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ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~  作者: ハム男
第10章 神界編①シャンダール天空国と精霊の園
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第516話 5大陸同盟会議ローゼンヘイム編③

 5大陸同盟の会議は進んでいく。


「では、年数制の変更は『賛成』とします。細かい制度の変更については学園運営側とも協議して決めていきたいと思います」


 女王の発言を速記官のエルフがしっかりと記録をしている。


「次は神界の話であるな。こちらにもアレンの提案があるのだな。これは決を採らぬと」


 バウキス帝国の皇帝は会議の議題が書かれたレジメを見ながら言う。

 神界の話が気になるようだ。

 もしかしたら神界で金儲けを考えているのかもしれない。


「はい。では、アレン様御一行が審判の門を開けたことに対して、引き続き発言がございます」


 アレンは演台に立ったままだ。

 ここで、発言権のない国王が1人立ち上がった。


「……も、申し訳ない。鳥王ウーロンだ。アレン殿の発言に割って入って申し訳ない。女王よ。発言を許可されたい」


「……構いませんよ。どうぞ」


「女王よ。かたじけない」


 発言権のない鳥人国家レームシール王国の鳥王ウーロンが視線を集める中、申し訳なさそうに立ち上がった。


 5大陸同盟会議は、自由な発言は盟主にしか基本的に許可されていない。

 それだと発言が欲しい者にいちいち議長国が許可しないといけなくなる。

 そのため、盟主と円卓を共にする者は会議に自由に発言してよいとなっている。

 議長国は盟主の円卓に座るものを指名でき、勇者ヘルミオスやガララ提督などが座っている。

 これは、勇者軍やガララ提督軍に発言してほしいのはもちろんのこと、ギアムート帝国やバウキス帝国へのご機嫌取りの政治的な理由もある。

 さらに、ギアムート帝国の皇帝は発言が過熱しがちなので、ヘルミオスは皇帝の抑え役もあったりする。


 アレンも盟主の円卓に座っていないので、発言許可のある今しか自由に発言できない。


 また、この世界では獣王国は獣王が治め、竜神の里は竜王が治め、鳥人国家は鳥王が治めている。

 魚人国家クレビュールの国王は魚王とも呼ばれている。


(トサカ頭の鳥人だな。ああ、クワトロのことか。ああ、これも交渉材料にできるのか)


 アレンは発言の前に何が言いたいのか分かった。


「申し訳ありません。クワトロの件、レームシール王国に何も一報を入れておりませんでした」


 アレンの個人的なことだと考え、今回の5大陸同盟会議の議題にも入れていなかった。

 しかし、特に聖鳥クワトロを信仰している国があった。

 竜神の里の隣にあるレームシール王国は聖鳥クワトロを神格化していることは聞いていた。


「いえ、竜王の使者より状況は聞いておった。何卒、クワトロ様をよろしくお願いしたい」


(む、頭を下げてきたな。しかし、下げてほしいのはお主ではない)


 まるで、自らの信仰を託すかのように鳥王はアレンに頭を下げた。

 アレンは、会議室の外にいる竜王を見る。

 竜王は軽く頷き、アレンに代わり隣国レームシール王国へ連絡を指示してくれていたようだ。


「こちらこそ、クワトロとも協力しながら、魔王との戦いに勝ちたいと思います」


(クワトロ出てこい)


 アレンは視線を変え、半窓の外を見て、クワトロを召喚した。

 クワトロは長い首を窓から中に少し入れ、会議室に頭を出した。


『鳥王ウーロンよ。私が隠れている間、鳥人たちを支えてくれてありがとうございます。私は器の大きい英雄と出会うことができました。今後とも鳥人たちをよろしくお願いしますよ』


