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First Novel  作者: GARAM
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第五話

場慣れした殺気…




先程までは本当に微かな殺気だったが今はハッキリとした肌がピリピリするような殺気




カイル達程になると殺気で相手の技量を感じ取れる




結構強い…




皆knightの五番隊隊長クラスの強さだ




人数は20人程度…




カイル『白兵戦はあんまり得意じゃないんだがな!』




カイルが殺気と気配を消し近付いてきた刺客を一刀両断する




暗闇での戦い…それは彼らの十八番で彼らの独壇場…




カイル『相手が悪かったなぁ』




カイルはそう言い放つと切り込みをかけた




四人も分かれて敵にあたる




向こうも場慣れしている為てこずったが後五人程度と言うところまできた




?『っち…たかが五人に…情けない…』




暗闇から声がする…声から察知するに十中八九男であろう




と東の空から太陽が顔を覗かせ始める




太陽の光が対峙するカイル達を照らして行く…




身なりからからして軍人ではないだろう…




恐らくは山賊…




?『てめぇ何もんだ?…』




カイル『さぁね…答える義務はないな…』




対峙してわかる…




この男…かなり出来る…




?『…引き上げるぞ…』



向こうもカイルの技量がわかったのだろう…




まず勝てないと、よくて深手、悪くて手傷…




カイル達もこれから任務を再開するのに傷を負うわけにはいかない…




去っていく山賊らしき者達を見ていた…




シン『アイツらが本当に山賊ならなんて危ない国だ…』




シンの独り言が響く…




そして四人は身支度を済ませ足早にその場を後にした…




少し移動速度を上げ首都エニーフェエスを目指している五人




しかし時は経ち夕暮れを迎える




適当に食材を捕り飯を済ませる




敵襲に対応しやすいように座って四人背中合わせになり眠る




一人は勿論見張り




昨日はあれほど綺麗と思っていた景色や音が今は不気味に思える…




今の見張りはカヤル…




周りに気を集中する




時間が来て次の見張りのレナを起こす




レナに見張りは変わりカヤルは休んだ




起きた直後は眠り眼だったがカヤルが休む頃にはassassinの暗殺者の目になっていた




不意に鈴の音が響く…




レナは即座に反応し鈴の付いた矢を切り落とした…




が…




レナ『うっ…』




かろうじて急所を外せたが下腹部に矢が刺さっている…




鈴の音でもう一本の矢に気付けなかったのだ…




レナ『みんな!起きて!』




カイル達は飛び起き現状を把握




レナは急所を外したとは言え深手を負っている…




状況は最悪だった…




昨日の奴らと比べるとまだ弱い…




だが相当の使い手だ




カイル『レナは俺が警護する…お前達は分かれて敵にあたれ!』




三人が三方向に分かれて駆けた




すいません…レナの声が闇に小さく響く…




俯くレナの頭に片手を軽く乗せ構わないさ…俺こそ悪かったな…護ってやれなくて…




同じように闇にカイルの優しい声が響く…




相手はこちらの予想外の強さに驚いたのか四,五人倒されると身を引いた…




殺気と気配が消えるとカイルは武器を収める




そして急いでレナの傷口を看る




カイル『痛むぞ…』




レナもわかっているのか歯を食いしばった




ズチャッ




レナの声にならない悲痛な叫びが闇に響く




矢を見る限り毒を塗っていない事を悟りカイルは胸をなで下ろした




レナの手当てを済ませたカイルは考えていた…




先程言ったようにレナの傷は決して浅くなく深い…




assassinのように早く動くと傷口が開く可能性がある…




と言って傷口が塞がるまで待つわけにはいかない…




ジン『隊長…お話があります』




カイルはシンにレナを任せジンの元へ行った




ジンの顔は真剣で話の内容はこうだ




ジン『レナの傷は深い…このまま任務を続行するのは不可能でしょう?…近くに村がありましたから旅人…と言う事でレナの傷が治るまで僕が警護しながら滞在しておいてはどうでしょうか?』




ジンの言うことにも一理あった…




確かにそれが最も合理的だが危険も大きい…




カイルは少し悩んだ後に頼まれてくれるのか?と言った




ジンは勿論ですと答えたのでこの国の情報をジンに教えた

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