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おばばとの出会い

倒れた人の元に駆けつけると、そこは明かりの灯る小屋の前であり、ドアの前で1人の老婆が横たわっていた。


「おばあちゃん、大丈夫か!?」

「…ら………た…。」

「意識はあるみたいだ!」

「何て言ってるんだ!?」

「…ら、へ…た…。」

「ごめん。おばあちゃん、もう一回言ってくれ!!」


()()()()()!!」



「「!?!?!?」」



急な声量の大きさの変化に驚いた、ラーニーとニノは言葉を失うとともに、2人で目を見合わせていた。

(お腹がすいただけ!?!?)

(腹が減っただけ!?!?)


「おい、ニノひとまずなんか食べさせるぞ。」

「おう!!!」

幸いにもそこは小屋の前であり、その中には食物がありそうな様子だった。


「おばあちゃん、悪いが勝手に入るぞ。」



———————————————————


「いや〜、助かった。助かった。お前さんたち、迷惑をかけてすまなかったね〜」



小屋に入り食べ物を見つけた2人は、老婆を起こし、それを食べさせたことにより、老婆は体力を持ち直した。

その後、老婆にお礼という理由をもとに、小屋の中で一休みしていくよう促されていた。



「お礼と言ってはなんだが、お前さんたちお茶でも飲んでいき。何か嫌いな物はあるかい」

「特にはないぞ!!!」

「おい、ニノ…。人助けも終わったし、ここは俺たちニ人で居ていい場所ではない。さっさと出るぞ…。」

この場所が初等部である自分達二人でいて良い場所ではないことを思いだしたラーニーは、“早くこの場を離れないと”と焦りを感じていた。


「まあまあ、そんなに焦りなさんな、坊や。ここはそんなに危ない場所じゃあないよ。」

まるでラーニーの焦る気持ちを読み取ったかのように、老婆はラーニーを諭した。

「そうだぞ!おばあちゃんも優しそうだし、学園中たくさん歩いて疲れたし、少し休んでいくぞ!」

「はぁぁ…。」


ニノとの出会いはつい数時間前であるが、彼が決断をするとそのまま聞く耳を持たない性格であることをラーニー感じていた。

(まぁ、危なくはなさそうだし、少しならいいか…)


そうして、ラーニーとニノは老婆の家で少しばかりの休息を取ることにした。

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