進化
夏休みって暇だよね
進化。
β版では知られていなかったことだが私は納得した。
(魔物は最初の鬼畜を乗り越えてしまえば強くなれる大器晩成型なんだ。)
まあその鬼畜が鬼畜過ぎるのだが。
私は進化したステータスを見る。
プレイヤーネーム:ミツミェール
種 族 :レッサーリーフリザード
種族ランク :3
レ ベ ル :1
ス キ ル :【隠密】
【捕食】
【魔法適正】
【植物魔法】
【魔法適正】:魔法を操る適性が得られる。
【植物魔法】:植物を操ることができる。自由度は種族ランクに比例する。
種族ランクが3になってる、なんか新しいスキルが生えてる。
だがそれよりもうれしいことがある。
(やった~。【美味】が消えてる~。)
今まで散々苦しめられてきた美味が消えている。
これほどうれしいことはない。
しばらく狂喜乱舞した後、植物魔法を試してみることにした。
近くにある藪の植物に意識を向ける。
(動いて!)
そう念じると藪の植物が自分の想像通りに動き出した。
これだけで数々のゲームを攻略してきた私には様々な使い方が思い浮かぶ。
これをうまく使えばあの鳥どもを倒せるかもしれない。
そう考えるだけでうれしくなってきた。
ふと影が差して上を見上げると鳥が来ていた。
デジャヴを感じながら私は藪に逃げ込む。
鳥は追いかけてきたいるが、藪の中は私の領域だ。
植物魔法で鳥を拘束し、先の鋭い枝で鳥を串刺しにする。
抵抗していた鳥も串刺しにされて、息絶えたようだ。
私は息絶えた鳥を食べる。
―――自分よりランクの高い魔物を捕食したため、経験値を獲得。
そのようなアナウンスが聞こえて、私はにやりと微笑んだ。
鳥のランクは5ですが、火力が高いだけで防御と頭脳は雑魚なのでこのような狩り方ができます
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