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走る男

作者: 我龍

何気ない朝

いつも通りの時間に目覚めいつも通りのリズムで歩きいつもの時間に会社に着く。

毎日に、何の変化も求める気はないし変えようとも

思わない。


平凡に人生終わればいい、だって面倒くさいからね、生きてるだけで・・・。


最近のニユースでも

自殺、痴漢、政治家の・・この繰り返しでうんざり してくる。


みんな、色々な物に染まり過ぎ、影響受けすぎ、死に過ぎ、「死」って何?


「生きる」の反対か?

じゃあ、辛い事があれば 楽しい事が待ってる?


などなど、仕事中考える事が多くなった、しかもそれが「楽しい」完全に

俺、病気です!


こんな1日があたり前の様に過ぎて行く、気が付けば俺も三十代後半、工場勤務の平社員、機械に囲まれ、額に汗しながら淡々と仕事をこなす。


この繰り返しがもう十年以上も続いた、今日もいつもの様に、会社の就業のチャイムで妄想から目が覚める。

今日は、特別暑かった、現場の温度と、外の気温差でめまいがするほど、まだ

5月だと言うのにウンザリだ、仕事の帰り道に行きつけの立ち飲みやで一杯が俺のお決まりコース。


これでいつもの平凡な1日の終わり・・のはずなのだが、いつもやっているはずの立ち飲みやが今日は閉まっていた。


会社から、立ち飲みやまで歩いて十分、そこから家まで歩いて二十分、丁度家に着くまでに、ほろ酔いなのだが、店は閉まっている・・・どうする俺?


少し考えた、今日はいつもより暑く、のどはカラカラ、絶対に一杯目のビールはうまい・・。


しかし店は閉まってる・・俺は、いつもと違う行動を極端に嫌う、しかも俺の

住んでいる所は、田舎で

駅一つ分は歩かないと飲み屋すらない様な所なのだ。

俺の中の「生きる」とは、今、この瞬間から「活きる」に確実に変わった。


きっかけは、どうでもいい「この一杯に賭ける」

おかしな話だが、今熱い物が込み上げて来た、いつもの平凡な1日の終わりが、俺の中では、これからが1日の始まりに思えた!


大げさかもしれないが、俺には非日常的な出来事なのだ!

そして俺の足は次の目的地を目指し進んでいた。


夕方だというのまだ明るくとにかく暑い・・次の駅まで歩いて、三十分・・もうすでに汗だく、のどの渇きも限界一歩手前・・。


その時頭に浮かんだ言葉が「死」って何だ?

「生きる」って何だ?

「退屈」って、「平凡」

って、熱さと、渇きで次第におかしくなって行った。

気が付けば、何故か走っていた、もうとっくに次の駅は過ぎ、目的も見失い、のどの渇きも気にせず全力疾走、着ていた上着も脱ぎ、二駅分は軽く走った。


日も暮れ、辺りはすっかり暗くなり俺は、走るのを止めた。


結局、三駅目で電車に乗り家路に着いた。


帰る途中に買った缶ビール、もう生ぬるかったが、一気に飲み干した、自然と笑顔になれた、何年ぶりだろうかこんな自分、明日も、平凡な一日が始まるが、

いつもの、一日にこれからは「もしかして・・」も入れてみよう。

それから、何かに迷ったら「走る」これで行こう。


今回、初めて小説を書いて見ました、自分の生活に照らし合わせて一歩踏み出せよ俺・・変わろうよ俺と言う意味でも書いて見ました。

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― 新着の感想 ―
[一言] ストレートにすっきりと読むことができました。字数は少ないのに、筆者の伝えたいことが伝わってきました。 ただ、読点の数がちょっと多いかな〜、という気はしました。
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