第二十三話
夏休みの宿題地獄からなんとか抜け出したので毎日更新頑張りたいと思います(*^-^)b
カイル達は帰って来るなりpriertにジンを診せる事にした
priertも五大神官の二人が死に新しく五大神官を選抜していたりなど忙しかったが診てくれた
が呪符や呪歌については知識がない為、下手に手出だしは出来ないとの事だった
そのため帝都のassassinの休憩所にジンを連れて来て呪歌の効果が切れるの待ちになった
休憩所と言ってもそんな大した物はない。まず2つの部屋がくっ付いていてカーテンで区切ってあり
入ってすぐの部屋は真ん中に大きめの机と椅子が五つ、壁には作戦を立てる時に使われる板がある
カーテンの向こうには仮眠用のベッドが五つあるだけ
カイル達はジンをベッドに寝かせた
カイル『後はジン自身に頑張って貰うしかねぇな…まっ良かった。ジンが戻って来て』
レナは泣きそうな顔で…でもとても嬉しそうに本当によかった…と言った
カイル達が退避してすぐ…戦線は更に激化、兵の疲労が瞬く間に限界に達し自動的に休戦状態になった
どこからか走って来る足音が聞こえ始め、次第に大きくなり休憩所まで来たと同時に扉が荒々しく開かれた
シン『隊長!ジンが帰って来たってのは本当ですか!?…って…あれ?隊長?』
馬鹿が来たよ…大体五月蝿いし
カイルは溜め息を吐きカーテンを開けた
シン『あっそんな所に居たんですか!ってジンは?』
コイツだけは…とカイルは思いつつも後ろを指差した
シンは笑顔でカイルの横を走り抜けジンに話し掛けた
が勿論返事はない…
カイル『呪歌の効果が…まだ切れてないんだ…まだ元通りってわけじゃない…っと言うか戦果を報告しろよ』
カイルは溜め息混じりにそう言った
シンはあっ。と言う表情をしてから話始めた
シン『こちら側は優勢の状態で戦況は進み続けて戦線を離脱していた傷付いたタイタン及びタングステンの抹殺に成功。呪歌師を発見したものの、これまたドデカい大男とちっこい女に邪魔され抹殺に失敗。大男に手傷は負わせましたが…アイツにしてみればかすり傷程度ですかね』
カイルは少しの間考え込んだ
カイル『レナはそのままジンの様子を見ていていい…シンはカヤルとゼノを呼んできてくれ。作戦会議だ』
と言い作戦会議時に使う板の所へ向かった
シンはベッドで寝ているジンを見てからレナを見て意地悪そうな笑みをプレゼントし、部屋を後にした
レナは怒った顔をしていたがすぐにジンを見て穏やかな表情になった
少しすると二人を連れてシンが帰って来た
板には帝都とその周辺の簡単な絵が書かれていた
カイル『じゃぁまず皆に言っとく事がある。最優先するのは勿論ゼウスと天地だ。第二は呪歌師のジュピター。第三は各軍の主要人物なんだが…とにかく俺が居るときに倒したのは呪符師の山形 楓だ。シン、他に誰を倒した?』
シン『タイタン、タングステンのみです』
カイル『そうか…knightやpriertに聞いたが主要人物は殺れてないらしい。つまり残る主要人物はイニア側は
近藤 白夜
佐藤 刹毅
沖田 神流
飛影
半蔵
サルティア側は
アフロディーテ
ポセイドン
ルナ
ジュピター
だな…アフロディーテとジュピターは戦闘には疎いから。ジュピターの警護に当たってた大男とちっこい女ってのは恐らくポセイドンとルナだろう。ジンがいつ意識を取り戻すかわからんから…レナはジンに付いておけ、明日は四人でこいつらの抹殺に向かう。いいな?』
ゼノ『質問あるんですけどぉどっち側から殺るんですかぁ?』
うわぁ…久々にやな奴…とカイルは思いながらもまぁまともな意見かと思い答えた
カイル『戦闘に特化した奴が多いイニア側からだな…他にはないか?』
場に沈黙が流れたのでカイルは解散を告げて部屋を出てどこかへ向かった
着いたのは帝宮最上階の屋根の上
周りを見渡すと美しかった緑は消え失せていた…
しかし、それとは対照的に夜空は宝石をばらまいたかのように美しい…
戦が始まれば無駄な灯りは全て消される…
敵も位置を完璧に把握されないよう殆ど灯りを点けてない…
すると夜空はこうまで美しくなるんだなぁ…
それに比べて地と人は荒れるばかり…か…
雲に隠れていた月が現れ、優しい月光でそんな事を考え少し鬱になるカイルを包み込んだ
月に慰められる暗殺者ってどうよ?
とカイルは苦笑したがお陰でどこかさっぱりした…
帰ろうかな、と思い帝宮の出入り口に向かい歩いている最中にシンに呼び止められた
シン『隊長!ジンが目を覚ましました!すぐ来て下さい!』




