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First Novel  作者: GARAM
30/37

第二十七話

次の日の明朝…再び戦が始まった




カイル達は乱戦に紛れつつ敵本陣へと足を進める予定だった




が緊急時に遣われる鷹がカイルに届いた




足に付けられた文を見るとそこにはまさかの内容が記されていた…




東門より帝都に百鬼衆が侵入した。knightでは荷が勝ちすぎている。戻られよ




との知らせが書いてあったのだ




カイル達は反転、急ぎ帝都へと帰還した




帝都は三つのエリアに別れていて中央エリアには帝宮、そして第二エリアはそれを囲むように軍事関係の施設、例えば軍人の寮や食堂などがある。最後に第三エリアは住民の住宅…




カイルの家はカイルの地位のお陰で第二エリアにあるが不幸な事に東門側に位置するそして相手は百鬼衆…




家族の身を案じつつカイルは速度をあげ帰還した




東門は見事に爆破されていて周りの住宅をも巻き込んでいた




knightの活躍により爆破された東門から更なる敵は侵入してはいないようだった




その時、第二エリアと第三エリアを区切っている壁の一部が爆発した




マジィ…急がねぇと…




カイルは死に物狂いで走った




途中何十人ものknightの死体と数人の百鬼衆の死体があった




争う声が聞こえ始め




そして遂にknightを切り分けながら帝宮へと進軍する百鬼衆に追い付いた




knightはほぼ壊滅状態だ




マズいな…相手はざっと八十人ってとこか?こっちはknight五十人程度にassassinのみか…




こういう場合はやっぱ頭から潰すしかねぇな




カイルは乱戦の中、百鬼衆の頭である白夜と副頭である刹毅を探した




いた!!…やつ…えぇ!?!?二人とも目逝っちゃってるんですけど…




カイルの眼前には笑ながらknightの隊員を切り刻む二人の姿があった




完全に妖刀にとらわれているのか止めようとした百鬼衆の隊員すら斬り殺していた




うっわぁ〜…お気の毒としか言いようねぇし…




邪魔になったのかしんねぇけど横にズラした鬼の仮面がまた怖いョ…




って言ってもそんな事言ってらんないし…




カイルは気を締め直し、白夜と刹毅の前に立ちはだかった




白夜『イャッホウ!貴様の血も頂戴なぁ!!』




白夜は立ちはだかったカイルに切りかかった




おいおい…んなドデカい刀を軽々ぶんまわさねぇでくれよな…




カイルはタイタン戦で学んだ知識を応用し敵の攻撃を受け流す知識を身に付けていた




カイルは振りかぶった白夜の鬼切丸を刀で受けると同時に足でクッションを聞かせながら横へ受け流した




白夜は勢いに流され前によろめいた




カイルは相手の懐に潜り込むと白夜の首元と腕を掴みその勢いを殺さず背負い投げをお見舞いし、一旦距離をとった




白夜は勢いよく地面に激突したにも関わらず平静と立ち上がった




嘘だろ…軽く肋何本か逝っちまってる筈なのに…




白夜『やってくれるねぇ、この痛み思い知れ!!』




白夜は再び鬼切丸を振りかぶりながら走って来た




!!さっきより早い!




カイルは何とか飛び退きよけたが白夜は地面に埋めりこんだ鬼切丸を軸にして飛び蹴りをした




とっさに左手でガードしたがカイル吹き飛び家の塀に思いっきり激突した




いってぇ…左手完璧に逝っちまってるな…肋も二本程度逝っちまってるし…何ちゅうパワーだよチクショウ!




…あれ?いねぇ!…




痛みに耐えるためほんの少し敵から眼を離した隙に白夜の姿は消えていた




カイルは全神経を集中させるも痛みでどうも白夜の気配を察知出来ずにいた




が不意に後方に違和感を感じ飛び退いた




感は正しく叩き付けられた塀は白夜によって粉々に弾け飛んだ




!?!?




カイルは我が眼を疑った…



いや…疑うしかなかった…




白夜の腕は明らかに躰に不釣り合いな程大きく太くなり髪は短い黒色だったはずなのに腰辺りまで伸び妖艶な白色に色が変わっていた




妖刀に取り憑かれているのか?




そう思ったと同時に白夜は暴走したかのように地面を殴り始めた




地面と言っても第二エリアはかなり整備されていて地面は全て石畳になっている




殴られた石畳は鈍い音を発しながら粉々に砕けていく




見るかぎり妖刀に封印されていたであろう鬼が白夜を完全に乗っ取ろうとしていて白夜が必死に抵抗しているように見える




その場にいた皆の視線が白夜に向けられた




シンとカイルも必死に刹毅の相手をしていたが凄まじい破壊音と苦しそうなうめき声に気を取られて手を止め白夜を見ていた




刹毅は妖刀を使いこなせているのか暴走するような気配は感じられないが妖刀に恐怖感を抱いたのか自らの紅桜と白夜を交互に見ていた

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