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Sapphire  作者: 四季社 タクト
序章 運命
3/9

第二話 優しい先生と仲間


「ここは・・・」


目覚めたら、俺は病院用のベットで横になっており、白い天井が見え、少し起き上がり周りを見渡してもカーテンで全体が覆われており、着替えなどを入れておくロッカーがあるだけだった。


ナースコールもないので誰かを呼びに行こうと立上がろうとしたら、少しボサっとした黒髪ロングで後ろの襟足を結んだ、身長175、6センチのジャケットのないサラリーマンぽい人が俺のロッカーから白衣を取り、は前のボタンを閉めずに羽織って俺に「大丈夫かい?」と聞いてきた。

 

「ここはどこで、お前は誰だ、後なんで俺の使用するロッカーにお前の白衣がある?」

俺は白衣のば男性に聞き返したら素直に答えてくれた。

 

「僕は“再名生 恋”で、あの鈴乃音姉妹の先生をしています。一回、君の状態を確認した時のに白衣が邪魔だったから君のロッカーに入れておいたんだよ、あと残念ながら君にここがどこかは言えない」

と御丁寧に返された。

 

「姉貴の容体は?」

「やはりお姉さんのこと気になるのかい?」

「お前が体の穴や切断された手を直したのは見たが、たった一人の姉貴だからな」と言ったら、恋さんが鼻で笑ってきた。

 

「知恵さんも無事だよ、なんなら君の会いたいってずっと叫んでる。」

俺はそれを聞いて安心したのと同時に呆れた顔をした。

「君はかなり愛されているね」

と言ってきたので俺は「うざいくらいにな」と恥ずかしながら言った。

 

俺は恥ずかしさを紛らわすために恋さんに真剣な質問をなげかけた、「普通切断された手や腕が再生するはずがない、お前は俺と姉貴に何した?」

俺は睨みながら聞いた。

 

「そんな怖い目で睨まないでくれよ、せっかくただで治したんだから」と笑顔でいってきた。

「ただって金取る気かよ」

「金は取らないよ、けど取るのは血だよ」

「なぜ、血をとるんだ?」

俺の質問に少し恋さんは怖い顔したがすぐにニコリと笑い答えた。


「さっきの話の答えなんだけど、僕は再生能力を持っている能力者なんだよね、再生させるのに血が不足するから血をとるんだよ・・・なーんて言っても信じないか」と恋さんが笑っていたが、俺は驚きはしなかった、昔母が言っていた、(あなたは優しくてすごい能力を持った人と出会うのよ)と言っていたことを思い出した、あの頃は訳わかんなかったけど、てか今でも、わかんないけど、なんとなく直感で繋がっていることだけはわかる。

「ああ、信じるよ」と言いたら、恋さんが驚いた顔をしたがすぐに真顔になった。

 

「君の飲み込み具合がギャグ漫画レベルのは置いといて、俺は今から君のことで話さないといけないことがあるから少し待っていてもらえるかい」

「俺のことで、何を話すんだ?」

「僕はこう見えても医者ですよ、君の容体を上に伝えないといけないし、書類にもまとめないといけないからね、あとこれ読んどいてね」と言いでていってしまった。渡されたのを見たら(バカでもわかる能力者と組織のこと)と書かれている辞書レベルの本で一番下には小さく再名生 恋と書かれているこの時二度目の(この人何もの?)と思った。

 

 

 

恋 視点

 

 

(あの子があの人の子供か〜、まあ睨まれた目つきは似ていたが性格は全く似ていなかったから心配はいらないと思うけどあの人と考えが同じになって欲しくないな〜)と思いながら階段を上がっていく、一番奥の会議室と書いてある部屋の扉を開きこう言った。

「僕を呼んだ理由は何となくわかるけど、流石にこの状況は不味くないですか、5位さん」

「俺をランキング順位で呼ぶな、昔みたいに下の名前で呼び合おうぜ、恋」

 

 

ランキング5位の“本郷 剛力” 再名生 恋の同期で昔の僕の過去をよく知る数少ない友人である。

 

「ダメだ、お前は能力者の管理者のトップで俺はただの厄介もの、どう考えても立場が違うじゃないか。」

「俺だって好きでここのトップになったわけじゃねえよ!」

「そんなこと言いてないでそろそろ本題に入らないか?」

と僕が言うと本郷の顔に怒りマークが見え(お前から言い出したんだろうが!)と言いたそうな顔で見られていたがすぐに呆れた顔をされた。

 

「そうだな、現状ほとんど能力者が条約によりほとんど海外に行っていることによって、日本に戦える能力者がほとんどいないこと、あと一人の問題児の対処方法このことについてお前はどう考えてる?」


