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New life  作者: 中神 雄喜
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第一章(4)

久々の投稿です別タイトルの小説を書いてましたので投稿が遅れてました。

#4


 惑星に旅立って一年が過ぎた、彼女たちは航行に必要な人材

以外はメンテナンスカプセルで眠りに就いている。

カプセルの中では細胞は休眠状態になっている、意識は休眠は

しないようで彼女たちの意思でカプセルから出てきている。


 今船内で活動中なのは運航担当のカーリーと戦闘担当のアイラ、

生活全般のマリーである。

航行は自動操縦なのでカーリーは監視しているだけで、アイラも

空間監視と迎撃武器のメンテナンスをして時間を過ごしている、

マリーは食事の準備をしているが毎回献立に苦労しているようだ。


 搭乗している恒星間宇宙船は目的地に到着した後しばらくの間

は100人程度が生活出来る広さと設備を有している。

設備などは使用できるので航行時は快適に過ごす事が可能だ。

到着まで人口を増やす必要もあり子作りも彼女達の求めに応じて

行っている。

ティーナとカーラは妊娠中みたいでメンテナンスカプセルでは

なく医療用のカプセルに入っていて母子ともに順調らしい。


 彼女達の子供は移住先では人間の始祖となる、僕と彼女達は

ある程度の年数を共に暮らし彼らの繁栄を確認したら僕たちは

遠くから見守る役になる、それは子孫と僕たちの寿命の違いが

あるからだ。


 この惑星には地球の月にあたる衛星がある、そこから子孫達を

見守っていく様になるだろう。


 船内のトレーニング施設に向ながら未来の事を考えていた

子供が産まれるのは楽しみだ、将来の事を考えると教育は

どのようにすべきなのか今の自分には明確なビジョンは持ち

合わせていない、多分だが彼女達と相談しながら決めていく

のだろう。

まだ少し先の話になるだろう。


 トレーニング施設ではアイラがウエイトトレーニングで

汗を流していた、戦闘担当としては心強い限りだ。

僕は彼女に声をかけトレーニングを始める事にした。


『アイラ、感心だね、僕もご一緒していいかな』


 アイラは此方を見ながら返事をくれた


『どうしたの?改まって、からかっている?』


 ちょっと畏まった言葉遣いだったかな?


『いや、何となくね。あははは・・・・』


『一年か~僕以外は与えられた仕事が有るのに、僕だけ

 子作りだけでは、ちょっと悪いかなってさ。

 アイラはどう思う?』


『そんなことはないさ、大切な仕事だと思う。

 佐竹は私達のことを大切にして沢山の愛を与えてくれれば

 いいのさ。その結果で子供が授かるのだからね』


 男らしい口調でアイラは答えてくれた、サッパリした性格

なので僕はアイラと話すのは気が楽でいい。


『そうなのか?アイラが言うのなら・・・・ありがとう』


 何となくだが自分なりに納得したので、お礼を言って

しまった。


『佐竹~、トレーニングが終わったら愛してくれる?

 私もそろそろ子供が欲しいかな・・いい?』


 笑顔で求められると僕もテンションが上がるよ

当然の様に言葉を返した。


『いいとも、そんなアイラは可愛いから好きだよ』


 その日は時間を忘れアイラを愛し続けた、アイラの

激しさと僕自信の一部が擦れてしばらくの間、使い物

にならなくなっていた。


 やっと僕の一部が復活した頃、アイラから聞いたのか?

今度はカーリーが求めてきた。


『佐竹さん!アイラばっかりズルいですよ~』


 上目遣いでコックピットから見上げてきた。

これもなかなか破壊力がある、僕はチョロいのか?

でもカーリーは初めて(アズサは別として)交わった

女性だし体の相性が抜群だった。

部屋の中では日にちの感覚が麻痺しているがカーリー

とは一週間ぶっ続けで愛し続けた、休んだのは

食事の時と睡眠だけ。

カーリーは何もかも最高です!


