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【アニメ化】ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~【2026年1月放送】  作者: ハム男
第13章 魔王城の攻略と攫われた天使

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第829話 チームアレン④ブレマンダ戦(2)

 自らを監獄長と名乗る魔神王ブレマンダが魔法を唱えると魔法陣から3体の何かが現れた。

 そのうちの1体はアレンが見覚えのある巨大な漆黒のドラゴンであった。


「お前は……ドライゼン!?」


 アレンは倒したはずの魔王軍幹部ドライゼンの名を見上げながら口にする。


「あの? アレン様?」


「ああ、お前たちが精霊の園で修業中に中央大陸を攻めてきた魔王軍の幹部だ。魔王軍の拠点ごと破壊したはずなんだが、どうやら復活してきたようだな」


 エルフたちのソフィー、ルーク、フォルマールはもちろんのこと、他の皆もほとんどが神の試練のために修行していたため、ドライゼンの姿を見たことがないようだ。


 アレンを睨みつけるドライゼンの顔の皮が半分なく、眼球がむき出しになっている。

 ニヤリと笑みを零ししているようだが、頬がないためか長く鋭い歯が見える。

 口元から抑えることができず、歯の先端からからだらだらと腐った液体が床石に落ち、腐臭をあたりにまき散らす。

 漆黒の鱗がところどころで鱗も皮も剥がれ、腐肉や内臓がはみ出している。

 翼の被膜が至る所で破れてしまっている状態に明らかにゾンビ系や死霊系となって復活してしまったようだ。


『どうした? 我の顔を忘れたわけではなかろうか』


「確実に倒したはずなんだがな。何しに来た?」


『シノロム所長によって復活し、魔王様によって新たな力を得た。恐ろしかろう。ここが貴様ら墓場よ』


(死んだボスがゾンビとなって魔王戦前に復活ってか。テンプレかよ)


 アレンは前世で健一だったころ、ラスボス戦の前哨戦に中ボスがゾンビとなって何度か戦ったことがある。

 今回もその類かと思いつつも、一緒に魔法陣から現れた2体の敵に視線を移す。


『ぐりゅおおおお』


『げばんげばん……』


 一言で表現すると悍ましい化け物だったが、アレンはこの2体の生前の姿を見た記憶がない。

 1体は全長30メートルほどの二足歩行のケンタウロスのような上半身隆々だったような見た目のゾンビだ。

 内臓が見え、顔も半分が崩壊しているが10メートルを超える巨大な大斧を振り上げてこちらを睨んでいる。


 もう1体は全長10メートルの2体の上位魔神が背中でピタリとくっついているような見た目だ。

 両方とも正面でこちらを捉えたいのか、腐った4本の足をグルグル回って、交互にこちらに体を向け、虚ろな表情でこちらに語り掛けてくる。


(クワトロ、鑑定眼を使ってくれ。3体とも一気にな)


 アレンはメルスに対してホルダーのカードの状態を変え、クワトロを再召喚する。

 クワトロの持つ4つの目それぞれで特技「鑑定眼」を使うことができる。


 【名 前】ドライゼン

 【年 齢】0

 【種 族】魔神王ゾンビ

 【体 力】280000

 【魔 力】190000

 【攻撃力】300000

 【耐久力】100000

 【素早さ】280000

 【知 力】120000

 【幸 運】0

 【攻撃属性】闇属性

 【耐久属性】魔法耐性(強)、状態異常耐性(強)


 【名 前】ケンタガス

 【年 齢】560

 【種 族】聖獣ゾンビ

 【体 力】170000

 【魔 力】100000

 【攻撃力】200000

 【耐久力】100000

 【素早さ】180000

 【知 力】100000

 【幸 運】0

 【攻撃属性】無属性、クリティカル率上昇

 【耐久属性】魔法耐性(強)、状態異常耐性(強)