僕は腕を組み少し頭をフル回転させ、結論を本郷に提示した。


「戦える能力者はあの子合わせて4人いや、あの子の反抗期を直したとしたなら5人だけど彼女もう戦わせたくないから4人で何とかなる・・・あと問題児は俺が何とかする。あいつがああなったのは僕のせいでもあるから」

「そうか、珍しいな恋が戦いわせたくない子がいるなんて、その子のこと好きになったのか?」

「ば〜か、彼女は俺の判断ミスであんな怪我を負ったんだ、普通の人なら恐怖で戦いたくないと言うはずなのに、それでも役に立ちたいって言うんだこれ以上怪我されたら俺は彼女に合わす顔が無くなっちまうからな」と上を向きながら言ったけど、正直もう教え子があそこまで傷つくのは見たくない、だけど俺ら能力者が生きていくには戦わないと生きてけない、これは最初の能力者が誕生してから・・・いやきっとこうなる運命だったんだろう。


本郷は僕を見て察してくれたのか、話題を変えて話しかけてきた。

 

「そう言えば、今回見つけたやつは、どうだったんだ?」

「あぁ、人の血をチュウチュ吸ってた暴れん坊のことだろ、あいつなら弱いかったが大きくなっていた、あのまま大きくなていたら、過去に戦ったやつより強くなってたかもしれない。本来奴らは生き物を食べない、だが今回の報告を聞く限り人まで捕食しようとしてた、考える可能性はただ一ついじられたな」

「なるほどな、まさか俺たちが潰したやつらが息を潜めてってことだな、あとお前がチュウチュウ吸ってた言うって少し前じゃありえないよな、お前もずいぶん丸くなったな」

本郷は笑いながら言ったが俺は本郷を睨んだがすぐに睨むのをやめた。

いつまでも過去のことをひきずるのは良くないと思ったからだ。

 

そんな事を思っていると「こらこら、あまり再名生くんをいじめないの本郷くん」と後ろから声をかけてきたのは巫女服姿でいつも誰でも優しい、“万願寺 輪” 彼女も僕の過去を知る数少ない友人で同期である。あうたびに髪型が変わるのが、僕たちは見慣れているから今更驚かない、ちなみに今回は、綺麗なボブである、あとなかなかいいものを持っている・・・何がとは言わないが、本当・・・何がとは言わないが!

 

「輪、何故っここにいる、各国の仕事はどうした?」

本来輪は能力が強すぎるゆえ世界各国のトップが日本の能力者に新たな決まり(条約)をつくらなければいけなくなった人物の一人である。

「途中経過の報告だよ、再名生くん。以前本郷くんにたのまれてたの!」

「まさか本郷お前、例の件輪に任せたのか!」

僕は本郷の胸ぐらをつかみ本郷に言った。


「例の件を知っているは俺と恋と輪さんしかいなかったんだ、それで絶対に失敗しないのは俺でもお前でもない凛なんだ、それはお前が一番理解しているだろ、だからこの手離せよ」

確かに例の件はこの組織で僕が変わるきっかけになった過去の件と関わっていてその過去に詳しい状況のことを知っているのはここいいる3人と引退した僕たちの師匠の一人、あと教子の2人を合わせて6人しか知らない、その中で一番安全で確実に情報を取れるのは凛だが、僕はもう過去のことに関わりたくない。

 

おれは本郷に深いため息を吐いてから言葉を発した。

「もう僕にたして報告はないだろう、勝手にやっててくれ、もうその件には関わらないぞ」

本郷の胸ぐらを掴んでた手を放し、会議室を出て行こうとしたら後ろから本郷が「あいつお前が育てるで良いんだよな」と言ったので僕は「ああ」とだけ言って会議室を出た。

 

もう二度とあんな思いはしたくない・・・

 

 

 

龍力 視点

 

恋さんから渡された本を黙って読み続けてかれこれ30分、「戻ってきたぞ、おおその本をまともに読んでいたとはな、感心だな」言いながら再名生さんが帰ってきた。

 

「お前が読めって言ったんだろ」

「まあそうなんだけどなぁ」と笑う恋さんに「これを読ませるってことは俺はここに入るってことだよな」と聞くと恋さんは呆けた顔で答えた。

「君は入らなくてもいい・・・と言いたいが、君は今の僕たちのトップにして君たちのくそみたいな親、“解 無蒼”さんが無理やりに入れるから拒否権ないに等しいけど本気で入りたくないなら僕がなんとかしようか?」と恋さんは俺に気を使って行ってくれたのであろう。

 

