表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

5

『今回の任務は、紛争地域への介入になります――――』


『勢力圏が多く重なり、敵味方の識別が非常に難しくなっています――――』


『介入を依頼してきた勢力からの誤射に気を付けて下さい――――』



「宇宙に進出して尚、地上で争う事を止めないのか。狂ってる……」


「地上の資源が尽きるまで戦るつもりだろ」


「マキナ、今回の任務も宜しく頼む」



「――うん」


地上に降りてからは、身体の不自由さを実感していた。

「重力があるから、そんなに速く飛べないわよ」


「地上の飛行は得意なんだ。付いて来てくれればいいよ」


「あら、そう」



プラズマ武装は強力だが、地上での燃費を考えた末、実弾武装を多く採用している。

馬鹿みたいな容量を全て、機動力に回す事ができる。

放熱の問題があるから、上手くいかないかもしれないが――――。


『まもなく、作戦領域です。ご武運を。』


モニターには、フェーズ1からフェーズ3までの情報が表示された。

作戦時間は僅か15分。

他勢力の、攻勢の出鼻を挫くつもりらしい。


「ちょ、っちょっと!低空飛行が過ぎるんじゃない?」


「いいんだよこれで!」


地面と接触しないくらいを加速する。

放熱の問題を上手く解決している。

地上にいる時間を作るのと同時に、冷却するエネルギーを少量使用する事で

長距離飛行を可能にしていた。

これなら、作戦時間通りに行くかもしれない。


機体の自動照準が反応して、敵機の位置が割り出された。


迷彩でカモフラージュされている場合には、マニュアルで壊さなければならない。


――――通信拠点の撃破。

――――水生成プラントの破壊。


機体から放たれる実弾の威力は、容易く施設を破壊してしまう。



――――ゲリラ部隊との交戦。



「オープン回線で……何を考えている?」



『こんにちわ、デブリ野郎共!全員綺麗に溶かしてやるからよぉ!』



中々早い機体だが、回避運動は全て雑。


「所属が割れてる?勘が良いだけか」


「マキナ、作戦終了まで3分だ。俺達と二人に別れて、こいつら戦るぞ!」


「発電所の破壊工作、任せていいのよね?」



『『フェーズ3移行する!』』


レインの味方機が、作戦領域に到達。

「180秒のシミュレーション。――――」


出鱈目な回避運動に、こちらの動きを見透かしたような攻撃。

リーダー機以外には4機。

狙うのは――――。


【リーダー機 or メンバー機】


「周りを落とさないと、集中できない!」

「君はリーダー機を頼んだ!」


『俺の相手はお前かぁ?』


「耳障りッ!」


ミサイル兵装をオートからマニュアルで、ぶち当てる。


「地上で争っているお前たちがデブリになれっ!」

『こいつぅぅぅ!?』


近接武装による攻撃は的確に、機体を破壊する。

数機漏れていたが、リーダー機を落とす程度どうにでもなる。


「時間だ。引こう!マキナ」



「増援部隊!発電所の破壊は!?」

「問題ない。完了している!」


作戦時間に余裕があったら、あの増援部隊と戦いたかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