第十八話
作者の都合《夏休みの宿題》により更新が遅れたこと深くお詫びいたしますm(_ _)m
次の日、昨日決めていた任務の集合場所にカイル達が集まる事はなかった…
恐れていた事態が発生したからだ
遂に…サルティア共和国とイニア連合国が同盟しシルディア帝国に戦線布告してきた…
その為全軍隊は帝都に召集された
帝都以外は破棄するようだ
レムの考えはまずpriertを帝都の四つ角と中央の帝宮最上階に五百人ずつ配置
priertの極意の内の一つ《結界》を帝都を覆うようにはる
その《結界》内にpriertを四面にまた五百人ずつ配置
そして《結界》を囲むようにまず残りのpriertを北側にpriertを二百人。東側にも二百人。西と南には五十人ずつ配置
これはサルティア共和国は北からイニア連合は東から攻めて来るためだ
assassinは情勢を読みつつ行動せよ!との事だった
相手の進行スピードから見て全面戦争は三日後だと言うことだった…
カイル『三日後には…この夜空もゆっくり見れなくなるのか…』
カイルは家の屋根に上がり夜空を見ていた
戦争前なので帝都とは思えない程静かだ
帝都でもこれだけ綺麗な星が見えるんだな…
カイルはそう想っていた
そして、ふとこんな事も想った…
何故人は争うのだろう…と…
それが人の性だから?
それとも欲に駆られた人がいるから?
そしてそれを正そうとする人や自分を守ろうする人
自分を取り巻く環境を守ろうとする人や自分の大切な何かを守ろうとする人がいるから?
そんな事を考えているとカイルは急に人は哀れだなと思った
自分も人だが人とは脳が、技術が進化し過ぎた哀れな動物だと思った
他の動物は助け合い生きていたりしているのにな…
人は何故助け合えない?
何故自分と少し違う人を信じ助け合う勇気が湧かない?
わからない…
でもそれが人なんだよ
としか言えない…
何故人は動物を殺すのに動物が人を殺すと怒る?
それも人だから?
まっそうとしか説明出来ないよな…
カイル『はぁ…らしくねぇこと考えちまった…まっ人って嫌な動物だな!うん…』
サヤ『そうかな?』
えっ?声のした方向を見るとサヤがベランダからハシゴを使い屋根に登って来ていた
サヤ『どこにもいないと思ったら…まるでネコね』
サヤはそう言いため息を吐いた
そしてカイルの隣に腰を下ろした
サヤ『確かに…人間って哀れだな…って想うときもあるよ?でも人間ってそれに伴う美しさも持ってるんじゃないかなぁ?』
サヤはそう言いながらカイルと同じように寝転んだ
カイル『例えば?』
カイルは不思議に思い聞き返した
サヤ『例えば…人は人を助けれるよ?』
カイル『そりゃ動物も助け合って生きてるじゃん』
カイルは苦笑しながら言った
サヤ『違うよ…人は人を救う技術を手に入れてる…医学って名前の技術をね。
嫌な医者も居るけど中には無償で人を助けたり動物を助けたりする人もいる。
動物より的確に命を助けれるでしょ?何でもそうなんだよ…きっと、助ける力を上げていけば逆の傷付ける力も上がっていく…動物に比べて助ける力が進歩した人間は同時に動物より相手を傷付ける力も手に入れた…だから人は哀れに見えてしまうんじゃないかな?まっ人が傷付ける力の方を取り上げ過ぎてるから哀れって言えば哀れだろうけど…哀れだけじゃないと想うよ…人は動物より秀でた能力を手に入れて過信してしまってるだけ…いつか美しさを取り戻せるよ…』
傷付ける力…か…
確かに医学と一緒に兵器とかも進んで来た…
流石サヤだな…
カイル『ありがとな…さて寝るかな』
サヤ『うん…』
どうなるかはわからない…
知るのは神のみって奴だ