正直悩んでいた、俺は俺たちを捨てた父親のことが大嫌いだ、その父親をどうすれば後悔させてれるかを考えていた、そしたらある一つの結論に至った

「入る、この組織で上り詰めて、父親をぶん殴るそして俺はこの組織のトップになる!」

そいったら恋さんはお腹を抱えて大笑いし始めた。

 

「突然何を言い出すのかと思えば、君がこの組織のトップに、無理無理ぜーたい無理、ランキング二位の無蒼さんは過去に32回ランキングの入れ替わりの戦いを申し込まれたが全て圧勝、かすり傷さえ与えたものすらいない、現時点で日の本最強の男だぞ、今の君に無理だ」

「確かに今の俺では今前あった化け物にですら勝てないのはわかってるだから教えてくれ俺に父親を倒す方法を!」

俺はベットの上で正座をし、土下座で頼みこんだ。

 

「いいよ、君みたいな親に反抗する人間は、大好きだし何より生徒が増えるのは植が喜ぶと思うからね。」

断られても何度も頼むつもりだったが、案外あっけなかった、あとあいつら以外に生徒がいたのか

「さあさあ、もう僕の生徒になったんだからこれからは住み込みで教えてくよ!」と無理やり手を引っ張って行こうとした恋さんに俺は「待て待て、何で俺が一緒にすまないといけないだよ!」と言った。

 

「仕方がないよ、龍力くんは能力の発現したてでそれを保護する人がいないからね」

「俺の姉貴がいるじゃねーか」

「知恵さんは保護できるほどの能力者ではないからね、あと僕の生徒になったら全員住み込み制だから」

「さあ、今から行くよー」と再び無理矢理俺の手を引っ張って行こうとした。

「待て、行く前に姉貴と話させてくれ」俺は必死に言った。住み込みなら、しばらく顔をあわせられないとかわいそうだと思ったからな。

「わかった案内しよう」と言い隣の病室に連れてこられて恋さんにちょっと待っててと言われてから5分経過してから入ってきていいよと言い恋さんは外にでていった。

 

「姉貴」

「龍力、大丈夫だった?」

「俺はなんともない、それより姉貴は?」

「私は大丈夫、それよりさっき聞いたよ、再名生さんのところに行くんだね」

「・・・あぁ」

「行っていってらっしゃい」

俺は驚いた、こんな時姉貴は行かないでと泣きながら俺にしがみつくの思っていた。

「行っていいのか?」

「本当は行って欲しくはないけど、今の私に龍力を守る実力はないし、事前に色々教えてたら戦う必要がなかったかもしれないから・・・」

と姉貴は涙を流しながら言った。

「俺はもっと強くなって姉貴のこと守るから、俺が強くなるまで楽しみに待ってくれ」

「うん、わかった楽しみにしてる」

「じゃーな知恵いおねーちゃん」

と姉貴は驚き、俺は恥ずかしながらお姉貴の病室を出た。

 

外には恋さんが壁にもたれてスマホを触りながら待っていてくれた。

「お別れは済んだのかい?」

「あぁ、終わったよ」

「これからお前のことなんて呼べばいい?」

「何でもいいよ」

「ならお前のこと先生と呼ばせてもらうぜ、あとなんでここにこの二人がいるんだよ」と言い目の前を見ると鈴乃音姉妹が現れた

鈴乃音 姉妹がジャージ姿だった。


「二人は僕が君を連れて来るまでジムで鍛えててもらてたんだよ」と優しく僕に説明をした。


「遅いよ先生」

風火が言うと水蓮がうんうんと首を振った。

「ごめんごめん、物凄い兄弟愛を見てさー」とニヤニヤいている先生に思いっきり、殴ったらものすごい行きよいで壁にめり込んだ。

俺は思わず「嘘だろ」と声が漏れてしまった。

二人は、急いで先生のところに行き、「大丈夫?」と姉妹は同時に言った。

「いたた、内臓にダメージ入っただろ、肉もえぐれているし、まあ僕じゃなかった死んでたからなね、僕も君も彼女たちも、とっくの前から人間の一線を超えているから次からは気おつけた方がいいよ」

