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ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~  作者: ハム男
第9章 竜王マティルドーラと審判の門
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第488話 メガデス戦①

 中央大陸の魔王軍の拠点を全て制圧したことは、5大陸同盟の連絡網により各国に伝えられた。

 朗報に歓喜や驚きの声を上げる国が多い中、魔王が恐怖帝であることを隠していたとする一部の国は不審に思っている。


 それぞれの国がそれぞれの思いを巡らせる中、世界は進んでいく。

 アレンたちの目的であるクレナとハクの強化が終わったので鱗の門3階層にいる。

 今日はメガデスとの戦いに勝利し、神界を目指す日だ。


『あれ? こんなに早く来て大丈夫なの?』


 アレンが時間が欲しいと言って、半月後にやってきたことに驚いている。


「うん、大丈夫!! お願いします!!」


 クレナはキリッとした表情でメガデスに受け答える。

 アレンたちは一歩後ろに距離を取り、クレナとハクにメガデスとの会話を任せた。


『そうか。って、え?』


 メガデスは眩しいなと見上げたところで声を上げてしまった。


「ふふふ! すごいでしょ!!」


 クレナはメガデスの反応が嬉しかった。


『試しの門に竜の装備なんて置いていなかったんだけど……』


 絶句しながらハクをメガデスは見る。


「ハバラクさんたちが作ってくれたんだ」


 驚くメガデスに対して、クレナは胸を張って勝ち誇る。


 アレンの作戦でハクにはオリハルコンの装備を持たせた。

 アレンは「ゴブリンやオークですら武器を持っている。ハクも武器と防具の装備が可能だろう」と言う。

 仲間になった魔獣に武器を持たせるのは常識だった。


 武器に両手にはオリハルコンの爪、防具にオリハルコンの胸当てを装備している。

 試しの門の牙の門3階層で出てくるオリハルコン武器を加工したものだ。

 体長15メートルの竜が装備するとあって、人間サイズの武器と防具ではない。

 両方の爪にオリハルコンの武器10個分、胸当てにオリハルコンの武器10個分が利用されている。


 ヘルミオスのパーティーやアレン軍の将軍たちに配ったということもあり、これで牙の門3階層で出したオリハルコンの武器を全て使ってしまった。


 オリハルコンの加工には鍛冶職人として星4つの才能が必要だ。

 ヘビーユーザー島にいるハバラクを除く9人の鍛冶職人は既に転職を済ませており、星4つの才能がある。

 彼らドワーフの鍛冶職人10人がかりでハクの武器と鎧を準備させた。

 クレナとハクはレベルも装備も万全の状態でメガデスとの戦いに臨む。


 【名 前】 クレナ

 【年 齢】 16

 【職 業】 竜騎将

 【加 護】 調停神(中)

 【レベル】 99

 【体 力】 8192+7200(真竜牙)+12000(真豪傑)

 【魔 力】 4947+3600+12000

 【攻撃力】 11257+7200+12000

 【耐久力】 7218+7200+12000

 【素早さ】 7682+7200+12000

 【知 力】 4696+3600+6000

 【幸 運】 5175+3600+12000

 【スキル】 竜騎将〈6〉、真騎竜〈6〉、真激突檄〈6〉、真竜昇斬〈6〉、真竜将牙〈6〉、真竜鱗〈2〉、真斬撃〈7〉、真鳳凰破〈7〉、真快癒剣〈7〉、真覇王剣〈7〉、真豪傑〈2〉、限界突破〈6〉、超突撃(限)〈6〉、剣術〈7〉


