1 深夜3時33分33秒
深夜3時
雲一つない満天の星空の中1人の少年は廃墟ビルの屋上で何やら怪しげな儀式を行っていた。
「みょんみょんみょん、きーんきーん、コウシンモトム、コウシンモトム」
彼の名前は白塚 礼斗 (しらつか れいと)
高校1年生の健全な男子だ
そんな健全な男子高校生がこんな夜中に何をしているのか?
「今日こそは絶対に呼び出してやる!!
ワタシハアナタノトモダチトモダチ
トモダチニナロウ」
彼はこんな夜中に未確認飛行物体通称UFOを呼んでいた。
高校デビューに失敗した彼は友達が出来ず昔から興味のあったオカルトにますますのめり込みついには地球外生命体に友達になって貰おうと考えてしまった哀れな男子高校生だ。
「これでもし本当に来たら写真撮って明日学校でみんなに自慢するぞー」
そんな事を期待しながらも既にもう30分が経過していた。
なかなか現れてくれないUFOに対し礼斗は半ば諦めかけていた。
「今日もダメかぁ〜…うぅ〜さむっ…
帰るか」
流石に夜も更け寒さも増したので帰る支度をし始めた矢先に空に星とは違う赤く光る物体が薄らと見えた。
「え? 今何か光った!? もしかして本当に来た!?」
だんだんその飛行物体は真っ直ぐ廃ビルに近づいてきた。
「うわっ!!ガチなやつだ! カメラカメラ!」
とっさに礼斗はカメラを構え動画の録画を始めた。
「スゲェ!!めっちゃ速いな!」
UFOの速度は止まらずそのまま廃ビルに衝突する勢いだが礼斗は興奮しっぱなしで全く気付いてない。
「俺はついに見つけたんだ!つまらない人生だと思ってたけどこんなに素晴らしい出会いがあるなんて!
宇宙人よ!俺と友達にな…」
次の瞬間、礼斗の目の前は真っ暗になった。




