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Sapphire  作者: 四季社 タクト
序章 運命
2/9

第一話 決められた出会い

⚠️注意事項

この作品は作者が初めて書く作品となっております。

おかしな点や誤字脱字がありましたら教えていただけるとありがたいです。

それを踏まえて温かい目で見ていただけるとありがたいです。


 

 

「苦しい・・・」

 

 

 

「痛い・・・」

 

 

 

「辛い・・・」

 

 

 

いま彼の心の中に色々な思い出が渦巻いている。

楽しいこと、嬉しかったこと、悲しいかったこと‥‥

 

 

「これが‥走馬灯‥」

 

 

無理もない、今の彼の現状は片腕の欠損による大量出血、片目の失明更には耳まで聞こえなくなっている。

彼は分かっていた、もう自分が死ぬことを‥

 

 

 

 

「最後に‥願いが叶うなら‥みんなと‥」

 

 

 

 

彼の物語なこれで幕が閉じたはずだった・・・

 

 

2245年4月23日

彼はパッと目が覚め、深く息を吸い今の現状を理解した。

 

「何だ、夢か」

 

彼はいつもどおりにパジャマを脱ぎ、制服に着替えて、鞄を持ち、ドアを閉めて階段を降りて行った。

彼は階段を降りたらすぐ玄関に向かい、靴を履こうとしたら背後は声をかけられた。

 

「龍力、また朝ごはんを抜いていくの?そんなんだからチビって言われるんだよ(笑笑)」

 

馬鹿にしてきた姉のことを無視していこうとした龍力に対して姉は、思いっきりシャツの襟元を掴み、力ずくにリビングまで引っ張ってきた。

 

「どんだけ力があるんだよ、この馬鹿姉貴!」

と俺は襟元をつかまれながら姉に言うと、姉はこう返した。

 

「あら、だって龍力ものすごい軽いもの、あと知恵お姉ちゃんって言いなさい」

と姉は言っているが、昔からこんな風じゃなかった・・・

 


昔、母が病気で死んだ頃、一度も俺の目の前に現れなかった父親が突然現れ、ある一つのメモを残してすぐに出て行ってしまった。

その時俺らは父親に捨てられた、としか思っていなかったけど姉は違って、そのメモを見て、鍛え始めたり、図書館から色んな本を借りてきて勉強をしていたが、正直俺は、今は父親に対して怒りしかなかった。


俺は、嫌そうな顔をしながら無理やり椅子に座らされたので、仕方なく鞄を置き、テーブルの上にある食パンを食べながらこう言った。

 

「おい、仕事はいいのかよ!」

すると、姉は少し立ち上がり龍力の頭を撫でながら「大丈夫、今日は午後からだし、こうやって可愛い龍力を見ることも仕事だから」とものすごくいい笑顔で言ってきた。

 

これだから。馬鹿姉貴はと思いながら、俺は、急いで朝食を食べ終わり、ごちそうさまと言い、鞄を持ってリビングを出ようとした時、姉貴が

「気をつけてね、いってらっしゃい」と言ってきたので俺は、小声で「行ってきます」と言いリビングの扉を閉じた。


俺が行った後、姉は「言葉は悪いけど、本当は優しいことお姉ちゃんは知ってるんだからね」と心の中で思いながら、俺のことを心配していた。「そろそろ発現する時期かな。龍力には、私のようになって欲しくないなー」と悲しそうな顔しながら思った。

 

俺はそんな事知るはずもなく、学校に登校した時、後ろから「おーい」と声をかけられた。振り返るとそこには唯一の友達の藤原晴翔であった。藤原はショートで、淡い紫色の髪で物凄いイケメンであり身長も175センチと、ちょうど良いくらいで世の中で言う勝ち組に位置しているが、物凄い勉強ができない。

それに対して俺は165センチで目つきも悪いから俺の周りにはあまり人が寄ってこない。

でもそんな俺にいつも仲良くしてくれる藤原に俺は「おはよう」と言い藤原も「おはよう」と挨拶を交わしてた。

 

藤原が「今日転校生が来るらしいぜ。しかも、双子で二人とも美女らしいぜ!」と嬉しそうに俺に言ってきたが生憎俺には、女性にそういう恋愛心は持ち合わせていない。理由は簡単、姉みたいなのがもう一人増えたら溜まったもんじゃない。しかし唯一の友が話してくれたんだ話を合わせないと嫌われると思い「あぁ、楽しみだな」と笑顔で返した。