・スキルレベル

 【竜騎将】 6

 【真騎竜】 6

 【真激突檄】 6

 【真竜昇斬】 6

 【真竜将牙】 6

 【真斬撃】 7

 【真鳳凰破】 7

 【真快癒剣】 7

 【真覇王剣】 7

 【限界突破】 6

 【超突撃(限)】 6


・スキル経験値

 【竜騎将】  約100万/1000万

 【真騎竜】  約100万/1000万

 【真激突檄】 約100万/1000万

 【真竜昇斬】 約100万/1000万

 【真竜鳴翔】 約100万/1000万

 【真斬撃】  約2300万/1億

 【真鳳凰破】 約500万/1億

 【真快癒剣】 約600万/1億

 【真覇王剣】 約900万/1億

 【限界突破】 約5000万/1億

 【超突撃(限)】 約20万/10億


 【武器】オリハルコンの大剣:攻撃力12000、攻撃力6000

 【防具】オリハルコンの鎧:耐久力10000、耐久力5000

 【指輪①】攻撃力5000、攻撃力5000

 【指輪②】攻撃力5000、攻撃力5000

 【腕輪①】体力5000、耐久力5000、クールタイム半減、物理攻撃ダメージ10パーセント

 【腕輪②】攻撃力5000、耐久力5000、物理攻撃ダメージ10パーセント

 【首飾り】攻撃力3000、攻撃力3000

 【耳飾り①】体力2000、攻撃力2000、物理攻撃ダメージ10パーセント、

 【耳飾り②】体力2000、攻撃力2000、物理攻撃ダメージ10パーセント、

 【腰帯】光防御耐性、体力10000

 【足輪①】素早さ5000、転移、回避率20パーセント

 【足輪②】素早さ5000、転移、回避率20パーセント


 【名 前】 ハク

 【種 族】 古代竜

 【形 態】 幼体

 【ランク】 A

 【レベル】 99

 【体 力】 25898+12000(竜爪)

 【魔 力】 21085+12000

 【攻撃力】 34205+12000

 【耐久力】 25895+12000

 【素早さ】 34205+12000

 【知 力】 12925

 【幸 運】 12948

 【特 技】 煌めく息、業火の息、かみ砕く、切り裂く、踏みつぶす、竜鱗〈4〉、火耐性〈4〉、氷耐性〈4〉、雷耐性〈4〉、毒耐性〈4〉、物理耐性〈4〉、時空耐性〈4〉

