く話せ」


水と土の二柱の聖霊皇にそう言われ、ションボリしつつも「仕方ないっスねぇ。もう、せっかちなんだから」と小さくボヤきつつ話を始めた。


「雪も降り始めて、もう何回目かもわからない冬が来たっス。自分たちがこの世界に降誕した当時と違って今は文明が栄え、人間が現れ、ドワーフやエルフ、あと鬼達なんかとも交流をもってだんだんと発展して来たっス」


そこまで言うと火の聖霊皇は一旦言葉を区切って周りの聖霊皇を見回す。


「まぁ、そうだろうな。確かにあの頃からすれば大きく文明が発展している」

「わたしの眷属達も、ちょっとプライドが高いのが玉に瑕でしたけど、人間が現れ始めてからその傾向も薄れて排他的な空気が無くなって来ていますね」


土と木の聖霊皇がその言葉を肯定すると、火の聖霊皇は満足そうに頷いて話を切り出した。




「という事で、前の世界の文化であった『クリスマス』をやりたいっす!」




火の聖霊皇は声を大きくしてそう言い切った。


「んで、今日自分の住処じゃなくこのズィールに集まってもらった理由なんスけど……」

「いや、なんとなく読めたぞ?……お前、『始まりの世界樹』を『クリスマスツリー』にしようとしてやがるな?」


水の聖霊皇が言ったその言葉に、火の聖霊皇は一瞬驚いたような顔をしたものの、すぐに『ニンマリ』と笑う。


「ズバリ!正解っス!!!」

「…………貴様、本気で言ってるのか?第一に、木のに迷惑だろう」


土の聖霊皇が呆れ気味に言う。


「あら、いいじゃないですか?楽しそうだと思いますよ?」

「むぅ……まぁ、貴様がそう言うのならばいいだろう」

「およ?いつになく素直っスねぇ?」

「五月蝿い。それよりも、先も言ったように我も暇ではない。やるのならば疾くやるぞ」


土の聖霊皇の様子に訝しむように首をかしげる火の聖霊皇であったが、彼の頭の上に彼の溺愛する愛娘であるノーミードがいることを見つけ納得する。


(あ、コイツ娘にせがまれて断れなくなったっスね)

(そのようですね、見てくださいあのノーミードちゃん。すごく嬉しそうに飛び跳ねてますね)

(……サラッと脳内に侵入しないでほしいっス)

(あら?そうでしたか?てっきり念話を飛ばしてるのかと……?)

(え?思考漏れてる……?)


互いに脳内で会話すると、若干不安になる火の聖霊皇であった。


「コラ!貴様等何をしている!言い出したからには段取りがあるのだろう?」

「ああ、はいはい了解っス了解っス。一応やろうと思ってることはこれっス」


火の聖霊皇はそういうと、魔力を巧みに操りディスプレイ擬きを作り上げる。

そこにはこう書かれていた。





ーーーーーーーーーーーーーーー


クリスマス企画


1、ズィールの『始まりの世界樹』を魔石とかで飾り付け(イルミネーションっぽく)


2、眷属総出でパーティー(ごちそうは各自持参)


3、聖霊皇同士によるプレゼント交換ちゃんとしたやつ


ーーーーーーーーーーーーーーー






「大雑把だなぁ……こんなんで大丈夫か?」

「へへンッ、こういうのは大にしてアバウトな方がいいんスよ。細かくすればするほど楽しめないっス」

「なるほど、一理ありますね」

「それじゃあまずは一つめから始めるっス!!」


こうして、『聖霊皇の聖霊皇による聖霊皇のための聖なる夜』が幕を開けた。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「よし、まずは島全体を結界で覆うっす!」

「はいはい、どれ少し本気を出しますかね」


そう言った木の聖霊皇はため息のようなブレスを吐くと、緑に光る薄い幕が広がっていく。


「人払いの結果を張りました。これで解除しない限り、世界中がズィールに近寄ろうとはしないでしょう」

「オッケーっス!それじゃあ皆んな!出てくるっスよ!」


火の聖霊皇が声をかけると、全聖霊皇とその眷属たちが一斉に現れる。


「割り当て発表っス!まずは自分たち火の眷属は天辺っス!つづいて木の眷属は上部っス!そして水の眷属は中腹っス!最後に土の眷属は下の方っス!それじゃあ皆んなお願いするっスよお!」