そんなことを話していたら学校の予冷のチャイムが鳴ったので、急いで階段を上がり教室に行き、用意を済ませて俺は藤原の席に向かった。

 

「どこの教室までその転校生の話しで騒がしいな」と俺が言ったら、藤原は、「そりゃ、どのクラスなのかとかを話してるんだろ。美女の双子とかものすごいレアだからな」

「確かに凄いけど藤原はそれをどこで知ったんだ?」

「最初は先生たちが、コソコソ話していたが、そのことが新聞部の人に見つかって直ぐ記事にされたらしいぜ」

「なるほど」

と一言で済ませたが新聞部の情報に対する行動力に恐ろしさを感じた俺であった。

 

そんなことを話していたら本鈴が鳴り、先生が来たので、急いで俺は席に戻っていつも通りみんなで先生に挨拶して着席した。

「このクラスに新たな仲間が加わります。」と若い女性が言った途端クラスのみんながざわつき始めたので、先生が優しく「静かに」と言ったらみんなが静まった。そして、先生が「入ってきて良いですよ」と先生が言ったら教室のドアが開き、歩いてきた二人の女性、俺を除き、誰もがその二人に見惚れていた。

 

一人はハーフアップで情熱的な赤い紅色の髪をしていて、明るい感じがする。もう一人の子はロングで白藍色の髪をしていて、物静かで内気な感じがした。ぱっと見、しまいには見えないぐらいだ。

みんなが見惚れてていたら、先生が「二人とも自己紹介お願いします。」と言われて、どっちから口を開くか悩んでいるようだが、紅色の髪の子から紹介を始めた。

 

「はじめまして、鈴乃音 風火です。趣味は体を動かすことと料理をすることです。」

 

風火が紹介が終わると直ぐ白藍色の髪の毛が恥ずかしがりがらも紹介を始めた

「す、鈴乃音 す、水蓮です。 趣味は、本をよ、読むことです。よろしく、お、お願いします」

所々詰まっていたが、彼女なりに頑張っていたのであろう。

 

皆が拍手喝采の中、俺はこの二人から渦々しい何かを感じ取ったが気にしないことにした。

やすみじかんになりクラスの大半が鈴乃音姉妹のところに行き色々な質問を山ほどされている頃、俺と藤原はその姉妹を可哀想な目で見ていた。

「なあ龍力、自分があーやって質問責めにされるとどう思う?」と藤原に聞かれたので、こう返した。

 

「まず、嫌になるよな。多分この後の休み時間全部のクラスのの奴らからも質問される全部他のクラスの奴らからも質問されるから気が済まないと思うぞ」

「だよな」

とそんな話してたら予想は的中し、他のクラスの奴らが変わりがわり同じような質問ばかりしていた、彼女らはその全てに答えているので凄いと思った。昼食になって聞きに来るやつも一緒にお弁当を食べようと思ってくるやつがいたが流石に落ち着きたいと思ったのか、質問やお誘いを断りお弁当を持ってどっかに行ってしまった。

 

昼休み・・・

 

俺は藤原のところに行き「購買に行って屋上に行くか?」と言ったが、

藤原は「ごめん、今日はお弁当だし、クラス代表の仕事あるから」と言い行ってしまった。

これは困った。俺には他に飯を食べる人がいないからな、まぁ、いつも通りにパンを買い、屋上で食うかと思いながら屋上に向かった。

 

屋上の階段のところまで辿り着くとそのには、鈴乃音姉妹が仲良く話しながら座って食べていた。

俺はその姉妹と目があってしまい、直ぐに立ち去ろうとしたら姉妹の風火の方は「あなたは、解 知恵さんの弟くんかな」と声をかけられて、俺は一瞬驚いたが直ぐに冷静になり「なぜ姉貴の名前を知ってる?」と唲見ながら言い返した。

水蓮の方は俺を見て、怖がってるが、姉は負けじと、こう言った「私たちのの先生があなたの姉と同じ仕事場の同僚だからよ!知恵さんから私たちのこと聞いてなかった?」

 

そういえば、今まで姉は仕事のことは聞かれていなかったし、聞こうともしなかった。

「初めて知った。姉貴は仕事場だとどうなんだ?」

この際色々と聞いて姉の弱みを握ってやろうと考えた俺であった。

風火がそのこと話そうとしたが、水蓮が風火の袖を引っ張り、それはダメだと言わんばかりに首を振った。

風火も思い出したと言わんばかりにかおごしたが、笑顔で俺の方を見て言った。

「ごめんね龍力くん。それは教えられないんだった。その代わりに私たちと食べる?」と聞いてきたが、水蓮が物凄い嫌な顔したので、「いいや。やめとく」と俺は言い、階段を降り飯を食いに教室に戻ろうと向かってた。

