最奥
今回はいつも以上に短いです
「着いたよー」
辺り一面大木で覆われていて薄暗く、時折聞こえてくる魔物の遠吠えが不気味さを際立たせている。
「ここがこの森の中心であり、最奥だよ。」
私がここに来たのは雷光龍帝に進化する直前だ。
もともと最奥には森の主であるほかの龍帝がいたが、私がそれを倒して新たな龍帝になったのだ。
「どういう見た目かわかる?」
「確か碧色の彼岸花だったはず。」
なるほど。
私は雷光魔法の一つである電磁ソナーを使う。
この魔法は本来なら半径50メートルの範囲の索敵なのだが、この体で使うと半径5キロメートルを細かく知ることができる。
「見つけた。」
「ゑ」
私は人化して見つけた場所に向かう。
私の走りについてこれるアリエルは相当すごいと思う。
感知した場所にたどり着いた私は茂みをかき分けて探す。
するとそこには碧色の彼岸花があった。
採取して素材を確認する。
悲願花:大樹海の奥地に一輪だけ咲くと言われている伝説の花。
この花をささげて祈ることで自らの命と引き換えに願いをかなえることができると言われている。
「ねえ見てこの効果。」
「え、もしかしてこれのために私に?」
彼女に依頼したという王国の国王は何を考えているのだろうか。
次回はついに森脱出!
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