そしてその掛け声のもと、一斉に『クリスマスツリー』の飾り付けが始まった。


「おお、この飾りはワシが作ったんですじゃ」

「ほう、ノーム殿は実に器用な方ですな」

「ふぉっふぉっふぉっ、そう言ってもらえると嬉しいですじゃ」


「パパぁ〜、このクッキーはどこにつけるのぉ〜?」

「うむ、彼処がいいだろう。あの枝の先だ」


「それで、彼とはどこまで発展してるんです?」

「え?ええ?な、なんのことですか?」

「あら?隠さなくてもいいじゃありませんか?好きなんでしょう?(誰がとは言いませんがね)」

「そ、そそそんな滅相もありません!巫女である私ごときがお慕いしてるだなんて!」


「あ〜、木の奴アルマちゃんになに吹き込んでるんスかねぇ?あんなに顔を真っ赤にさせて……」

「気になるなら行ってこいよ、それともなんだ?恥ずかしいのか?」

「そんなんじゃないっス、水のじゃあるまいし。……なんて言うか、アルマちゃんは妹的なアレっス」

「妹ねぇ……(報われねぇな)」


「あら?ならウンディーネはあまり水の聖霊皇様とお出かけに行ったりしないのね?」

「ええ、あの方は昔はよくお出掛けになったのですけど、身体の大きさを抑えるのが難しくなってからは海の散歩にもあまり出なくなってしまって……」

「なら貴女からデートに誘えばいいじゃない!私はよく主人様をデートにお誘いするんだけど、男ってのは女からの誘いはまず断らないものよ?」

「そう、でしょうか?……あまり自信がないのですけど……」

「大丈夫よ、大丈夫!自信持って!……なんなら、キスとかしちゃいな?」

「き、ききき、キス!?そ、そんな……わたし、でも、ああ……」

「あらら?妄想だけで茹で上がっちゃったわ。クールな感じで、案外ウブなところがあるのね」


「おう、火の。お前のところのアグニちゃんがウチの嫁になんか吹き込んでんだけど?」

「知らんっス、今はそれよりもアルマちゃんっス」


「あとは、これをこうして………おう!土の!星型の魔結晶出して!」

「はぁ、全く。貴様等は我をなんだと思っている」

「「「全自動魔結晶製造機」」」

「なんだと!?」




こうして、『始まりの世界樹』の飾り付けが完成した。


ゆうに全高4000mを超える、1つの山とも言えるほどに巨大な『始まりの世界樹』に各聖霊皇眷属総出で行った飾り付けは、赤、青、黄、緑、それぞれのイルミネーションのような魔結晶を飾り付けた。

その他にもぬいぐるみのようなものであったり、ドワーフの作った竜を象った焼物や、エルフ達が育てている発光するキノコ、妖精たちの好む木の実や果物などなど多岐に渡った。

そしてその頂上には、聖霊皇を象徴する4色に光る星型の魔結晶が輝く。






その後、すぐにパーティーの用意がなされ、聖霊皇達とその眷属達によるこの世界初の『クリスマスパーティー』が執り行われた。


「いやぁ〜、我ながら最高の出来っス!!」

「それを言うならば『我等ながら』だろうな」

「天辺の星も何とかしたから見えますねぇ」

「なんだかんだでアレが一番大変だったろ?」


「ぱぱたちぃ、すっごくたのしそうだねぇ〜」

「そうですな、ノーミード。ワシもあれほど楽しそうな聖霊皇様など、いつ以来になるかもわからんほどですじゃ」


土の眷属、ノーミードとノームがしみじみと言う。


「我らも、主人様がこれ程まで快く活動されている事など久しく見ていない」

「そうね、主人様は外面は明るく見せてるけど、結構責任感強いし真面目な人だからねぇ」


火の眷属、ドラゴンとアグニもそれを肯定する。


「母様もあの様にお戯れになるのだな」

「そうですね、私達には『親』として『神』としての一面しか見せてくださらないですからね」

「……いずれ我々の前でも母様があのようにお戯れになる日がくればな」


木の眷属、エルダーエルフとペガサスは未だ自分たちの知らない親の姿に嬉しさと形容し難い寂しさを覚える。


「私はあの方が長い月日の中でいつのまにか変わってしまったように感じていたのだけれど、どうやら杞憂だったようね」

「ええ、そうですとも。ウンディーネ様と言えども我らが主人たる水の聖霊皇様のことを全て知るお人などこの世界には誰もおらぬのですよ。……そう、例えそれが本人であっても」

