表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺らはあの日、聖霊皇になった。  作者: スペアリブ
土の聖霊皇編
28/79

ダンジョンのその後…

お久しぶりです。なんとか投稿できました。

今年最後の投稿になると思います。


では、読者の皆様。良いお年をお過ごしください。



あれから半年ほどが経ち、ダンジョンのある樹海の外には王国がダンジョンへ向かう冒険者達への宿場町と大きなギルドを用意した。

そこは「試練の町」として広く大陸中に知られ、多くの冒険者達で賑わい栄える。


あの後ダンジョンへ最初に潜った一団は「試練の勇者達」として知られ、階層主までいったハウンド達「白い闇」はランク9パーティへと上がり中でもハウンドは「赤鋼の勇者」として末長く語り継がれる事となる。

彼らはその後もダンジョンに挑み続け現在までで10階層まで進んでいる。


王国はこの「試練の町」により大きく栄える事になるがこれはまた別のお話。




一方その頃。大空洞内部に全ての眷属を集め土の聖霊皇は結果を振り返っていた。

土の聖霊皇はダンジョンの成果に満足していた。表情にこそあまり出さないものの、ノームやノーミードをはじめとした付き合いの長い眷属達はしっかりとわかっていた。


「聖霊皇様、良かったですな。ダンジョンにより人々が栄え、豊かになることは、聖霊皇様の使命の1つでもありますからな」

「ああ…そうであるな…」


ノームはゆっくりと言うと聖霊皇もどこかしみじみとした声で返す。

人間達が思いの外弱過ぎるなどの誤算はあったものの、己の作ったものが人気がでて沢山の人が挑んでくれるというのは嬉しいものである。


「さて、これからですぞ!まだまだダンジョンの運営は始まったばかりにございますじゃ」

「そうだな、ノームよ。皆も含め頼りにしているぞ」


その聖霊皇の一言に眷属達は


「「「オオォー!!!!」」」

「おぉ〜!」「オォー!ですじゃ!」


と力強く応えるのだった。




〜この星のどこか〜


宮廷のような広い廊下を40代ほどの男が必死に走っていた。男はやがて大きく派手な装飾の扉の前まで来ると扉を開けはなち叫ぶように言う。


「や、やりましたぞ…皇帝閣下!」

「おぉ、でかしたぞ!して、"勇者殿"はいずこに居られるか!」

「は、はい…今、勇者様方は…ハァ、大客間に、ご案内を、しております!」


皇帝と呼ばれた男はそれを聞くと興奮を抑えきれないのか昂った様子で


「良くやった。早速勇者殿の元へと向かうぞ!」

「はい!皇帝閣下!」

「フフフフッ、これで、これでようやく。あの忌々しい"水の魔王"を討ちとれるだろう!」


男はそう叫ぶと高笑いしながらマントを翻し歩いていく。

その男が纏っていた気配は大陸に、ひいてはこの星に、よからぬ暗雲がさしはじめるようなそんな予感をもたらせるのだった。


感想、誤字、ご指摘などありましたら感想欄によろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