第二十五話
乱戦の最中…
隠密行動を主とするカイル達は同じく暗殺任務に赴く途中であっただろう飛影と半蔵を頭とする忍に出くわした
飛影『!貴様等…』
半蔵『……誰だっけ?…』
おい!?まぁ知る必要ねぇか…
カイル『知る必要はないさ…残念だがお前達を抹殺しなくちゃなんねぇからな』
カイルはそう言うと刀を抜いた
飛影『…なる程…』
半蔵『ナイルを殺した男か…』
いや、会話噛み合っていない気が…
飛影『そう言えば…』
半蔵『違う死刑の仕方を教えてくれ…』
コイツら何考えてんだ?ココは戦場だぜ?隊長がんな呑気な事…
シン『隊長!?』
シンは思わず叫んだ
シンの考えとは裏腹にカイルは普通に仲良く飛影、半蔵と笑いながら雑談していたのだ
カイルは、おぉいかんいかん。と言いながら正しい立ち位置に小走りで戻った
カイル『単刀直入に言おう。私はお前達を出来れば殺したくない。戦場を立ち去ってくれないか?』
シン【おい!?あんさんassassinの隊長の自覚ないでしょ?】
飛影『…そう言えば…』
半蔵『貴様等は我等の標的の中にいたな…』
シン【いや!お前達も今頃!?そして会話が噛み合ってない!】
飛影『悪いが…』
半蔵『死んでいただく…』
シン【ホントはそれは俺達が言うべき台詞だったのに…】
カイルは少し黙って何かを考えていた
カイル『仕方ない…』
シン【やるしかないか…】
カイル『俺達が引こう…』
おい!?!?
皆が突っ込んだ
カイル『まぁ冗談だ』
いや、マジ顔だったし
カイル『いくぞ…フォーメーション3だ』
シン『えっ…そんなのありましたっけ??』
カイル『…なんとなくだ…』
アホか!!!!
まぁ言うまでもないがカイルはシン達にボコにされちゃいました
カイル『すんません…仕切り直しで、いくぞ!』
言うと同時に五人は地を蹴り走り出した
敵は倍…戦闘能力は未知数か…芳しくない状況だな…
常人ではおおよそ見切る事すら出来ない速度で打ち合うassassinと忍…
やり手なのはやはり飛影と半蔵か…
シンはアイコンタクトでシンを呼び他の者に雑魚よろしく。と言うとシンと主力の飛影と半蔵に当たった
やり手だが肉体的には十中八九俺らが上!余裕だな…
飛影『火遁…』
半蔵『焔魔陣…』
何!?!?
カイルとシン、そして飛影や半蔵も直径十m程度の漆黒の焔に囲まれた
カイルは地を蹴り砂を焔に向かい飛ばしてみた
おい!!この漆黒の焔…かなり危険だな…
砂は焔に当たるや否や一瞬にして溶けた、いや消えた
カイル『解せないな…何故ばらけさせた?』
飛影『…我等を抜いた八人ではあの三人にはかなわないだろう…邪魔されたくないんでね』
半蔵『焔魔陣は我等が我等の意志で解くか我等が死なぬ限り消えはしない…つまり白黒つけるためだ』
相手が望む以上…本気で殺るのが礼儀か…気は進まねぇけどな
カイル『…しゃぁねぇ……望む所さ…』




