半年後
本編開始!
―――レベルが規定値を超えました。進化を行います。雷属性の魔物を捕食した割合が多いため、『雷光龍帝』に進化します。この種はこれ以上進化をすることができず、レベルも上げることができません。
このゲームがサービス開始してから半年。
私はとにかくレベルを上げまくって進化を繰り返していた。
ゲーム内ではプレイヤー交流イベントだの2陣の参加だのいろいろあったらしいが、私はとにかくレベル上げを楽しんでいた。
一つ失敗だったとすれば、レッサーリーフリザードだった頃、リスキルされまくった恨みからサンダーバードを狩りすぎてしまい今に至るまで捕食した魔物の割合が最も多いのが雷属性になってしまったことぐらいか。
そのような半年レベル上げ生活ばっかを行っていた私のステータスがこちら。
プレイヤーネーム:ミツミェール
種 族 :雷光龍帝
種族ランク :20
レ ベ ル :———
ス キ ル :【隠密】
【捕食】
【魔法適正】
【植物魔法】
【自然魔法】
【雷魔法】
【雷光魔法】
【竜因子】
【竜息吹】
【龍息吹】
【龍翼】
【雷竜支配】
【人化】
【雷竜支配】と【人化】は今回の進化で手に入れたスキルだ。
【雷竜支配】:雷属性の竜を配下にすることができる。
【人化】 :人の姿になることができる。
かなりうれしいスキルだ。
人化することができればプレイヤーとの交流もできる。
普段の学校生活ではボッチの私でもβ時代の友達くらいはいるのだ。
ただ私は人の街がある場所がわからない。
どうやらここはかなり奥地らしく、今までプレイヤーに遭遇したことは一度もなかった。
掲示板でもこの森の情報はなかった。
自慢の翼で上空に上がってもそれらしい影は見えなかった。
まあそれはプレイヤーが来てからでいいとして、私は【人化】を試してみる。
すると急に視界が暗転した。
目覚めるとそこはプレイヤー設定を行った場所だった。
はてと首をかしげているとアナウンスが入る。
―――【人化】スキルの初使用につき、自身の人化した時のアバターを作成してください。
そういうことか。
とりあえず私は目の前に現れた画面を見る。
そこには龍の角と尻尾の生えた初期アバターがいた。
私はβの頃の私のアバターをベースに角と尻尾が似合うようにカスタマイズしていく。
完成したのは赤髪蒼眼のドラっ娘だった。
かなりかわいい。
満足した私は、アバター設定を終えるのだった。
このゲームの世界では龍は竜の上位種にあたり、龍帝はそのトップです。
すみません成り上がりを地道に書こうか悩んだんですが、それだと本編に達するまでが想像以上に長くなりそうだったので省略させていただきます。
誤字脱字報告よろしくお願いします。
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