「は、はは!!」


 鳥王が頭を会議室に出したクワトロに深々と頭を下げた。


「アレン様は、マクリス様に続き、クワトロ様も仲間になされたのですね」


 プロスティア帝国の女帝が呟いた言葉を拡声の魔導具が拾う。

 この人間世界で3獣と呼ばれる聖鳥クワトロ、聖獣ルバンカ、聖魚マクリスは有名でいくつかの逸話や奇跡が絵本などになり人々に知られている。


 アレンはプロスティア帝国の女帝の言葉に呼応する。


「……魔王は人々の希望を奪う脅威です。聖獣たちも協力して私の仲間になってくれました。皆さんも共に魔王軍と戦いましょう!! 皆が一丸となって倒せない者はいません」


 アレンはグッと拳を握りしめ、各国の代表を見つめ叫んだ。


 パチパチパチパチ!!


 割れんばかりの大きな拍手が会議室に響き渡る。


「アレン? え? まさか……よね」


(よしよし、我を称えよ、おっと涎が)


 アレンはこのように綺麗ごとを言うような性格ではない。

 自らの成果を語る事も少なく、各国の代表から歓声を求めることもない。

 セシルはアレンの行動にますます胸騒ぎを覚える。


 鳥王ウーロンの発言が終わったので、議長国のエルフの女王は会議に話を戻す。


「では、改めまして、アレン様、次の議題をお願いします。こちらについては『提案』でございますので決はとりません」


(さて、準備は万全に。空気はしっかり作らないとな。じゃないと土下座してくれないし)


 アレンは一瞬とても悪い顔をしたのだが、気付かないエルフの女王が改めてアレンに話を振る。


「引き続き、お時間を頂きます。まずは私の仲間のクレナとハクが審判の門を数日前に開きました」


 審判の門を開いてまだ10日も経っていない。

 竜神マグラの里にある審判の門を開いて神界に行けるようになったという話を簡潔にする。


「ほう。獣神ガルム様のいる神界に至ったのか」


 さっきまでは会話に参加していなかった獣王ムザが会話に参加している。

 獣王は退任が決まっているが、獣王ゼウにするのか、シアにするのか決めていない。


(シアが獣王位の権利を放棄しているのだが、ゼウを獣王にしないのは何かあるのか)


