第十四話
時間は過ぎ辺りは暗闇に覆われた…
カイルは子供二人を寝付けサヤの所へ向かった
台所でサヤは皿を洗っていた
カイル『ごめんな…サヤ…女手一つで子育て辛かったろ?』
カイルは真剣な…そして申し訳なさそうな表情でそう言った
サヤ『馬鹿ね…確かにしんどいけど…それ以上にあの子達の笑顔で力出るのよ?』
サヤは笑顔でそう応えた
サヤは皿洗いをやりながら思い出したようにこういった
サヤ『そういえば…assassinのメンバーに何かあったの?街の噂で聞いたんだけど…』
ジンの死…サヤには伝えておくべきだろう…
assassinのメンバーの中でサヤに最も強制拉致されていたのはジンだったから
まっ拉致理由はご飯はみんなで食べた方が美味しいでしょ!?だ
カイル『ジンが…死んだんだ…』
サヤは驚きのあまり皿を割ってしまい急いで片付けると手を拭きカイルの前に座った
カイル『スパイが居て計画は筒抜け…計略でレナが傷付いてジンと近くの村に滞在することになったんだ…まっそれも読まれてて…ジンはレナを庇って…』
サヤ『可能性は…生きてる可能性はないの!?』
カイル『話を聞く限り生きてる可能性は皆無だ…不意打ちで背中から太もも辺りまで斜めにやられたらしい…』
そんな…サヤは黙り込んだ…
時間を稼ぎ逃げるにしても足が言うことを聞かなくては逃げるに逃げれない…
サヤ『亡骸は?…』
カイルは俯き黙った…
サヤにもわかっている…亡骸はないであろう事も…
人はわかっていても微かな望みにかけたくなる…
心に深き傷を負ってしまうと…
サヤ『子供には?…』
カイル『言えるわけないだろ…アイツらはジンに懐いてたからな…』
それもそうね…
サヤの小声は闇に消えた…
その頃…シン&カヤルは…
散らかり放題のシンの部屋を掃除していた
カヤル『よかったのか?ジンの家教えて鍵まで渡して…』
シンは片付けしていた手を止めて
シン『これでいいだろ…明後日にはあそこには違うヤツが住む…明日にはジンの私物は燃やされるだろう…レナも思い出の一つや二つ形にして持っていたいだろ…』
シンは俯きそう言った
カヤル『でもさぁ…アイツ立ち直れねぇだろ?』
シン『すぐには無理さ…でもいつか…時が経ったらイイ思い出だった…って言えるときが来るさ…』
シンの顔はどこか寂しさをちらつかせているように感じれた
カヤル『それまで護ってやろう…ってか?…まっいいけどよ。お前らしいし』
その頃…昼土砂崩れがあった山のあの丘にまたレナは来ていた…
夜風が気持ちいいね
ジン…
貴方の部屋入らせてもらったよ?
すっごい綺麗だった
で色々漁っちゃった笑
でもおかけでいいもの見つけた…
貴方が大切にしていた十字架のネックレス…
貴方言ってた…
コレは守神なんだって
その理由は聞けなかったけど…
コレを貴方だと思って持っておく…
貴方を近くで感じている…
絶対に傷付けさせないから…許してね…