 航海の間に全員が妊娠をした、出産は惑星に到着後

にする事になり、医療用カプセルで調整している。


もう少しで目的の惑星に到着だ。


*惑星に到着する*


 数ヵ月後に僕達は目的の地に到着した、ウルゲンに聞いた

条件通り惑星の自然環境は整備され気候や重力など地球と

何ら変わりはない。

敢えて違いを言えば植物などは地球に生息している種類とは

異なっている、食用に適しているかは後で検査する事にする。


 手始めに危険生物の探索をしなければならない、どんな惑星

であっても食物連鎖は有るだろうし、併せて地形の把握も必要

だからだ。

彼女達は出産の準備に入っているので探索は僕が行くしか

ないな、万が一に備え高速戦闘艇を用意し、それに各種観測機器

を積込んだ。

安全の為、宇宙船を空中に待機させ、僕は戦闘艇で飛び立った。


 数時間後、周辺50km圏内を探索し大型の草食獣を数種確認

出来たが僕達に脅威となる獣は発見できなかった。

小型肉食獣は居たものの対処はできるだろう。


『かなり住みやすい環境のようだな、帰還して皆に報告するか』


 帰還して皆に状況説明をし、今後の方針を話し合った。

出産を終えたティーナとカーラが初期の拠点整備をする事に

なり、僕は育児とこれから出産する彼女達の医療用カプセルの

管理を担当する。


『ティーナ、カーラ、二人で大変だと思うけど宜しく頼むよ

 他の子達の出産を終えたら僕も手伝うから』


『佐竹さん、拠点整備は任せて下さいな、子供たちを宜しくね』


 カーラの頼もしい言葉を聞き、ベビーカーと共に医療用カプセル

に向かった。


*一ヶ月程が過ぎた*


 町は僕が憧れていた風景に似せて作ってきた

異世界によくある中世ヨーロッパの環境に近い感じだ。

なぜかと言うと、よくラノベを読んでいた影響かもしれない。


 町の整備を終え最低限必要な施設が整った、医療については

まだ船内の施設を使用する事になるだろう。


 彼女達の出産も無事に終え子供たちとの生活が始まったが

当面は人口を増やす為に毎日子作りの日々を続けなくては

ならないだろう。

子作りは10人のローテーションで刺激的で充実である、彼女達も

色々と行為に工夫してくれるので実に素晴らしい。

こんな生活が永遠に続いていくのかな?なんて考えつつ

満ち足りた日々を過ごしていた。


 そして50年の歳月が流れ子が子を産み人口が増え始めた

遺伝子操作がされているので近親交配でも問題はない。


 ここから先、子供たちは僕らの力に頼らずに生きなければ

ならない、心配な医療は船内の施設に頼っている現状もいずれ

子供たちが自ら行わなければならない。


 それについては僕に考えがあった、これもラノベの影響

なのだが、魔法を使えるようにできないかと・・・・

その事で彼女達に相談する事にした。


『確認なんだけど、旅立つ時にウルゲンに寿命を伸ばし

 もらったよね。それ以外にも何か授けられたと思うの

 だけれども、それについて知ってる事あるかな?』


するとシュリが答えてくれた


『そうですね、幾つか有りますけど必要に応じて解放される

 決まりになっています、何か必要な事があるのですか?』


やはりな・・・・何となくだけど記憶にあった。


『僕たちの作った町で子供たちが暮らすには色々と不便と

 言うか危険が有るように思うんだ。

 例えば医療なんかは船の設備があるうちはいいけど、僕たちが

 ここを離れたらどうなるだろうか?

 それに危険な生物は確認してないけど全てを把握もしてないしさ。

 今は時を重ねて生物的に成熟した状態じゃなく意図的に数を

 増やしているだけで、この世界で生き抜いていくには厳しいと

 思うのさ。シュリはどう思う?』


『そうね、佐竹さんの心配は尤もですね・・今のまま自立させれば

 ジャングルに文明人を放り投げるようなものですね。

 中途半端に関わっている今の状況では本当の意味で自立とは

 言えないでしょうね。

 このまま文明社会を築くまで補助するにしても、彼らの力で

 困難を乗り越えて行くのがよろしいと思います』


『そこでなんだよ、ウルゲンに授かった能力と言うか、力が

 使えないかと考えたのさ! シュリに良い考えはないかな?』


『そうですね…………空間に存在する素粒子などを操作して物質を

 生成し防御や攻撃に利用する事ができる能力は有りますので

 身を守るには良いでしょう。

 上手く扱えるようになれば肉体に対しても有効で病気やケガの

 治療にも応用できます。どうでしょうか?』

 

 それって魔法ぽいな!


『皆はどう思う? 僕はこの能力を利用して子供達にも

 同じ様に能力を分け与えても良いと思うのだけれども』


 それを聞いたマリーが話始めた


『いいんじゃないかな? 今の状況じゃ中途半端に技術を

 知りながら後に不便で危険な生活を送る事になっちゃうし、

 進化の歴史を途中から始める子供達には最適な能力だよ。

 私は賛成だよ』

  

 僕とマリーのやり取りを聞いてい皆も頷き賛成の意を

示していた。


 能力解放は遺伝子操作が必要らしくマリーは医療担当の

サリーに準備をお願いしていた。


『サリー、医療用カプセルの準備と能力解放プログラムの

 用意をお願いね』

 

 僕は能力解放の処置を終え、それからしばらく能力の訓練に

明け暮れた。

初めは戸惑ったが空間に存在する原子や素粒子などをイメージ

として捉え分離と統合をする感覚で物質を形成制御し魔法の

様な現象を発動する事に成功した。


『いい感じだ、これなら肉体だけで十分な攻撃が出来るな、

 それに細胞の再生も可能なようだし医療としても活用で

 きそうだ。この能力を子供たちにも施し遺伝するように

 すれば安全に繁栄できる魔法文明世界になりそうだ』


 この能力は子供達に受け継がれ人工増加に繋がり幾つもの

国ができ始めた。


五話からは繁栄を始めた子供達と佐竹、女性達の関わりです、舞台も

佐竹の提案からファンタジーな世界観になって行きます。

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