終わらせることのできなかった始まり
俺には超能力なんて使えないっ!
俺は何度もこの言葉を脳内で繰り返す。
俺には超絶恥ずかしい過去がある。
中3から高1にかけて…
「一刀一閃抜刀居合切りっ!!」
といいながら傘を横に振っていた……(見えない敵と闘っていたんだ)
今日からはその黒歴史を隠しつつ真面目に勉学に励もう!などと思いながら登校していたのだが…
ゴゴゴォ〜
なんの音だろう。と思い辺りをみまわす。どんどん何かがこちらに近づいてくる。
「十六夜 汐!」
幼女を思わせる透き通った声が聞こえた。
俺の名前を呼んでいるのは誰だろうと思いつつ振り返る。
べしっ!!!顔面を蹴られた。
「いてててぇ〜」
「探しに来てやったぞ!」
そこには金髪ツインテールのガンタムに出てきそうな武装をした美少女がいた。
俺はこいつを知っている。
「なにしに来たんだよ!金上智美!」
「なにしにって!あんたを探してはるばるこの惑星まで飛んで来てやったんでしょ!」
智美が次に言うだろう言葉をみすえて俺は言った。
「俺はもう辞めたの!今日から高校生として真面目に社会に貢献できる人材になるために学校に普通に通うの!」
智美は呆れた顔で
「だだこねてんじゃないわよ。仮にも覇王候補なんだから地球に戻って魔物を倒しなさいよ」
と言ったが俺はもうあんな恥ずかしい思いをするのは嫌だ。
魔物は普通の人には目視することはできない。つまり魔物との戦闘姿は周りの人からすると傘を振り回しているだだの痛い中2病末期の学生に思われるのだ。
ちなみに、覇王候補の俺に与えられた神武は黒色の傘だった。そんなこんなで俺は覇権争いを辞退しようと逃げて来たのだ。
「時間の無駄ね…」
そういうと金上智美は俺の手を掴んだ
「ちょっとまて!!」
俺は叫んだが遅かった…
一瞬のうちに地球に戻って来てしまった
金上智美の特殊能力はテレポートそして役職は俺の助言者兼観察者。この覇権争いの攻略方法のアドバイスをし、覇権争いから俺が逃げないようにするために用意された人型召喚獣だ。
「これを受け取れ。十六夜 汐」
そういって神武黒色の傘を差し出してくる
「俺はもう魔物の相手をする気はないから!」
そういって俺は時速80キロで智美から逃げた
(時速80キロっていうのは冗談だよ?)
「ちっ…」
舌打ちしながら俺は適当に街をぶらついていた。
ズドォオーン!
急に上から鉄工が降ってきた。
キャー!
周りが騒がしくなる。
俺は空を見上げた。そこにはゴリラを思わせる姿の魔物と鉄工が何十個も落ちてくる様子があった。
「うっほぉぉー!!」
神武がなければ魔物の討伐は不可能
俺は逃げる選択を選んだ。
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