「ママ?ポセイドン?何を話しているの?ルサルカ、難しくて何を言っているのかわからなかったわ?」

「まだまだ分からなくていいのよ、ルサルカ。ゆっくり生きなさい、まだまだあなたには先があるのだから……ね?」

「んー、なんとなく……わかった」

「そう、賢い子ね……」


憑き物が取れたように晴れやかな笑顔を見せる水の聖霊皇の様子に、安堵の息をこぼすウンディーネ。それを隣で聞いていたポセイドンはやや声に陰を落とす。



こうして四柱と他大勢の眷属達の時間はゆったりと流れていった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「さて!いよいよお待ちかねのプレゼント交換の時間っスよぉ!しっかりとお宝準備してきたっスかぁ〜!」


そう叫びながら自らの魔力で花火を打ち上げる火の聖霊皇。


「無論だ、我の至高の逸品。期待して待つが良い」

「私のお宝も中々の物ですよ?」

「いいや、俺のこそが至高だね」


と、自らが用意してきたものに自信満々の各聖霊皇。


眷属達は、その様子を固唾をのんで見守っている。理由は簡単、この世界を統べる四柱の神が本気で作った代物。どんなものが飛び出るか予想もつかないからである。


「さぁて、それじゃあクジでトップバッターを決めるっスよ!」


そう言って火の聖霊皇は空中に火柱の阿弥陀籤を浮かび上がらせる。


「よっし、最初は木のだぁー!!!」

「あら、私ですか。……私が出すのがあまりに凄いからといって自信を無くさないでくださいね?」

「おお、言うねぇ?」

「フン、我のが至高と決まっている」


珍しく挑発的な木の聖霊皇に、興味をそそられたのか口ではああ言いつつも、土の聖霊皇も木のを見ずにはいられなかった。


「私が用意したのはこれです」


そう言って木の聖霊皇が取り出したのは1つの小さな鉢植えだった。


鉢植えに植えられていたのは、一見なんの変哲も無いか細い苗木だったが所々樹皮が剥げたところから覗く幹は『玉虫色』に輝いていた。


「これは『蓬莱の玉の樹』という代物です。1日1回魔力をこの子に注いであげるだけで、100年後くらいには手のひらくらいの魔結晶もできますよ?あとは、植える場所によって実る魔結晶も変わってきますね」


木の聖霊皇はそういうと、『蓬莱の玉の樹』に自身の魔力を少し注ぐ。

すると、枝先に緑に光る花が咲き次第にしぼんでいくと、そこに小さな魔結晶が実る。


「ほら?どうです?中々綺麗でしょう?」

「うむ、見事だな」

「便利っスねぇ。でも、それ人界に出せないっスね」

「そうだな、戦争の火種になりそうだ」

「まぁ、その辺りは各自管理を厳重にお願いしますね?」


そう締めくくって木の聖霊皇のプレゼント紹介は終わる。


「さて、次は我が行こうか」


そう切り出したのは土の聖霊皇。


彼がそう言うと、配下のドワーフ達が十数人がかりで何かを運んできた。

それは丁寧に布に覆われており、外観からなんなのかを察することはできなかった。


「フフフッ、これを見て驚くなよ?」


したり顔でいかにも「楽しみ」と言うのがわかる彼は、ドワーフ達が去ったのを見届けるとフッと息を吐いて布を吹き飛ばす。


そこにあったのは一見精緻な紋様を彫刻されただけの棒に見えた。


「伸びろ」


土の聖霊皇がそう言った瞬間、棒は広大な地下ドームの端から端まで届くほどの長さに伸びる。


「縮め」


すると今度はドワーフ達の掌に収まるような大きさまで縮む。


「尖れ」


その一声で、元の大きさに戻ると金砕棒のような鋲の入った形をとる。


「盾に」


そしてその声で棒は、大きな丸盾の形をとる。


「戻れ…………どうだ?素晴らしいだろう?」


そして最後に形を戻すと土の聖霊皇はポカンと口を開けてこちらを見る残りの聖霊皇にそう問いかけた。


「スッゲーッス!如意棒っスよねコレ!」

「フフフッ、残念だが違う。この武器の名は『大地の杖 ヨルムンガンド』だ。コイツは意志を持った武器で、所有者の意のままにあらゆる形をとるのだ。コレには日緋色金や青生生魂、そしてオリハルコンをある特定の割合で調合し、膨大な魔力と圧力をかけつつ精製する事でだな…………」