 【名 前】バロンカロン

 【年 齢】120

 【種 族】上位魔神ゾンビ

 【体 力】190000

 【魔 力】190000

 【攻撃力】200000

 【耐久力】100000

 【素早さ】200000

 【知 力】200000

 【幸 運】0

 【攻撃属性】無属性、魔法発動速度上昇、クリティカル率上昇

 【耐久属性】魔法耐性(強)、状態異常耐性(強)


(なんでもゾンビを付ければよいと思っているのか。ドライゼンはこの戦いに備えて復活させたばかりなのかな)


「随分、趣味がいいな。お前らの最高傑作か? なあ、ブレマンダ。これもお前が関わっているのか?」


(戦闘開始する前に情報もう少し頂戴よ)


 初めて見る敵のタイプに大広間の奥にいるブレマンダに対いて「何だ、これは?」と問う。


『そうですね。彼らの代わりに自己紹介をしておきましょうか。彼らはキュベル参謀によって声を掛けられ、シノロム所長により力を得ることができたはずなのですが……。まあ、失敗作ですね。管理が難しいので私の「無限牢獄」に閉じ込めておいたのですが、彼らのために活躍の場を設けてあげたのです』


 優しいでしょうとブレマンダが胸に手を当てて軽く体を倒してお辞儀をし、自らを自画自賛する。


(なるほど、キュベルは何万年も何十万年も前からも戦力を揃えようとしていた。こいつは、それの管理を任せられているってわけか)


 神に力を与えられた聖獣であったり、強化しようとした魔神の失敗作でも使えそうな者たちは監獄長ブレマンダが管理していたようだ。

 アレンたちがプロスティア帝国で戦った2体の魔神がくっついた上位魔神のラモンハモンは成功作で、目の前の上位魔神ゾンビのバロンカロンは失敗作なのだろう。


「……狙うはブレマンダだ。俺とクレナで狙うから、ソフィーとルークは増えてしまった敵を掃討してくれ。フォルマールとペロムスは遠距離攻撃で俺やソフィーたちのフォローだ。いいな! ペロムス!!」


「わ、分かってるよ……」


 アレンが指示の最後に圧を掛けると、腰が引けているペロムスから返事が返ってくる。


「私も魅力で敵を無効化できないか試してみるわ」


 ロザリナの持つ「魅了」という状態異常攻撃は敵を行動不能にする。


「助かるが、状態異常にかなり強い耐性があるぞ」


 監獄長の役目と状況が分かってきたところで、仲間たちを一瞬で割り振っていく。

 だが、怒り心頭のドランゼンは長々と作戦を待つほど、余裕も優しさもアレンに対してなかった。


『ほう、何時までもだべっておるのだ。燃やし尽くしてくれる。ぐるおおおおおおお!!』


 喉元から口に漆黒の炎が溢れてきたかと思ったら、アレンたちに向けて超高熱の闇属性のブレスを吹き付けた。


(ふぁ!? まだ作戦中だから!!)


 作戦を伝える途中であったこと以上に、ブレスの範囲があまりにも広すぎて、避けることもできそうにない。


「トーニス様!!」


『やれやれじゃの! ふん!!』


 ソフィーの魔力をガンガン吸って、水の大精霊トーニスは仲間たちの陣形全員を覆うほどの半球状の水の障壁を貼った。


「頑張ってください!!」


『こ、これは骨が折れるの……!? ぐががが!? 持たないのじゃ!!』


 ソフィーの圧を受け、大精霊トーニスは杖の先端の貝殻をドーム状の水の障壁を必死に維持しようとする。

 だが、分厚かった粘性のある水の障壁はブレスに触れた場所から沸騰してどんどん薄くなっていく。


 この状況で聖獣ゾンビのケンタガスが大斧を持ったまま舌を出し、虚ろな表情のまま跳躍する。

 目の前の敵に対してどれだけの意識があるのか、かつてどれだけの人々に対して信仰を集めていたのか、今では見る影もなかった。

 