と血を吐きながら俺に殴られたところが治ってたことに俺は目を見開いておどろいた。

「なあ、俺の能力ってなんだよ?」

「それに関しては、僕にもわからないからとりあえず黙ってついてきてごらん」と言い、俺達は先生の後をに続く様に歩いていった。


あれから数分、俺は黙って先生と姉妹に付いて行くとある部屋の扉前に立った

「龍力くんこれから僕の家に行くときはこの部屋を使ってきてね。」

俺は何言ってんだこいつと思ったが扉の奥を見たら、度肝を抜かれた。

扉の奥に繋がっていたものは、まるで宇宙空間にいるみたいな部屋になっていた。

「何だこれ」

「ここはある能力者の部屋で僕らはここから行きたい場所に行けるわかりやすく言うとどこでもドアとおんなじだな

」と先生が笑いながら行っていると物凄く眩しい光に包まれた。

目を開けたときそこは玄関らしき場所だった。

「ただいま、差上がって上がって」と先生に言われ俺は靴を脱ぎ上がって襖を開け周りを見た感じ昔懐かしい日本式家屋だ。

「障子の奥を見てごらん」先生に言われて外を見ると手前に大きな砂地があり、奥には田んぼが広がっていた。

「ここはどこだ?」

「場所はまだ言えないけど、いいところだろ、昔はこんな景色いくらでもあったんだが、今では機械が田植えをするから、せっかくの自然が台無しなんだよなあー」

俺と先生が景色に見惚れていたら風火と水蓮が来て、二人は肩のにが降りたかのように風火は背伸びをし水蓮はほっと息をした。

 

「もうお昼ですね、私たちは簡単なものを作るので龍力さんは着替えて、先生は植さんを呼んで来てください。」と風火に言われ、水蓮に作務衣渡された隣の部屋で着替えたら風火にテーブルを運びを手伝いっている間に水蓮が料理を済ましていたので俺たちは先生が来るのを待っている状態だった。

「先生遅くないか」

「仕方ありませんよ、植さんは・・・「ごめん、遅れて、僕は植と一緒食べるから」水蓮が話てる途中に現れ自分達のそうめんとつゆを持って行ってしまった。

「まあ、あたしたちも食べよっか」と風火は言ったが正直気まずいしかなかった

「なあ、植って人どんな人なんだ?」

二人はそうめんをすする手を止めて話し合いをし始めた

「このことは恋先生にはぜーたいナイショね、ばれたら私たちが怒られるから」と風火が言うとうんうんと震えながら頷いている。

「そんなに隠すほどの人なのか?」

「いや、ちょっと色々あってね、先生がずっとぼくが悪いからの一点ばりだから」

と風火は水蓮の方を見て二人は悲しそうな顔をした。

「その人の写真ないのか?」

そしたら、水蓮がスマホを取り出し俺の方に向けて写真を見せてくれた。

これを写真を見た俺は、驚きを隠せなかった。

 

恋 視点

 

「なあ本当によかったのか?」

「言いのこれで、私みたいなのがあの子を前にでたら食欲失せちゃうでしょ」

僕の目の前いるのは、植 花は 目、口と片腕以外ほぼ全身を包帯でベットの背もたれにもたれている状態。

「龍力君は、そんなひどいこと言う子やないよ」と優しく言いながら持ってきたそうめんをとり、植に食べさせた?

 

「美味しいか?」

「うん、美味しいよ、このつゆの割合的にすいちゃんが作ったでしょ」

「よくわかったな、すいは俺らの好きな味がわかってるからな、あれは良い妻になるぞ」

と適当に話ながら植に食べさせて終わると、植が僕に話しかけてきた。

 

「ねえ、恋さん」

「どうした?」

「私のこの体はあなたの能力で完治するまでにどれぐらいかかりますか?」

「2年はかかる、してると思うけど僕の能力は傷や欠損などの傷は簡単に治せるけど、火傷や神経に関わる繊細なものは治るのに時間はかかる、より多くの血があれば、別だがな」

 

「そっかー、ならまだお墓参りは先だね」と今にも泣きそう顔をしている。僕はその植の顔を見るたびに思い出してしまう、いや常に思ってることだ。

「あの時の出来事に関してすまないと思ってる、俺の判断ミスで・・・「良いの、あなたは謝らないで、私がどうしてもって言ったから、悪いのは全部私なの私が・・・」

泣き崩れている植を僕は慰める。

 

数分したら植は泣き止み、落ち着きをとりもどした頃

「お取込み中失礼するよ」後ろから声をかけられ振り返るとそこには白いワンピをきていて麦わら帽子とグラさんつけた、輪であった。

「お久しぶりだね、花ちゃん」

「お久しぶりです、輪さん、あの時は大変助かりました。」

「いえいえ、あの時のことは私のせいでもあるから気にしないで、笑顔でいてね。」

二人は悲しそうな顔していたので話を変えるため僕は輪に

「ところで、輪は何しにきたんだ」と聞いた。

「私、そろそろアメリカに行かないといけないからね」

「アメリカのどこに行くんですか」

と植が聞いた。

 

「この格好を見たわかると思うけど、ハワイ州に行って来る。」

「あまり無理はするなよ、お前にしかできない仕事で人に任せられなくても・・・」

「うん、わかった。あの頃と比べたら変わったね、恋君」

 