 シアが獣王位を放棄してまだ数ヶ月だ。

 単純にゼウを獣王にするために準備の途中なのか。

 もしかしたら、ベクが獣王太子として国政に長く入っており、ゼウは国政の経験があまりない。

 誰もが次期獣王はベクだと考えて長い年月が過ぎている。

 ゼウをいきなり獣王にするのは問題があるのかよく分かっていない。


「審判の門については、厳しい挑戦でしたが、神界へ臨むことができました」


「海底にいる余らに会いに来たかと思いましたら、次は神界ですか。アレン様の冒険は続いていきますね……」


 プロスティア帝国の女帝は、「プロスティア帝国物語」の主人公であるマクリスのようだと感嘆の声を漏らし続ける。


 アレンは神界について話をする。

 各国の代表は英雄を見るようにアレンの話を聞く。


「神界に着いて間もないのですが、世界の安寧のため、アビゲイルさんのような竜人たちの活動に触れることができました」


「さきほどから、それは少し誇張された表現だな」


 未だに拡声の魔導具が起動していないアビゲイルが苦情を申し立てる。


「その神界ですが、時空神デスペラード様の恩情を頂いたのです」


 アレンは胸に手を当て、神々に対する信心深い態度で感謝を示し語る。

 明らかなわざとらしい態度に、アレンの仲間たちはこれから何が始まるのかと警戒を怠らない。


「デスペラード様の恩情でございますか?」


 エルフの女王が話に相槌を入れて合わせてくれる。


「はい。デスペラード様は、審判の門の試練を越えた私たちだけでなく、神界に行ける余剰者を許していただけたのです」


「それが、十英獣の話か」


 アレンの話に獣王ムザが理解した。

 数日前にアレン軍率いるルド将軍が十英獣の件を獣王へ話を通していた。


「はい。今しばらく、神界で活動する予定ですが、神界へ行ける者は私たちに限らない。数十名程度ですが、『枠』の余裕を頂いたのです」


「まあ、更なる仲間と共に神界に行き力をつけ、魔王と戦い平和を手に入れよということですね!」


 エルフの女王はアレンの言葉の意味をくみ取った。

 拡声の魔導具で会議室に響き、各国の代表も頷き理解した。


「S級ダンジョンを共に攻略し、魔王軍の戦いに助勢頂いた英傑である十英獣の皆様は、神界に行き更なる力をつけていただきたい」


「なるほど、そういうことだな」


 獣王もアレンの話の意味を理解できたようだ。

 アレンは神界に行ける枠を持っている。

 条件は、十英獣のように力のある者で、さらに魔王軍との戦いに協力的であることだ。


「各国の代表におかれましては、我こそはという者を推薦頂きたい。魔王はとても強いです。全世界が団結し、この苦難を打破し、世界から平和を取り戻しましょう!! 私たちは共に神界へ行く者たちを求めています!!」


 アレンは全身を使って、心を震わせるように演説した。


 パチパチパチパチ!!


「英雄だ。人間世界にはもう1人英雄が生まれていたのか!」

「そうだ。種族の違いでいがみ合ってどうする。世界は1つになる時だ!」

「勝てるぞ! 我らはそのために団結するのだ!!」


 各国の代表は涙を流し、新たに誕生したアレンという英雄に拍手を送る。


 数ヶ月前、5大陸同盟会議の騒然とした状況はなんだったのか、今はそのような空気は一切ない。


 少し経ち、静まり返ったことを確認し、議長国のエルフの女王は会議の議題を確認する。


「アレン様、ありがとうございました。では次の……。アレン様?」


 次の議題はアレンの発言の予定はない。

 しかし、演台から離れないアレンがジッと盟主の座る円卓を見つめている。


 女王はどういうことかと口を開こうとした。


「なんだ? 何故、貴様が余を見つめる」


 元農奴のアレンに見つめられて、ギアムート帝国の皇帝は明らかに不快そうにしている。


「40数年前、ギアムート帝国の皇帝の発案により、このような会議を今日まで開くことができました。世界がまだ魔王から攻め滅ぼされていないのは、ギアムート帝国を中心として世界の賢人たちのお陰だと私は信じております」


 アレンは5大陸同盟の発足について語りだす。

 魔王から攻められた大陸の盟主たちの知恵の結晶がこの会議だと改めて説明する。


「アレンどうしたのよ」


 セシルは小さくつぶやいたが、邪魔をしないように努める。

 とうとう何かが始まったことを理解したようだ。


「私たちは、疑念やわだかまりを捨て世界は1つにならないといけません。前回の会議で魔王は恐怖帝と名乗り、世界の分裂を図っております。皇帝陛下には何卒ご協力頂きたい儀がございます」


