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First Novel  作者: GARAM
3/37

第二話

世が明け始めた




太陽が眩しいほどに光を降り注ぐ




それにより近くの川が綺麗に光り戦場になった事のない緑豊かな山がそれに重なる




とても綺麗な景色だ




サルティア軍は昨日のカイル達の働きのお陰で退却した




カイルは昼まで時間があるので川のほとりで顔を洗い近くの坂に身を委ね瞼を閉じ風を感じながら一休みしていた




人の気配を察知しカイルは飛び起き刀を構えた




ジン『僕ですよ。隊長朝ご飯の用意が出来ました』




カイル『ジンか…悪かったな…わかったすぐに行く』




ジンはわかりましたと言うとその場を後にした




カイルは武器を納め坂を上りもう一度川の方を見てそのままキャンプの方へ足を進めた




こんな所でのご飯なのでたいしたものもない、いやかなりグロテスクな食べ物が沢山ある




カエルやら蜂やらトカゲやらイナゴやら…




普通なのは白飯と近くの山で取ってきたイノシシや魚ぐらいだ




暗殺がほとんどのassassinは外でましてやこんな所でご飯を食べる事はほとんどないため隊員全員がウプッとなった




knightだった頃食べていたが皆何年も前の話だ




ナイルが心配そうにどうしましたか?と聞くがナイルはknight、戦争中はこんなものばかり食べているため慣れている




他の者もパクパク食べているが慣れていないカイル達から見れば気持ち悪い事この上ない




皆でコソコソ相談し出た答えは




カイル『ナイル、私達は次の任務をもう開始しなくてはならんので朝食はいいよ』




ナイル『そうですか…残念ですが仕方ないですね…あっ白飯をオニギリにしましょうか?ならば移動中も食べれるでしょう?』




あぁ頼むっとカイルは言い目を背けた




何故なら…カイルは気持ち悪過ぎて嘔吐しそうになったからだ




ナイルから十個程度オニギリを手渡されカイル達は予定より三時間早くキャンプを出た




皆で相談しあった結果は今からキャンプを出て適当に捕って食べようと言うことだった




幸い料理の知識を多少ではあるがレナが持っている




レナは手料理に自信の欠片もないので嫌がったがカヤルのコレを食うか自分で作るか…どっちだ?が決め手となり折れた




少し進み川と重なり合って綺麗な景色をプレゼントしてくれた緑豊かな山に着いたカイル達は早速猟を開始した




一時間後




カイルはイノシシ一頭




シンは川魚三匹




ジンは食用キノコ




カヤルは成果なし




レナは調理の準備を完了した




カヤルが成果なしかよぉといじられたのは言うまでもない




と同時にジンの持って来たキノコが本当に食用キノコなのかぁ?と言う質問をシンがしたがジンは野菜に詳しいしレナも食用だと言ったのでジンはいじられなかった




三十分後




お世辞にも豪華。とは言えないがそれなりの料理が並んだ




五人《一人はいじられすぎて拗ねているが…》は料理を食べ始めた




料理の知識があまりないとは言え味付けなどはしっかりしていた




五人はナイルから貰ったオニギリを同時に食べた…これが五人を破滅へといざなう序章曲とも知らずに…




五人は…口に含んだオニギリを出した…呻いた…何人かは泣いた…そして叫んだ…




みんな『ナイルぶっ殺すぞぉ!!』




お分かりだろうか?…




まさかまさかのそのまさか…




ナイルは気を使ったつもりだったのだろう…




オニギリに具が入っていた…




そう…




例のモノが…




みんな『虫入れてんじゃ…ねぇぇぇぇ!!』




最後はまた何人かポロポロ泣きながら言っていた…




その後五人はオニギリから邪魔者を摘出、邪魔者に触れていた飯の部分も綺麗に摘出




カイル達は邪魔者の消えたオニギリを手に入れた!!




RPG風になっちゃった!汗




まぁいいか…




その後五人はご飯を済ませ敵国イニア連合国に向かった

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