表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分の価値  作者: ぬおー
1/1

プロローグ

「なんでなんだよ!そんなのオカシイじゃん!」

目の前の父親と母親に向かって怒鳴り声をあげる。

「親の都合で15年前に連れて来られて、今度も親の都合で連れて行かれるのかよ。1ヶ月だけなんとかならないのかよ。」

こんな事を言っても何にもならない事ぐらい自分でも分かっていた。けど、こんな事って…


夕食後、いつもはやかましくてにぎやかな父親とおっとりした母親がいつになく真剣な顔で俺に話しかけてきた。

「ナニ?俺、何も悪い事してないよ?そりゃぁ、学校の中にはdrugドラッグやったり、盗みやったりしてる奴いるけどね」

俺はいつものように冗談混じりで両親のことをあしらったが、両親は真剣な顔で俺のことを見てきた。

「ホントだって!」

確かに今まで警察のお世話にこそなったこと無いが、かなりやんちゃだったような気がする。でも、俺そんな悪いことしたか?

「あのな、慶。」

いつも夕飯のときには酒を飲んで、この時間は酔っぱらっている親父がこの日はシラフだった。何となく、雰囲気で何か重要なことを話すんだなということが分かった。

離婚か?親父のリストラか?母親の妊娠か?母親もそんな歳じゃない。俺は、覚悟を決めた。何が起こってもいい覚悟を。

「日本に帰るぞ。」

親父が言った。

「は?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