「あ? どういうことだ」


 アレンはまっすぐギアムート帝国の皇帝を見つめ語る。

 皇帝も何が言いたいか分かっているし、各国の代表も何の話か分かっている。

 うやむやにしていた話をあえてアレンは掘り起こした。


「ギアムート帝国が魔王と繋がっているという話です。この誤解を解きたいと言っております」


 何の話だというギアムート帝国の皇帝にアレンは率直な言葉で伝えた。


「何だと! ふざけたことを申すなよ!!」


「お怒りになることはもっともなことです。私たちは魔王軍の拠点をいくつも破壊していきました。その中で、皇帝陛下が、魔王軍と繋がっている根拠は発見できませんでした」


「当然だ。誰が繋がっていると言っておるのだ!!」


 アレンとギアムート帝国の皇帝との会話は続く。


 ギアムート帝国の皇帝の怒号によって、会議室の空気は不穏に変わった。

 何故、これほど一体となった空気を悪くするのか分からない女王がアレンを見つめ困惑する。


 最近一緒に行動をしていた勇者ヘルミオスもガララ提督も何の話だと意味が分からないようだ。


 アルバハル獣王国の獣王を筆頭に、ガルレシア大陸からやってきた獣王たちは、恐怖帝とギアムート帝国の関係に神経質になっており、警戒感を露わにし始めた。


「魔王軍とは関係がない。恐怖帝に対しても支配されているわけでもないということですね。鮮血帝と自らを呼ばせているそうですが?」


 さらにネチネチとアレンは魔王と皇帝の関係を突いていく。

 ギアムート帝国の皇帝は歴代、帝国主義で覇権主義の思想を持っており、鮮血帝以外にも暴君などと呼ばれる皇帝が多く誕生してきた。


「誰がそう呼べと言った。勝手に呼んでいる者がおるだけだろうが。貴様、いい加減にしろよ!!」


 皇帝は議長国の女王を睨むが、アレンと皇帝の話に割って入ることはしないようだ。

 激怒した皇帝はとうとう立ち上がった。


 お前らも何か言えと各国の代表を睨みつけるが、皆が皆、困惑と不審な視線を送り返していた。


 アレンとギアムート帝国の皇帝との対立で、片方は世界のために莫大な私財をなげうち、聖獣たちを味方につけ、神界への道を独り占めにしない英雄だ。

 もう片方は、覇権主義を掲げており、最近では魔王軍との繋がりを深く疑われている皇帝だ。

 誰もがどっちの味方に付くのか明白であった。


 世界を敵に回してアレンと会話していることをギアムート帝国の皇帝は気付き、少し我に返ったようだ。


(よしよし、状況を理解してくれたかな。さて、ここから何とかグラハンに土下座するよう話をまとめないと)


 このような話の目的は、神界にいるグラハンにギアムート帝国の皇帝が「先代の事だが申し訳ないことをした」と土下座してほしいからのことだ。


 そのために金貨1億枚の提供を約束し、聖鳥を仲間にしたことを誇大に各国の代表に伝えた。

 全ては恐怖帝の次の代の皇帝がした不始末を、当代の皇帝に謝罪させるためだ。


 前世の記憶だと親の不始末を子に取らせるのはどうなんだという常識を健一は教えられ育ってきた。

 しかし、こと世界の代表となると話は変わってくる。


 正直、この行動が正しいか間違っているかではなくクエストに行き詰まってこれしか思いつかなかった。

 グラハンからどうしたら穢れが無くなるか分からないために考えた結果のことだった。


「たしかに、『鮮血帝』などと、細かい因縁でございましたね。ですが、帝都にある恐怖帝との関係を示す重大な物を私たちは発見したのです」


(これはいけませんね)


 アレンは現状のグラハンの状況について話をする。


「ほう、聞こうか。そんなものがあるとは思えぬがな」


 アレンの思惑とは他所に、皇帝は頭をフル回転させているようだ。

 皇帝は欲にまみれた有象無象の貴族たちを従わせ、同盟国の盟主として世界と渡り合ってきた。

 自分より一回りも年下の農奴出の者にいいように会議を乱されてたまるかとアレンとの会話に集中し始める。


「魔王を倒した英雄であるにもかかわらず処刑した像を立て、処刑の様を群衆の前に晒しておいでではないですか?」


「む? ああ、グ……、グラハンの像か? そんなものは当然……」


 名前すら思い出すのがやっとだ。


「魔王の生前を殺した者を晒すのは当然ということですね。帝都の一等地に像を立て、人々は唾を吐き捨てていると聞いております」


 言われるほど一等地に立てられているわけではない。


「何をそのような細かいことを……。そんなもの余の代からやっていることではないぞ」


 ヘルミオスのパーティーのベスターからグラハンの処刑の後、ギアムート帝国はどのように恐怖帝の殺害について扱ってきたか確認した。


 グラハンは皇帝に手をかけた極悪人として、処刑後も処刑の様を見せしめとして銅像になった。

 銅像のデザインは、スライムに飲み込まれ悶え苦しむグラハン一族だという。


 学園や貴族院でも、生徒に極悪人であったと教育している。

 なお、恐怖帝については唯一中央大陸を統一させた皇帝として教育で誇っているようだ。


(いつの時代も、どこの世界も国土を広げた者は英雄になると)