『あぶぶぶ!!』


 両手で握りしめた10メートルを超える斧がザバッとトーニスの半ドーム状の水の障壁を叩き切ってしまう。


「ムートン!?」


『準備できてるぜ!!』


 ジュウッ


 ルークの声に、毒沼の大精霊ムートンが自らの黄色のスライム上の体を一気に膨張させ、斬撃の刃を包み込むように受け止めそのまま肉体の強烈な酸で溶かし始める。


「行けるか!!」


『ふ、2手からの攻撃は厳しいぞ……』


 ドライゼンの漆黒の炎はケンタガスがブレスの範囲にいるのに構わず攻撃を続け、水の障壁が酸に変わっても蒸発させようとする。


『俺に任せろよ!!』


 真っ赤なビキニアーマーを着た火の大精霊カカがムートンの酸の障壁の隙間からスッと抜けると漆黒の炎に構わず突っ込んでいく。


『む?』


 ブレスの炎の流れを逆らうように真っ赤な炎がドライゼンの口の中に入っていく。


『うらああ!! くせえ口だぜ!!』


『ぎゃば!?』


 綺麗目な顔とは思えない汚い言葉を吐くカカがドライゼンの口に入ったかと思ったら、自らを超高熱の巨大な火球へと姿を変えた。


 頭部を燃やしながら仰け反るように後方へと吹き飛ばされる。


(さすがは大精霊たちだ。バフを貰ってステータスが上がって、こいつら相手でも引けを取らないぞ。とんでもなく反応が早いし)


 大精霊たちはソフィーのスキル「生命の泉」によって全て顕現している。

 彼ら精霊たちは契約者であるルークやソフィーの周りを取り囲んでいる。

 彼らはソフィーやルークと契約しているが自由に判断し、行動することができる。


 行使する力はソフィーやルークの膨大な魔力の魔力量分に比例するため、魔力消費の上限があるクレナやドゴラの比にならないほどの威力を出せる。


 また人とは違う世界を見ているようで、それぞれが全方位に対して障害物があっても、その先を見えているのか、瞬時に圧倒的な索敵能力を有する。


(最大3体までしか呼べないのか? 無限牢獄と言ったが呼べる数に制限がある系かな)


 この一連の動きにアレンは、さらなる状況の分析が進む。


(む? 魔法か?)


『エビルリカバリー……』

『バレイクハンズ……』


 背中でピタリと肉がくっついた上位魔神ゾンビのバロンカロンがドライゼンとケンタガスの攻撃している間、魔法を詠唱していた。


『ふむ、回復が遅いぞ』


 回復してもらって文句を言いながら、ドライゼンはカカによって焼かれた肌をめるみると回復させていく。

 さらに、ドライゼンのブレスに巻き込まれたケンタガスも焼けた皮膚が元通りになるのだが、両者ともにゾンビになって剥けた皮までは回復しないようだ。


「回復してバフでもっと強くなっちゃった……」


 バロンガロンの「バレイクハンズ」によって、ケンタガスの大斧の輝きが増し、ドライゼンの爪がギラリと光り攻撃力が増す様子に、大精霊たちの背後に隠れたペロムスは絶句するのであった。


【活動報告】2026年1月アニメ放送に向けての恩赦

年末に向けて100名以上のブロックリストを解除しています。


12月18日

召喚獣デザインが公開されました

公式サイト⇒https://hellmode-anime.com/summon/

公開先(X)⇒https://x.com/hellmode_anime/status/1996504761944993979


12月11日

1月放送にアニメ3点公開されました。

①各放送局の放送時間②プロモーションビデオ第2弾の公開③新たに2名の声優


書籍12巻買ってください

全巻紙本でお願いしますm(_ _)mタノム

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ヘルモード12巻
発売日:2025年10月16日
ISBN:978-4803021981

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