 【武器】オリハルコンの爪:攻撃力30000、攻撃力15000

 【防具】オリハルコンの胸当て:耐久力30000、耐久力15000


 転職し星5つの才能「伝説の鍛冶職人」となったハバラクは出来上がったオリハルコンの武器と防具にスキル「錬金」を使用しさらに鍛え上げる。

 クレナのオリハルコンの大剣と鎧にも同じくスキル「錬金」を施した。


 錬金を施した鉱石は武器や防具にさらなる効果をもたらす。


 伝説の鍛冶職人になったハバラクによる錬金効果は、元の素材の性能の半分の効果を付与させるというものだった。

 ハバラク曰く、試しの門で手に入る素材を使ってもこれが限界だと言う。


 魔法具使いの神技を手に入れたカサゴマはアレンたちが持つ魔法具に新たな効果を付与してくれた。

 元ある性能に同じ性能を付与するというものだった。

 魔法具使いの神技によって、付与できる効果は魔法具ごとに2つまでだった。

 自然と指輪、耳飾り、腰帯に絞られた。


 転職したハバラクは元の性能の1.5倍の強化になる。

 カサゴマは神技ゆえに2倍の効果になった。

 魔法具の性能を2倍にする効果は、セシルの魔法使いの神技に似ていた。


『たしかに君たちは強いと思う。だけど、この扉を越えるにはまだ準備が足りないと思うよ』


 ハクが武器と防具を装備していることに驚きはしたものの、まだまだ自分の方が有利だとメガデスは確信をしているようだ。


 巨大な扉からメガデスは宙を飛んだままゆっくりと中に入った。

 そこは、メガデスと挑戦者である竜とその乗り手が戦う空間フィールドだ。

 この中に入れば、神の使いメガデスとの戦いが始まる。


 クレナはゆっくりと自らの背にいるハクを見た。


「行くよ。皆が私たちを強くしてくれた。私たちは負けない」


 クレナはハクに付けた手綱を強く握りしめた。


『ギャウ!』


 扉を潜るクレナを先頭に、勢い良く返事をしたハクも後ろから付いてくる。

 扉の中に1人と1体は足を踏み入れる。


 メガデスが浮く場所までやってくる。


 クレナは背後の扉を見ると、そこには誰もいない。

 扉の先にアレンたちが見つめているはずなのだが、クレナたちからは誰も見ることはできない。

 そこには巨大な扉すらない。


 何もない上下左右を見ても果てが見えない広い空間が広がっている。


『ここは他の2つの門番の戦いと同じ。仲間たちから助言を請うこともできないよ』


「分かった。お願いします!」


 クレナはそう言って大剣を抜いた。

 ハクも鼻息を荒くする。


『じゃあ、いくよ。まさか、こんなかわいい姿のままとは思っていないよね』


 メキメキ


 メガデスは言い切ると、1メートルほどしかなかった体長は一気に大きく禍々しくなっていく。

 虹色の羽は消え、骨と被膜で構成された巨大な羽が背中から生える。


 黒と青を基調したその体は100メートルを超える。

 体長15メートルのハクとは、ライオンと猫ほどの大きさの差になっていく。


 あまりの大きさの違いにハクがたじろいてしまう。


「勝って皆で神界にいこう」


『うん、マンマ!』


 変貌を遂げたメガデスに怯えたハクに活を入れる。

 クレナはメガデスがすぐに向かってこないことを確認する。

 魔力を最大に増やすよう指輪と首飾りをこの時だけ変更する。

 魔力も全快にしたあと、クレナは全身の魔力を集中させる。


限界突破アンリミテッド!!」


 全ステータスを18000上昇させた。

 持続効果は使用時の最大魔力に比例する。

 さらに、スキル「真騎竜」を使い、ハクの素早さも上昇させる。


『ギャウ』


 メガデスはクレナとハクの出方を伺っているようだ。

 クレナを乗せたハクが一言鳴くと、翼を広げメガデスの周りを旋回し始めた。


 敵の攻撃手段も分からない。

 しかし、攻めないと勝利はつかめない。

 メガデスの周りを旋回しながらも、距離を詰めていく。


『ちょこざいだね。そろそろ始めてもいいかな』


 ドンッ


『ギャウ!?』


 背後に目が付いているように、正確にハクの腹を何十メートルにもなる巨大で長い尾で攻めた。

 オリハルコンの胸当てをしてもはっきりと伝わる衝撃にハクの鳴き声が漏れる。


「やああ!!」


 ハクが吹き飛ばされる寸前にクレナのカウンターをお見舞いする。

 お互いの距離を詰めたことにより、クレナの斬撃が迫る。


『ぬぐ!?』


 メガデスの強固に見える鱗は切り裂かれ、鮮血が吹き荒れる。

 仲間たちとのレベルアップ、ハバラクとカサゴマによる武器と防具、魔法具の強化、鍛え上げたスキルがメガデスの耐久力を圧倒する。


「よし、効いている! もう一回だ!!」


『うん!!』


 戦闘の邪魔にならないほど小さく、そして高性能な魔導具袋をクレナが持っている。

 中には大量の天の恵みが入っている。

 長期戦になっても大丈夫なよう、限界まで天の恵みをアレンが用意した。


『なるほど。少しはやるようだ。だが、このくらいで僕に勝てると思わないことだ。状態変化牙モードファング!!』


 メガデスの頭部がみるみると大きくなっていく。

 顔つきも牙も禍々しく凶悪になっていく。


「ハク、距離をとって!」


 メガデスの喉元から何かが込み上げてくる。

 ハクに乗るクレナが叫んだ瞬間のことだ。


『どこにいても無駄な事だ。グルアアアアアア!!』


 巨大な口から一気に巨大なブレスをメガデスは吐いた。

 ブレスに飲み込まれるクレナとハクであった。

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ヘルモードコミック11巻
発売日:2025年4月11日
ISBN:978-4803021103

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― 新着の感想 ―
[一言] >竜の装備なんて置いていなかったんだけど…… 甘いよメガデス!ないなら作ればいいよ!w >ドワーフの鍛冶職人10人がかりでハクの武器と鎧を準備させた >伝説の鍛冶職人になったハバラクによる…
[一言] いつも更新ありがとうございます。
[良い点] 500話おめでとうございます! アンリミテッドかっこいい!
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