 世界の真理か、人間のエゴのようなものを恐怖帝とグラハンの扱いについて感じる。

 当代の皇帝は、別にグラハンの扱いについて自らが先導してやってきたものではないと断じる。


「では、恐怖帝を英雄視していないと?」


「当然だ。あらゆる国の、そして、あらゆる種族の敵であった。魔王となった今もそうであるようだな」


 各国の代表が視線を送る中、皇帝は毅然と答える。

 別に恐怖帝を批判されても、皇帝としては痛くも痒くもないようだ。


「では、グラハンはいかがですか?」


「あ?」


「グラハンは英雄ですか? 反逆者ですか?」


「まあ、恐怖帝の暴挙を止めたのだから英雄であろうな」


 グラハンなどどうでもよいと皇帝は語る。


「では、帝国内のグラハン像を撤去し、教育指針も変えていただけると」


「なぜ、今、そのようなことを決めねばならぬ」


「世界が1つになるためです。帝国の在り様を全ての国が注視しております」


「まあ、撤去してほしいなら、そう、お願いしたらどうなんだ?」


 なぜ、こんなに農奴出の男に詰められねばならぬと皇帝は不快に感じる。


 アレンは皇帝にお願いしろと言われ、全ての国の代表が見つめる中、演台に頭が付くほど深々と頭を下げる。


「魔王軍との戦いに勝利するためです。何卒、銅像の撤去、及び教育方針の転換、グラハンへの謝罪をお願いします」


 ついでにグラハンへの謝罪をお願いする。


「ま、まあ、アレン様、私たちはそこまでしなくても……」


 女王はソフィーの「黙ってて」という圧のある視線に気付いて言葉を途中で止める。


 何か目的があることが分かった。

 どうやら、このよく分からない問答に意味があるようだ。


 討論しているつもりでいた皇帝は、アレンがこんなに深々と頭を下げるとは思ってもみなかったようだ。


「しゅ、殊勝な態度であるな。まあ、そこまでお願いするなら、疑念もあるようだし、対応しないでもない」


(やった! 皇帝がグラハンに土下座してくれるってよ)


「すぐに対応いただけるということで」


「ふん」


 この問答は終わりと、アレンは各国の代表に視線を移す。


「世界は一致団結する時です。ギアムート帝国の皇帝も小さな疑念すら取り除いてくださいます。魔王軍はどこに潜んでいるか分かりません」


 過度な疑いを持つことなく、そして各国それぞれ油断しないようアレンは語ると、自らに用意された席に戻る。


「……。これってグラハンのためだよな。ここまですんのか」


「まあ、アレン君だしね。聖水が駄目だったし、別の方法ってことかな。後で皇帝に説明しなきゃだ」


 何をしたいのか話の途中から察したガララ提督は、ニコニコ顔で弾むように席に戻るアレンの様子を見て絶句している。

 ヘルミオスは怒りを堪える皇帝にどう説明しようかと困り顔だ。


 こうして、皇帝にグラハンへの謝罪を取り付けたアレンの問答は終わったのであった。

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ヘルモードコミック11巻
発売日:2025年4月11日
ISBN:978-4803021103

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― 新着の感想 ―
[一言] 土下座だぁ!!皇帝!!って感じなのかなwww
[一言] 祈りが神々の力になる世界だから、呪われちゃうのも仕方ない
[良い点] アレンさんは相変わらず、「世界を一丸とさせ、魔王に対することに余念がありません」。その一点は「完全無私」、かつ、協力者への最大利益を約束するんだから本当に終始一貫した「世界の救世主」。 …
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