土の聖霊皇は嬉しそうに語る。


「…………と言うわけだ。わかったか?」

「とと、とにかくスッゲーって事はわかったっス」

「右に同じく」

「左に同じく」

「……ハァ、まぁ良い。元より理解できるとは期待しとらん。簡単に言えばコレはありとあらゆる物に自在に変化させることが出来る武器、と言う事だ」


未だどこかポカンとしたままの火、水、木の聖霊皇にため息をつきつつも、火の聖霊皇のプレゼント紹介はそこで終わった。


「自分は最後にトリをやるんで、水の、お願いするっス!」

「よし来た!任しときな!」


そう言って水の聖霊皇はブレスを吐く。


「俺からのプレゼントはコレだ」


そこには、球体状になって緑色と青色のついた水が浮かんでいた。

空中に1メートルほど浮いているその球は直径約2メートル程、よく見ると表面には雲のような白い靄も浮いている。


「これは地球儀ならぬ『惑星儀』。この星の様子をリアルタイムで観察出来るんだ!」

「おお、これは実用的な」

「暇つぶしに良さそうだな」

「綺麗ですねぇ〜」

「ちょっとこの海を見てな、今から俺が台風を起こすから……」


そう言って水の聖霊皇は魔力を込めて地下から空へ向け飛ばす。

すると『惑星儀』の水の聖霊皇が指していた範囲に台風が現れる。


「な?カンペキだろ?」

「これは素直に嬉しいっす!」

「凄いですよ!水の!」

「ふむ、これは素晴らしいな」

「だろ!?だろ!?いや〜、我ながら最高の出来だと思うんだよ。ほら、もういっちょ!」


気分を良くした水の聖霊皇は、再度魔力を放って台風を起こす。

すると当たり前ながら『惑星儀』の上に大型の台風が現れる。


「あらら?ちょっち魔力込めすぎた?」

「もう!あなたのバカ!なんですぐに調子に乗ってしまうんですか!?」


その様子にすぐさま気がついたウンディーネが、それを雪雲に変える。

それと同時に水の聖霊皇のアゴに見事なローリングソバットを決めると、何万倍の体格差があるであろう聖霊皇を引きずって会場を後にする。


「お説教が終わったら戻りますので」


最後にはその一言が響き渡った。


「…………正に『立つ鳥跡を濁さず』だな」

「…………彼女だけは怒らせないようにしましょう」

「…………賛成っス」


「と、まぁ、切り替えていくっス!それじゃあラストは自分ッスよ!!」


微妙な空気が場を包んだものの、機転の利く火の聖霊皇がすぐに場を立ち直らせる。


「自分からのプレゼントはコレっス!!」


そう言って火の聖霊皇が持って来させたのは『4つの白い卵』であった。


「これは、まだ無色の古龍の卵っス!今年は珍しく古龍の卵が多くて、親が育てきれなかった卵がいくつかあったっス!そのうちの幾つかをみんなで育てようって考えっス!」

「ほう、古龍の卵か」

「あらあら、楽しみですね」

「今のうちから少しずつ自分達の魔力を与えておけばきっと良い子に育つはずっス!…………水のには後でウンディーネさんに渡しとくっス」


火の聖霊皇は元気に(最後はトーンを落としたが)そう言う。


「ふむ、我が子か。幼子を育てるのはノーミードくらいかと思っていたが、いかんせん生とは何が起こるかわからぬな」

「はい、私ももう子供達を育てるなんて無いと思ってましたからね」

「へへっ、喜んでもらえて何よりっス!」


聖霊皇達がそう言いながら笑いあっていると、水の聖霊皇が戻ってくる。


「いや、場を乱して大変申し訳ない」

「なに、構わんよ。誰にでもそういったことはある。……それよりも、火の」

「はいはい、水のにもこれをあげるっス!」

「これは……卵か?」

「はい!これはですね……」


こうして説明を終えると、水の聖霊皇が何かを思いついたように言いはじめた。


「そうだ!この子達の為に、それから今日集まったみんなの為に、最後に一発ドカンと俺ら四柱で何かやろうぜ!」

「それはいい考えっス!クリスマスなんで、それにちなんで……」

「ほう、いいだろう。我も全力でやろうではないか!」

「わたしもしっかりお手伝いしますよ!」


そして何か話し合うと、互いに頷きあう。


「いくぞ!」


「「「「せーのぉ!!!」」」」


息を合わせて四柱の聖霊皇が、ブレスを地下深くから遥か遠い天へと向かって吹きかける。


するとその魔力は次第に混ざり合って空高くまで上がると、『世界中を虹色の光が覆った』。


「さぁ!みんなで!」


「「「「「「メリークリスマス!!」」」」」」


その夜わ界に、その日は『虹色の聖夜』として世界中の人々に親しまれる事になるのだった。




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