 

俺が行ったことを確認してから、水蓮が風火に「あまり接触しないって先生から言われているでしょ」と怒っていた。

「ごめんごめん。先生が言った通りなら、彼も私たちの仲間になるんだから少しでも仲良くしようかなと思ってね、えっへん!」

「それがダメなんだよ姉さん。次接触したら先生にいいつけます!」と怒る水蓮にそれだけは勘弁してくれと言わんばかりに、昼休みが終わる直前まで、水蓮に対して謝り続けていた風火であった。

 

俺は教室に向かっている途中、物凄い頭痛がしたので、保健室に行こうとしたが数分で和らいだので保健室に行かず、教室に戻りパンを食べた。昼休みが終わり近くに藤原が疲れ果てていたので、声をかけようとしたらチャイムが鳴ったので藤原に声をかけることができず、授業が始まってしまった。


授業中に再び頭痛が来たので本気で保健室に行こうか、迷ったが後一限しかないので我慢をした。

ようやく六限が終わり、直ぐ藤原の元につき「物凄い頭痛いから直ぐに帰るわ」と言ったら藤原が「俺のことは気にせず急いで、帰りな」と言われたので家に帰ろうとしたが頭痛のせいなのか思うように歩けない。

 

 

日が落ちてきた頃、ようやくの家で家の近くまできたので一息ついてから行こうと思いふと路地裏に顔を向けた時、俺は奇妙なものを見た、それは人の形をしていたが目はなく足もない、あるのは口と鼻だけだった肌もどす黒い青い血管みたいなものが浮き出ていた。

しかも、ネズミを食べている。俺は頭痛のあまり幻覚だと思い急いでその場を後にしたが、この時、俺が力に目覚めていたら、この後起こる悲劇は起こらなかったかも知らなかった。

 

 

家に帰って直ぐに手を洗い、急いで自分のベットに横になった瞬間、下の階から大きな声で「ただいまー龍力、愛する、おねーちゃんが帰ってきたよ!」と姉貴がいったあとをものすごい勢いで、階段を駆け上がりノックもせずに俺の部屋に入ってきた。

俺は苦しそうな声で「なんで入ってきたんだよ」と言ったが姉貴はそれを無視して「大丈夫?元気ないね」と言ってきた。

俺は無視かよと思いながら、部屋を追い出そうとしたが今の俺にそれな元気がないいので、「物凄い頭が痛いから、出てってくれ」と言ったが、姉はそれを聞いて体温計を下から待ってきて、俺の脇に挟んだ。ピッピと音がなると直ぐに体温計がとり、体温計を見た姉貴の顔が一気に青ざめた。

「龍力どうしてこんな熱あるの!」と姉貴が大声で言った。俺もその表示を見て驚いた、エラーと出ていた。

確か40度以上の体温はエラーと出るはずなので俺の体温は40度以上、完全に病院送りである。

 

「うるさい姉貴い、痛い、静かにしてくれ、帰り道に幻覚見えるぐらい痛いんだよ」と言ったら姉貴が申し訳そうな顔をしながら、

「どんな幻覚だったの?」と聞いてきた。

「これを聞いたら出てけよ。わかったか?」と言ったら姉貴は静かに頷いた。

「なんか、人ぽいけど足がなくてはと鼻しかなくて、黒ぽく、青い血管みたいなのが浮き上がってる化け物を見た。まぁ、小説とか出ら化け物ぽいから、最近読んだ本から出てきたのかな」と俺は笑いながら言ったが、姉貴は再び真っ青な顔して俺に大声で言った。

「だかで見たの!」

 

これまで見たことないほど必死な顔をして俺に聞いてきた。

 

俺は素直に「近くの路地裏」と言った途端に姉貴は急いでどこかに電話をした。俺は少し頭痛が治ってきたので少し立ち上がろうとしたら、ちょうど電話が終わった姉貴が俺を強引に引っ張り無言のままどこに連れて行こうとした。