確かに昔の僕と比べたらだいぶ変わってただろうな、あのひとが今の僕を見たらなんて言うんだろうな

 

「まあな、俺の今の目標はみんなを幸せにする先生になるが夢だからな」

二人は目を見開いて驚いていた。それはそうだろ、あの人と同じことを言ったのだから。

「なれるといいね、じゃ私はそろそろ行くね、何かあったら連絡してね。」

「わかった、またな」

「またね、花ちゃんも元気でね」

「ありがとうございます、輪さんもお元気で」

僕たちは笑顔で返すと、輪も笑顔で、でって行ってしまった。

 

「お変わりないようで、よかったですね」

「ああそうだな、あいつはいつも笑顔で人を癒してくれるからな」

「そういえば、話変わるけど、今日龍力会えるか」

「うん、いつでも会えるよ」

「そうか、ありがとな、ちょっとこれをおきに行くのとあいつらのところいってくる」

「うん、またきてね」

僕は食べ終わった食器を持って植の部屋をでた。

 

 

 

龍力 視点

 

 

「そうか、お前たちよりも先には言った先輩がいたんだな(出会ったら一応敬語を使わないとな)」

「そうなの、初めて見た時は驚いて、なんでこうなったのかを聞こうとしたら、先生が無理に止めてくるから私たちも聞けてないのよ」

と風火が話ていると、後ろに白衣を羽織った見慣れた姿があった

「風火、水蓮、もう13時過ぎてるけど任務はよかったのかい」

と先生が声をかけると二人は青ざめた顔で急いで出て行ってしまった。

「行ってらしゃい」

 

「さてと、何お話をしてたのか、話してもらおうか」

先生は水蓮のいたところに座り笑顔で、こっちを見て良いってきた。

俺は先生から出てる謎のオーラみたいに押され、素直に話すことにした。

「あいつら植のこと話たのかよ、もう少しあとに紹介しようとお思ったのに」と頭を抱えながら言ってきた

「なんで過去のことを隠すんだ」

「君もそのうちわかるさ、人にはどうしても話せないことがあるってことを」

と俺と先生が話ていると先生のポケットに入ってた電話がなった。

 

「ちょとごめん待ってて」

といって先生は奥の台所の方にいき、電話にでてから数分。

「ごめん、僕今から君の組織に入るための書類を撮りに行かないといけないから、植に色々教えてもらって」

「おれが植さんにいきなりあっても大丈夫なのかよ」

「そのことに関してはさっき確認とってきたから大丈夫だ」

と言いすぐに先生がお姫様抱っこで植さんを連れて風火が座ってたところに座らせた。

「初めまして、りゅう君、植 花です。今日からよろしくね。」

「はい、こちらこそ、よろしくお願いします」

「私の前では敬語う使わないでいいよ」

風火や水蓮のの言ってた通りだった、ほとんど包帯で触れたら壊れそうな体をしている

「じゃあ、僕はそろそろ行かないといけないから、植教えてあげてね」

「先生、いってらっしゃい」

「ああいってくるよ」

背を向けながら先生は行ってしまった

 

「さて、何から教えようかな」

「その前にいくつか、教えてもらって良いか」

「どうしたのかな。」

「なぜ先生はあなたの傷すぐに直さないんだ?先生の能力は再生と聞いたけど、能力を使えば一瞬なんじゃないのか」

「恋先生の能力は、怪我や欠損はすぐ直せるけどやけどや神経に関わるものはすぐには直せないから、任務で傷を負うときはきおつけてね」

「アニメキャラみたいに上手く行かないんだな」

「そうだね、みんな、能力を使うときには代償を払うから」

「代償?」

「私たちの能力は全部始まりの能力者からの借り物なの、みんな能力を使うのに何かしら代償払って使っているの、

それは人によって違うの先生の場合は血を私の場合は皮膚に火傷みたいのが出るの、能力が強けれ強いほど大きな代償がいるの」

「でも、先生がお前のひどい火傷を直せるってことは、一生治らないみたいなことはないんだな」

「そうだね、私やすいちゃん、ふうちゃんは恋先生が治してくれるけど、直せない人もいるの」

「待て、じゃ姉貴は、姉貴はどんな代償を」

 

 

植の一言で俺は焦っていた、姉貴は能力をどれほど使ったわからない、だけどもしも能力を使って治らないようなものだとしたら俺は・・・

 

 

