表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/16

1年ぶりの殿下もキラキラでした

ブックマーク等ありがとうございます!!




「お母様、兄様。では、行ってまいります」


私はお母様から貰った本を胸に抱いて馬車に乗り込んだ。


「うん。いってらっしゃい。また後でね?フィー」


また後で……?

その意味を聞けずに馬車は発車した。

……うーん?どういう事かな。

兄様も学園に用があるのかなぁ?

うーーーん?と悩んでいたら学園に着いた。

学園近いな。

こんなに近いのに毎日家に帰れないのか。


……着いたしとりあえず降りよう。

クラス見て早く教室に行こう。王太子様に会う前に。


そう、思ったのに。


まさか、クラス表の前でキラキラスマイルを携えて立っているなんて思わなかった。

キラキラ健在ですね。

眩しいです。


「フィーア。あぁ、会いたかったよ」


………私は会いたくなかったです。


「……殿下。お久しぶりでございます。学園ではいかがお過ごしでしたでしょうか?」


……とりあえず聞かないとね。

うん。

目は見れないけどね。


「フィーアのいない世界はつまらなかったけど、学園は比較的いいところだとは思うよ?」


さようですか。

何故私がいないとつまらないのかわかりかねますが。


「それは良かったです。では、教室に行きたいので失礼致します」


私は笑顔を浮かべてお辞儀して足早にその場を去った。



その私の後ろ姿を寂しそうに見ていた殿下にピンクブロンドの色の髪を持つ平民上がりの男爵令嬢がぶつかったことを私は知らなかった。


そこで、一つの恋が始まった事も。


一つの計画が動き出す始まりの出来事だった事も。





学園1日過ごしてみてわかった事がある。


殿下 超人気者。

男子にも女子にも人気。

キラキラスマイルパワーかなぁ。

すごいね。


私?

私は今、目の前にいる兄様がなんでここにいるのか問い質すのに忙しいのです。


「兄様?何故、ここにいるのですか」


私は、私の机に頬杖ついてニコニコしている兄様に視線を向けた。

兄様が綺麗な顔をしているからクラスで目立っているのです。

そんな綺麗な顔をした人の笑顔ですよ?

注目を集めるに決まってるじゃないですか。


「ん?フィーと離れたくなくて、この学園の先生になったんだ。フィーがいる間だけね。俺、これでも在学中は首席だったからね。なんでも聞いてね?フィー」


兄様は笑顔に更にキラキラを加えた。

兄様 眩しいです。

それに 兄様先生になったんだ……。

じゃなくて。


「……なんの先生?」


「剣術」


「じぁあ 私が兄様に教わる事ないね?」


「…………あ」


気づいてなかったな。

私は剣術を習わない。

だから、兄様が先生になっても一緒にいれないね?


「ふふっ。兄様って時々抜けてるんだね」


私が笑ったらクラスが騒ついた気がした…けど気のせいかな。





その頃。


殿下はピンクブロンドの髪を持つ少女に付きまとわれてフリージアの元に向かえないでいた。


そして殿下は付いてくるピンクブロンドの少女を見てある計画を実行する事を決意するのだった。






兄様も殿下も愛が重い系です。

そしてフリージアは鈍い系。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