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猫と僕と知らない世界  作者: シマタロウ
第一部1章:猫と見習い

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4-2:猫とこれからの話 形は整えても、それほど考えてはいない

 私は準備を進めていた。


「そうです。赤松さんは何点か不審なところはありますが、概ねこちらの想定通り『普通の』魔術師と考えて問題無いと思います。多少背景に不透明なところがあるのが気になりますけど、強化魔術しか使えませんし危険度はそれほど高くはないかと。警戒して遠ざけてしまうより、使い魔の探査能力に期待して協力してもらった方が良さそうだと、そう考えました。

 ・・・・・・はい、現在捜索中の魔術師が使い魔の出所の可能性も高いとは考えています。・・・・・・・・・はい、了解です。では失礼します」


 遭遇戦翌日の日曜、滞在中のホテルから課長に取り急ぎの報告を電話で行った。メールで情報共有を行うにしても、まずはやっぱり電話が良いとの事。古風な事ですね。

 ちなみに大まかな報告内容は「色々と起こっているみたいだから捜査続行します。あと不幸にも敵対してしまった現地の魔術師に襲撃される可能性があるので、監視網の再構築は他の人に頼んで欲しい」みたいな感じ。


 雑務を回避し、本業に専念出来る素晴らしい仕事運び。自分を褒めてやりたい気分ですね。まぁ、監視網の再構築なんて面倒な仕事、最初からやる気は無かったんですけどね。そもそも20年前に『事件』があったからと言って、ずっと監視なんてする必要があるとは思えないですよね。リソースの使い方が間違ってます。他にもっと優先すべき事があるはずです、きっと。


 そして、赤松さん本人も分かっていない『彼の事情(なぜか魔力があるとか)』については、課長には伏せておきました。馬鹿正直に報告して彼を動かせなくなるのも少し困りますので。

 ・・・彼にはこれからも協力してもらう事があるかもしれません。先ほどの報告ではぼかしましたけど、彼の強化魔術の練度は異常です。恐らく今時点で実戦投入しても、それなりに役に立つはず。例えば、もし混戦になった場合、仲間がいるかいないかが生死を分かつ瞬間が・・・あるかも知れませんし、無いかも知れません。とりあえずターゲットがばらけるだけでも、だいぶ助かるし。レイスで遊んでるだけの魔術師に私がそこまで追い込まれるとは思いませんが、念には念をというやつです。


 というわけで、これで心置きなく準備が出来ます。正直あの一戦だけではあまりに物足りません。あっという間に終わってしまって不完全燃焼もいいとこです。

 私はもっと魔術を揮いたい。

 魔術を揮える機会がもっと欲しい。

 幸いにもこれから捜索を始めるのは赤松さんのような人畜無害な魔術師では無く、無辜の市民に危害を加えていた魔術師。つまり、追い込んでも問題はありません。いえ、追い立てて追い込む必要があると言っても過言ではないでしょう。相手にも何かそれなりの事情はあるのでしょうが、急を要するという事で討伐を軸に計画を組み立てても問題は無いはずです。


「早く探索の準備をしないと。急がないと獲物が逃げてしまうかも知れません」


 あぁ、胸が高鳴って仕方がありません。次は全力を出せるような、そんな戦場が待っていれば素晴らしいのに。


「クロちゃんにも手伝ってもらって・・・早く見つけてあげないと」


 自然に笑みがこぼれて来ます。

 これからへの期待と充実感で私の胸はいっぱいです。

 


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