第十二話
次の日…彼らは三日間の休日を貰った…
シンは山修行だ!とカヤルと共に山に向かった
レナは何も言わずに消えた…まっいつもの事だがな
そしてカイルは久々に家族の元へ帰った…
やらしい話だが収入はかなりある
けどサヤが質素な暮らしがイイ!と言い張り普通の住宅街に普通に住んでいた
レンガ造りの家でサヤが几帳面なおかげで外見も綺麗だ
カイルは家の前で一息つきドアを叩いた
中からはぁいどちら様ですかぁ?と聞こえる
カイル『俺だ…帰ったぞ』
少し扉が開いたかと思ったらカイルは宙を舞った
ドアの方を見てみるとサヤが扉を思いっ切り蹴って開けた為だろう…ドアが足形にヘコんでいる…
えっ??鉄製なんですけど????
サヤ『あんたねぇ…ロクに便りも寄越さないで…お帰りなさい♪あ・な・た♪って言って貰えると思ってんのかぁ!?あぁ!?』
相変わらず…コイツだけは…
カイル『イッテェ…ごめんなさい…』
サヤ『ったく…元気なら元気って手紙だせよな!…ふぅ…お帰りカイル』
サヤは言い終わる頃には笑顔を見せていた
カイルも笑顔で起き上がりながらただいまっと言い家に入ろうとした
がサヤに腕を掴まれたと思ったらそのまま背負い投げを食らわされた
サヤは笑顔で
サヤ『次…便り寄越さなかったらこんなんじゃ済まないからね♪あ・な・た♪』
普通にしていたら美人なのに…
実際笑顔だけなら恐ろしい程美人な筈なのに…
言葉棘だらけだし…やってることえぐいし!
カイルは引きつった笑顔ではい…と応え、腰を押さえながら起き上がった
パパァ〜と叫びながらリンが階段を駆け下りレイが危ないよ!と言いながら降りて来た
リン『パパお帰りなさい!』
リン『お帰りなさい、お父様』
カイルはあぁお帰り、と二人の頭を撫でた
リン『あっママ!パパにちゃんと天誅したんだね♪』
いや…六歳児が天誅って…
サヤはリンと同じ高さまで伏せ頭を撫でながら
サヤ『ん〜勿論よ♪あっお昼ご飯にしよっか♪最近レイもよく食べて偉いねぇ♪よしよし♪…カイルもいる?』
いや…いるけど…最初と最後全然違ったんですけど?…
カイル『あっあぁ頼む…』
サヤは笑顔で立ち上がり
サヤ『頼み?』
カイルは恐怖をこらえつつ頼みます…と言った
鬼嫁こえぇよ!!
ようやくカイルは家に入ることが出来た
壁紙は白で統一されていて綺麗に整っている
サヤはキッチンでご飯を作り始めた
カイルは子供部屋で二人と話をしている
学校は丁度夏休み
カイル『そう言えば二人とも通知表は?』
レイの机は整っていて引き出しからすぐに出せたがリンの机は散らかっていて引き出しも何かが詰まり開かない
カイルが渾身の力で引っ張るとメキョッと言う不快音と共に開いた
どうやら中でプラスチック製の人形が挟まっていたらしく人形が哀れな姿になった
リンは泣き叫ぶかと思いきや変なのぉ〜とゲラゲラ笑っていた
こっこいつ…絶対サヤになる…サヤ二号に…




