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神を殺した世界にて  作者: ほてぽて林檎
第1部:正義に注ぐは聖なる犠牲
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無邪気な水遊び

 

 澄み切った水が、陽の光を反射してきらめく。

 区画E-03に流れる小川は、水深せいぜい足首ほど。

 しかし、聖女たちにとってはそれが十分な遊び場だった。


「わぁ! つめた~い!」

 水面に指を浸したセリアが小さく声を上げ、くすくすと笑う。



「ひゃっ!」

 エルナは素足を水に入れ、勢いよく蹴り上げた。飛沫が舞い、セリアのスカートの裾を濡らす。


「やったな!」

 セリアも負けじと両手で水をすくい、エルナへとかける。


「きゃーっ!」


 2人はすっかり夢中になり、笑い声を響かせながら水を掛け合う遊びに没頭していた。



 リネットはというと、少し離れた岩の上に腰を下ろし、眠たげに頭を揺らしている。


「……楽しそうだな」


 監視スクリーンを通してそれを見ていたエリックは、知らず溜息をついていた。


 俺は、一体何を見せられているんだ?


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