「ごめんなさい、私にはお姉さんの能力についてわからないの先生ならしているかもしれないけど・・・」

「なぜ先生が俺の姉の能力知ってるんだ?」

「りゅう君のお姉さんを組織に入れた人は恋先生だから・・・」

俺はしばらく沈黙してからくちをひらいた

「他には能力関することはデメリットみたいなものはあるのか」

「デメリットっていいのかわからないけど、私たち課せられた条約があるよ」

「条約?なぜ条約があるんだ?」

「一番の原因はここ日本にしか能力を持つものが現れないことだね」

驚いた、こういう能力って世界各地に現れるものじゃないのか

「なんで日本にしか能力者が出ないんだ」

「昔先生に、おんなじようなこと聞いたら、最初の能力者なんかは色々調べられてたけど、その最初の能力者の逆鱗に触れてしまって研究所や書類、最初の能力者も全部消えてしまったのそこから色々あって私たちに大して条約が貸されたの」

まあ、当然って言ったら当然か、これに関しては国の問題になるから、下手に日本が能力者を独占しようと

「条約ってどんなのがあるんだ?」

この一言を言った俺はあとで後悔することとなった

 

 

条約のことを聞くこと1時間

「これで条約の全てをいったけど大丈夫?りゅう君」

「無理、全部は覚えられない」

おれは正直なめてた、そりゃ日本にしか能力者がいないから世界が日本に幾つかの条約をつけるとはいえ数が多すぎる。

何みんな覚えてるの?俺だけこんなに苦労してるのかと思っていると、

「ただいま」

俺たちが話していたらタイミングよく先生が帰ってきた。

「遅かったね」

「書類とりに行くだけのはずが、いろんな人に絡まれ、飲みに誘われで、それをことわるのに時間かかってしまった」

と笑っている先生に俺は先生のそばまでき行き胸ぐらを掴み問いかけた

「いきなり何をする」

「おい、姉貴の能力の代償教えろよ」

俺は先生の胸ぐらを掴み睨みながらいった

「能力の代償の事聞いたってことは、そりゃ怒るよな、唯一の肉親なんだから、僕が君の立場でも怒ってたからな」

「良いから教えろよ」

「ダメだ、たとえ親族とはいえ能力の代償のことは大きなアドバンテージになるからな」

「ふざけるなよ」

と殴ろうとすると胸ぐらを掴んでた手に植物の蔦みたいが俺の手に巻き付いてきた。それに俺は驚いたが先生はそれを見て、植に言った

「植、能力を使うな!」

「ごめんなさい、先生、でもりゅう君の言いたいこともわから・・・」と悲しそうな顔しながら植が先生に言った

「わかった、このことは、他言で頼む。」と諦めた顔したので俺は胸ぐらをを掴んでた手を放し、先生は俺に話してくれた。

「知恵さんの能力の代償は目だ、能力を使えば視力が悪くなる、だがそれは俺が直せる範囲だからそこに関してはお安心しろ」

それを聞いて俺はホッとした

「悪かった、突然胸ぐらを掴んで殴ろうとして」

「いや、僕が正直に話さなかったのが悪い、すまなかった」とお互い頭を下げていた。

 

「疲れたー」

「ただいまでしょお姉ちゃん」

突然玄関の方からの方から風火と水蓮の声が下ので俺たちは急いで顔を上げた。

「すいちゃん、ふうちゃんお疲れさま、任務どうだった?」

「パトロールだけだったから簡単だったから、まだまだ動けますよ、植さん」

「そうか、そうか体力が有り余っているなら龍力にいつも訓練風景を見せてやれ」

二人はまだまだ動けると言ったことを後悔するように嫌そうな顔をしながら大人しく庭のほうに出た。

「いつも通りで良いですよね」

「ああ、いつも通りで頼む」

と風火が柔道の構えのポーズをとった。

「今から何するんだ?」

俺は先生に聞いた。

 

「本気の取っ組み合いだよ、君にはこれから1ヶ月間、僕と植の交代で知識を教えて、あの子たち二人と闘うを繰り返しもらうよ!」と先生が話していると横から風火が

「あの〜始まりの合図出してくれますか?」と言ってきた。

「あーごめんごめん、行くよー、よーいスタート」

最初に動き出したのは、風火の方だった。

風火が水蓮の胸ぐらをつかもうとしたが、うまい具合に水蓮がはたいた。

風火はすぐさま、蹴り技を放ったがすぐさま、水蓮はうけの体制ををとった。

俺は二人の動きを見て先生に質問を投げかけた。

 

「あの二人って何かやってたのか?」

「やってないよ、あの動きは僕が教えた。風火には柔道の動きを軸に、水蓮は合気道を軸にした総合格闘技をね」

「つまり、俺もそれを身につけろと」

「そう言うこと!」

 

俺は風火と水蓮の黙ってみていた。

二人の動きは、プロの一連の流れみたいみたいに、鮮やかに美しく戦っていた。

取っ組み合いが始まってから数分、風火と水蓮が、泥沼化し始めたころ。

 

「まあ、次戦あるのみ! すい交替だ、龍力一回風火と取っ組み合いしてみてくれ」

先生が突然口を開いた、今この場にいた植と先生以外驚きの表情を隠せなかった。

「龍力、型は何でもいい柔道でも拳法でも、何だったら相撲でもいいし、禁止技もありだ、相手が参ったって言うまでこの勝負は終わらないからなー」

この先生いきなりやらせるタイプかよ、型は何でもいいていってるけど俺の習ったの体育の授業の柔道だけだぞ!

