表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺らはあの日、聖霊皇になった。  作者: スペアリブ
水の聖霊皇編 2
33/79

帝国?

PV40000、UA9000突破しました!

ありがとうございます!

これからも「俺らはあの日、聖霊皇になった。」をよろしくお願いします。


尚、今日明日と3日連続投稿の予定です。

〜勇者side〜

その後、俺達4人はそれぞれに部屋をもらい、就寝する事になった。


俺は1人、自分の部屋で思考に浸る。


「しっかし…こんな事がマジであるなんてな…」


他の3人もだが、やはりまだ現実味が持てないのか戸惑った様子が見受けられた。当たり前だ、俺だってまだまだ受け入れきれてねぇんだ。


「元の世界に帰れるのか?…わからねぇが可能性を探してみてもいいかも知れねぇな…」


魔法なんてけったいな代物がある世界なんだ、神様とか妖精とか精霊なんかもいるだろう。

明日はそれを調べたりするのもいいかも知れねぇな。


「そして…海の怪物クラーケンに、水の魔王ねぇ…」


王道RPGに出てきそうな中ボスとラスボスな名前だな。一般人であった俺らに何ができるかなんてたかが知れてるだろうが、やるしかない…か。


そんな事を考えているうちに徐々に俺の意識は深い闇へと落ち、眠りについていた…




なんだろう…仄かに暖かい…

そして明るい…朝か?


「…異世界からの魂よ、聞こえていますか?」


なんだ?誰の声だろう…?女の人?


目を開けるとそこは光の中だった。

強い光を纏った人影は俺に向かって話かけてくる。


「異世界からの魂よ、起きたようですね」

「あな…たは…?」


人影に向かって俺はなんとか声を出す事ができた。何故だろう、この声を聞いているとすごく落ち着く。まるで"母さん"の声を聞いているようだ…


「私はこの世界の女神…魂よ、あなた達は何故、連れてこられたのですか?」


女神…様?魂?そうか、魂は俺なのか…

驚くほどにスッと身体に染み渡るように入ってくるその言葉に俺は自分でも驚くほどの落ち着きを感じていた。


「魔王を…倒し、帝国を…救ってくれ…と…」


何故かはっきりと喋れない。どうしてもおぼつかない口調になってしまう。


「わかりました、魔王というのは存じませんが、あなたは帝国に呼ばれたのですね?」

「…はい」


女神様は…魔王を知らない…?そんな事ってあるのか…?

それを考えようとした俺の意識はまた深い闇へと落ちていった。



翌日、俺は3人に昨日の夢の話をしていた。


「…という訳なんだが、3人はどうだった?」

「私もみたよ、お母さんみたいな女の人の夢」

「あたしも…女神様の夢をみたわ、同じような事を聞かれたけど…」

「大兄も?ミサも女神さまの夢をみたの、ミサはね、精霊王さんに会ってって言われたの」

「精霊に?やっぱり異世界だからいるんだろうか…?」

「…この話はまだ帝国の人には黙っておくとしよう。なんとなくだが、言わない方がいい気がする」


俺の言葉にみんながなんとなくそう思っていたと納得してくれた。俺達が夢の話をしていると、誰かが部屋をノックし入ってきた。


「…失礼致します、おはようございます勇者様方。よくお眠りになられましたか?それと不自由などありませんでしたか?」

「ソルトさん、おはようございます。いいベットでしたので、何ら不自由なく眠れました」

「それは良かった!それでは本日は朝食を召し上がっていただいた後に皇帝閣下と今後についてお話し頂き、その後帝都を見て頂く事になっております」

「そうですか、わかりました。それじゃあ朝食へ行こうか」


ソルトさんはそう言うと俺達を食堂へと案内する。

食堂もやはり帝国の威厳を示すためか豪華なシャンデリアや壁画、絵画を飾ってあり荘厳である。

正直こんなところでは飯が食べづらくて仕方ないが我慢するとしよう。


手早く朝食を食べ終えると、昨日の大客間へと案内されて、そこでまた待つように指示さてt「待たせたかね!」…チクショウこの皇帝、悉く遮りやがって…


「いやぁ、申し訳ないね。私も皇帝としての仕事が多くてね、朝から忙しい日も多いのさ!」

「い、いえ、皇帝ともなれば大変でしょうし、私たちもそれほど待っておりませんので…」


さとみさんが引きつったような声で皇帝に返事を返す。


「さて!勇者様方、まず今日は貴方様方に守って頂くであろうこの帝国一の街、"帝都ガルア"を見てきて頂きたい。私は私の国に自信を持っていてね、素晴らしい国さ、きっと勇者様方にも気に入って頂けると思うよ?」


帝都…か確かに街を見てみなければ守るなんて言われても実感わかないしな。


「そしてその後は筆頭魔法師ソルト率いる我がガルア帝国魔法師団へと向かってもらい、勇者様方の魔力適正を調べてもらう。…あぁ、勇者様方は魔法のない世界からいらっしゃったのだったね、そこで魔法について詳しく教えてもらうといいよ」

「アスおじさん、一ついいですか?」

「アス…おじさん!?」


美沙の何気ない一言にとてつもないショックを受けた皇帝を無視し美沙は質問を続ける。


「アスおじさんも魔法って使えるんですか?」

「また…おじさん…ミサくんと言ったかな、私も魔法が使えるよ。私の適正は風と火だったね。あと、できれば私のことは"アスお兄さん"と呼んでくれたまえ」

「うん、わかったよアスおじさん!」

「はぐぁっ!?」


風と火…ますますテンプレな魔法の属性ってヤツだろうか?が出てきたな。


そんなこんなで簡単に話が終わると俺ら4人はソルトさんの案内で帝都ガルアへと繰り出した。


一応…

勇者たちは女神アンジュの「せいれいおう」という言葉を「精霊王」と誤変換しています。


感想やご指摘などありましたら感想欄によろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