行こう! 参議院選挙投票
組織のバックがある政治家達は、実は日本社会全体の事など考えなくても当選ができる。何故なら彼らは組織票で当選が可能だからだ。組織票を入れてくれる一部の組織の為の政治さえ行えば良いのである。
――が、それには一つ条件があった。
多くの国民が投票に行き、投票率が上がると、組織票の割合が減り、当選できなくなってしまうかもしれないのだ。
しかしそれでも、
「国民の為の政治など不要!」
と、政治家である彼はそう思っていた。
この国の国民は投票にあまり行かない。だからきっと組織票だけで当選できるだろう、と考えているのである。
ところがどっこい、ある時だった。このような報告が入ったのだった。
「大変です! 投票率が上がりました!」
「なにぃ!」
と彼は驚愕して頭を抱えた。
「なんて事だ!
これでは国民の為の政治をしなくては当選できん」
――こうなる。きっと、こうなるから、行こう! 参議院選挙投票!
(桜玉吉さんが好きなので、「読もう、コミックビーム」ノリでやってみました)
漫画と小説だと、やっぱり全然違いますね。