とりあえず、やるからには負けルキはもうとうない、まずはこうげきを避けて様子見、好きがあれば、技を叩きこむ!

 

「行くぞー、よーいスタート」

 

俺は突っ込んできた風火の動きを見て、さっきの水蓮の動きを思い出した。

風火が右手で俺の胸ぐらをつかもうと手持ってきた瞬間、俺は咄嗟にそれをはたき、次にきた拳も受け流していった。

風火はすぐさまバックステップをして俺に飛び後ろ回し蹴りしてきた。

俺はそれをギリギリで避けた。そのあとの風火の追撃も

「私の動きそっくり」

「これって先生」

「やっぱりな、飲み込みがはやいとは思っていたけど、まさか見ただけで、水の動きができるとは」

普通の人なら何かなの格闘技をやっていたのかと聞くだろうが、僕はさっき姉の知恵さんに聞いたてきた。

「やっていない?!」

「うん、授業で少し柔道をやったぐらいかな、あとは漫画の知識ぐらいかな」

戦いの経験が少ないなか、彼はあれに立ち向かったのか、普通人間はいきなり戦えと言われた無理だ、頭ではわかっていても体は動かない。

なら何故彼は動けるのか?

結論は一つ!

 

 

(くそ、だめだ、空きがねえ、そりゃそうだろ、相手は、普段から戦い慣れているやつだぞ、俺みたいな普通の高校生が戦える相手じゃねえ、俺もそろそろ受け流すにも限界がきてる、なんならもう何発か食らっているし、あまりやりたくないけど、あれやるか)

俺は風火に蹴り飛ばされ、すぐさま距離を詰めてくる、風火に俺は一か八か、目の前で猫騙しを喰らわせた。

 

 

猫騙し、相撲の戦法の一種であり、立ち合いと同時に相手の目の前で両手を突き出し、掌を合わせて叩くもので、相手の目を瞑らせることを目的とする奇襲戦法の一つ。

これをやる利点として、自ら有利な体制を作るに使われる。

 

 

風火は俺の放った予想外の技に少し仰け反り空きを作ってしまった。

(よし、空きができた、この一瞬をのがせばもうあとがない、ここで決める)

 

胸ぐらを掴み投げの体勢に入ろうと後ろを向いた。

 

 

だがしかし、この猫騙しの欠点は、一発勝負であること、そしてもう一つ、はるかに強い相手に、失敗すると・・・

 

 

風火は俺の腰に手をやり、思いっきり柔道の技の裏投げをたたきこまされた。

 

 

一気に持ってかれること!

 

 

「そこまで」

先生は受け身を取り損ねた僕を見て、すぐに駆けつけ、様子を見た。

 

「先生、龍力くんは大丈夫ですか?」

「本来なら、大怪我してるはずだけど、龍力が能力を無意識に使っていたのが幸いして背中を痛めただけで済ん出た」

それを聞くと風火はホッとしてしたような顔をした。

「とりあえず、風化と水蓮は続けてくれ」

と先生の方を借りながら植のいる縁側まで歩き、横にさせられた。

 

「取りあえず、大怪我しなくってよかったね、先生」

「ああまさか、能力で身体能力が上がっているとはいえ、風火に咄嗟にあの技を出させるレベルなんて思ってなかったからな」

先生と植が話してる中、俺は後ろから質問した。

「先生・・・俺の能力って・・・」

「ああ、さっきの取っ組み合いを見てわかったよ、君の能力は単純な身体能力強化だよ、能力使ってなかったら君今頃背骨折れて動けてないよ」

それを聞いた俺は一瞬で肝が冷えた、それはそうだ、本当であれば柔道では(裏投げ)は初心者は十分な受け身を取れないままおちるので柔道の中でも危険な技に入る、普通高校生絶対してはいけない技だがこれは死なせる以外の技は何でもありのルールなき取っ組み合い、無論危険技が飛んでくることも想定しておかないと勝てないことを頭で理解はしているつもりだったのだが俺もまだまだだよな。

 

