知り合いとの遭遇
もう一人の主人公登場!
人化の設定を終えた私は検証をしながら自分の住処に帰宅していた。
帰り道に試してみたところステータスは人化してもドラゴンの時と変わらず、ドラゴンの時出来ていたことは人化したとしてもできることが判明した。
翼がないのにどうやって飛ぶんだろうと疑問に思っていたら、なんか翼が生えてきて飛ぶことができた。
そんなこんなで検証を終えた私は住処にしている洞窟の前に到着した。
この洞窟は昔住処を探していたところ見つけた巨大洞窟だ。
魔物プレイヤー用のセーフティエリアになっているようで野生の魔物が入ってくることはなかった。
・・・はずだが今なぜか洞窟の中からほかの生き物の気配が感じ取れる。
そろりそろりとこっそり中を見てみると満身創痍のプレイヤーだった。
というかβ時代の友達だった。
◆◇◆◇◆◇◆
私はアリエル。
これでも一応『剣姫』と呼ばれるトッププレイヤーの一人だ。
私は現在大ピンチだ。
きっかけはある依頼だ。
王国からの依頼で最も危険な場所である大樹海の奥地でとれる薬草を採って来るという内容だが、ほかのプレイヤーはクランイベントで出払っているさなかで、今街にはソロしかいない。
だからその中で一番強かった私がここまで来ることになったのだが、薬草は見つからず、魔物は強く、満身創痍になっている。
一応魔物は倒せる。
ただ数が多すぎる上に積まれているCPUが優秀なのか普通に作戦を立てて攻めてくる。
攻めてくる魔物を倒したとしても、上空から攻められる。
上空の魔物を狙えば着地を狙われる。
普通に大ピンチだ。
私は少しでも魔物が少ないほうに逃げる。
魔物は追ってくるが、私は回避に専念しているのでなかなか攻撃が当たらない。
私は風にように駆けていた。
そして現在、私は洞窟に逃げ込んでいた。
どうやらここはセーフティエリアのようで、モンスターが入ってくることはなかった。
とりあえず私は休憩をとることにした。
インベントリから回復薬を出す。
どう見ても青汁な見た目のくせに味が冷製ポタージュなそれは飲むと1時間かけて体力を全回復させる効果がある。
リラックスした私はそっと目を閉じた。
体を誰かにゆすられる感覚で目が覚める。
寝ぼけた目で目の前を見ると角と尻尾の生えた旧友がいた。
「あっ!起きたね。久しぶり。剣姫の姫さま。」
「ミツミェール!?」
そこにいたのはなんと、β時代に『機動砲台』と呼ばれていた赤髪蒼目のソロ友達だった。
ちなみに剣姫はβテスターでソロプレイヤー最強と言われていますが黒いコートに二刀流の剣士ではありません。
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