王と剣姫
今回はアリエル視点です。それと感想ありがとうございます。
アリエルは手に入れた悲願花を届けに王城へ向かった。
(この花の説明欄に書いてあったこと。王家はこの花を何に使うんだろう。)
私はそれを考えながら城門をくぐった。
「おお、本当に見つかったのか?」
人払いされた謁見室で私は王様と宰相の二人に花を渡していた。
「宰相、鑑定を頼む。」
「わかりました。」
宰相が鑑定スキルを使う。
「驚きました。本物ですね。」
「あの、すみません、嫌なら答えなくてもいいんですけどそれを何に使うつもりでしょうか?」
アリエルは遠慮がちに疑問に思っていたことを口にする。
「そうだな。これを持ってきた其方には知る権利がある。」
「王よ。よろしいのですか?」
「このものが他言しなければ問題はないだろう。というわけで冒険者よ。他言は無用だぞ。」
「はい。」
王は説明した。
王国のある占い師が予言した。
魔王の率いる悪魔の軍勢が迫ってきていること。
悪魔はそれぞれが桁違いに強いうえに数も多いということ。
人間軍が立ち向かうには聖王国にいる聖女の加護を受けなければいけないが、聖王国は遠く、片道で一年近くかかってっしまうため、予言の日には間に合わないこと。
だから時間を稼ぐために悲願花を使用するということ。
「すみません一つ聞いていいですか?」
「なんだ?」
「悪魔の強さをランクで表すとどれくらいになりますか?」
その問いに宰相が答える。
「大体弱いものでもランク10は固いですね。前回の侵攻だと魔王はランク19だったそうです。」
「ん?あれ?」
「どうしました?」
「すみません龍帝って魔王より強いんですか?」
「龍帝は神に等しき強さを持った者です。魔王よりは確実に強いです。しかし龍帝も魔物です。気まぐれで何をするかわかりませんので接触することはできません。」
「そうですか。すみません話の腰を折ってしまって。」
「いえいえ。大丈夫ですので続けます。」
その後も王と剣姫は話し合っていた。
一応補足しておきますが、プレイヤーに確認された最高ランクがランク18で、討伐された最高ランクは12です。
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