「先生、もう一回風火といたた・・・」

「まだ痛め痛めてるなら、ゆっくりしときな、君は能力ありとはいえ昨日まで普通の子があれだけ頑張れば十分だよ」先生は俺の頭を撫でながら俺に言った。

「よーし先生もやるかー、能力ありで」

先生はその一言を言ったあと、風火と水蓮の二人はもちろん最後には俺まで巻き込んで2時間ぐらい暴れ回った結果

 

 

 

「ごめん、ほんとごめん、はしゃぎすぎてごめん」

と先生の謝る先生の目の前にはボロボロになって少し怒り気味の風火と水蓮そして俺がいた。

今は頭や手に絆創膏が貼られているだけだが数分前までは腕の関節が逆を方向だったり、足の骨が粉砕骨折してたのに、俺が痛みで気絶している間に、治っていたが、

それでも怒りはそれでも俺たちの怒りの怒りは治らない。

 

「今日の夕食作ってくれるなら少しは許します。」

頭を下げていた先生が、顔をあげて笑顔で台所にいった。

「痛すぎて死ぬかと思った」

「普段あんなもんよ、なんならあなた相手にはまだ手加減されてたほどよ」

「お前らも大変だな」

「でも恋先生はあれでも優しい方だよ、昔の先生はもっと、派手にやってたからね、あと恋先生の先生が恋先生より強かったからっていうのもあったけどね〜」

 

それを聞いた俺らは嘘でしょの顔をした。

「それほんとですか、植さん?」

「それがおおまじなんだよね〜、私もそれに巻きこなれて、みんなで訓練なのに大怪我ばっかりだったけど、今ではそれが今ではいい思い出なんだよねー」と笑顔で植さんは言っていることからこの二人よりいろんな意味で強いことがわかる。

「そう言えば、私たちが帰ってきた時、なんか揉めてた雰囲気があったけど、何か先生と何かあったの?

もうこれは嘘をついてもバレると思い正直に話すことにした。

「それなんだけど・・・「先生がね〜、組織に入るための必要な書類を忘れてね〜大変だったんだよ〜」

俺が先生の胸ぐらに掴み殴ろうとしたことを話そうとした時、植が俺の話の間に入って誤魔化した、いや誤魔化してくれた。

「あの先生肝心なこと忘れている時があるから気おつけた方がいいわよ」と風火が言った横の水蓮が何か言いたそうの顔をしていると、植が「どうした?」のとい聞くと俺の方をむき恐る恐る話してきた。

「あの〜その書類をはもう出しましたか?基本的そういう資料はその日に出さないと、スーツの着た怖い人がくるか、死んだ人扱いがされますよ」

俺は二つの意味で驚いた、一つ目の水蓮が初めて俺のでしゃべったこと、もう一つは先生が一番重要な期限の話をしていないことだと言うことに。

「もらってねえし、期限があるなんて聞いてないんだけど」

風火と水蓮はやっぱりやったか〜という顔をしたが、よくよく考えたら俺があの時胸ぐらをつかんだのが原因で先生は話す機会を失ったのだとすると俺が悪いのではと思った思ったので仕方なく先生のところに行きくことにした。

「先生俺の書類は?あとなんで期限あること教えなかったんだよ」

「あー久々にやるから忘れてた、書類は玄関にのところに置いてあるから」

料理の盛り付けでてが放せなさそうにだったので一人で玄関に行き、置いてあった茶封筒をとり、風火たちのいたところに戻り、封筒の中身を出してみた。

 

「書類ってこれだけなのか?」

書類はとてもシンプルな1枚の紙だけであった

その内容を見た俺はそれに惑わされることなく、押すことを決意した。

 

「俺今印鑑ないけどどうしたらいい?」

「拇印でいいよ、印鑑で押そうが、指で押そうが、変わりないからね」

それを聞いて、俺は親指に朱肉をつけ、「ここで良いだよな」と先生に質問した。

「そうだけど、押したら元の平和な生活にはなれないぞ、それでも良いのか?」

「今頃そんなこと言われても遅いぞ」

「それもそっか」と先生が笑いながら、俺の拇印が押された書類を確認していた。

「よしこれで全部だね、じゃいってくる、みんなは先食べてくれ。」

手で顔をかくしながら先生は玄関の方に行き本部に行ってしまった。

「なんで先生は顔隠してたんだ。」

俺はみんなに聞いたが、風火と水蓮は頭にハテナを思い浮かべていたけど、植さんは笑みを浮かべていた。

(先生はあんなこといってたけど、本当は仲間が増えること、一番喜んでいるだから、あの時の私たちが入った時と同じように)

と植は心の中で思っていた。

参考 Wikipedia 「猫騙し」(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AB%E9%A8%99%E3%81%97)

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