「どこに連れて行こうとしてるたま姉貴!」とジタバタ暴れて抵抗していたが俺の握られた手が折れそうなほど、すごい力で押さえつけられて、俺は痛みで動かず黙って姉貴を見ていた、姉貴は無言のまま靴を履きその向かおうと玄関の鍵を開けようとした瞬間、俺は思い切りドアにぶつけられた、姉貴に文句を言ってやろうと思い顔をあげたら、姉貴の腹部に鋭く尖った直径5センチの長い針みたいのが背中から刺さっていた。姉貴は血を吹きながら俺に優しく「逃げて」と言ってポケットから小さなナイフを取り出し背中から刺さった針を根本の方を切った。

 

その奥にさっきの化け物がいた。俺は情けないことにその場から動けなくなっていた。これは改めて実感する人っていざというときに動けなることを、大切な家族を守ることもできず、逃げることともできないただ見ているだけ、しかし姉貴は違った。目の前の化け物に臆することなく、ナイフを持ちその化け物に立ち向かおうとしている。 

 

腹部にまだ針が刺さったままなのに、俺を守ろうと必死に!

 

俺も出来る限りのことをしようと勇気を振り絞って直ぐに立ち上がり、目の前化け物を見た。

刺したら足が一本生えていた。思わず「どうなってんだよ」と怒り口調で言ったら姉貴が「私の血を吸って成長したんだよ」と言って一瞬理解ができなかったが最初にネズミを食べることを思い出し理解した。

姉貴が「くる」って言った瞬間、俺と姉貴は玄関のドアごと突き飛ばされ、直ぐに庇ってくれた姉貴を見たら声も出なかった。姉貴の片腕が取れていた。俺は再び自分の無力さを呪った。「どうして守れない、どうして、体が動かない、どうしてなにもでい。」

いろいろな思考が渦巻く中、姉貴が最後の力を振り絞って俺に言った「に‥げて‥」

 

それを聞いて最初逃げようと思ったが、徐々に俺の体は大切な家族を守るために戦おうとしていた!

 

落ちている姉貴のナイフを取り、化け物にたちむかおうもした。化け物はまた姉貴の血を吸って2本目の足を生やしていた化け物は感染にヒト型になりこっちを見ている距離6、7メートル、俺は姉貴にこれ以上被害が及ばないようにゆっくりと離れ様子を見ていた。

俺は冷静になり、やつの攻撃手段をおさらいしていた。やつは2メートルぐらいの針を自分の体から伸ばしているそれを逃げ接近しナイフを心臓か、脳に刺すだけ、行ける。俺ならいける自己暗示をかけ、深く息を吸った。

すると、化け物が針をすごいスピードで伸ばして方が俺はそれがゆっくりに見えた。そのまま右に避け、自分も信じられないスピードで一瞬で距離を詰めナイフを刺そうとした瞬間化け物はハリネズミの身体から針を伸ばし、俺の体のあちこちに穴を開け、指の大半は切断された。

 

俺はここで終わったのだと理解した。意識が党退いてく中、いろんな感情が渦巻いていた。そんな俺をよそに化け物は笑いながら俺を取り込もうとした瞬間に化け物は氷付けされ、直ぐに炎で燃やされて灰になって消えていった。意識が遠のいて行く中、俺は残った針が刺さったまま地面に倒れた。目の前に見覚えのある二人の少女と一人の男性が立っていた。

二人は男性に何か話してるが、はっきりとは聞こえない。俺の視界は徐々に閉じていく中、「君が例の弟くんだね。よく頑張ったね」と男性に優しく撫でられたあと俺は「姉貴‥を、助け‥て」と今出せる精一杯の声で言った。

 

「風火、水蓮、二人が知恵さんをこっちに待ってきて」

 

と男性が言ったら二人で協力して姉貴を運び龍力の隣に置いた。

運び終わった二人の頭を男性が優しく撫でた

二人はとても嬉しかなのか二人とも「後、もっと撫でて」と言わんばかりに見つめていた。

男性は「この人たちを治してから」と言い俺と姉貴に手を掲げてた瞬間切断された。指や腕が再生した。

俺は治ったのを確認した後、気絶した。

 

「さてと、まさかここまでかくなっていたとなるとよほどのことがないとならない。この子ことも聞きたいし、本部に連れて行こう」

「了解」

「了解です」

 

二人はそう言って彼にしがみついた。

男性は嫌な顔ひとつせず龍力と知恵を持ち上げ、二人にさがみ疲れても歩いて行った。

この人たちの出会いは偶然ではなく決められたものだと気付くのはまだ先のお話。

 



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