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第66話 レッドとユートの戦い9
「ユート! なかなか、面白い技だったぜ!」
「そんな言葉で片付けられると、こっちとしては困るんやけどな」
ユートは、苦笑いを浮かべている。レッドは、ユートの想像以上の強さだったのだろう。
「さて、次は俺がいかせてもらうぜ!」
「はい、そうですか。とは、いかんで。影縛り!」
ユートの影が凄い速さで、レッドの位置まで伸びた。そして、ユートの影がレッドの体に巻き付く。
「何だ? 俺の体が動かせねえ!」
「これは、影縛りいうてな。わいの影を相手の体に巻き付けて動けなくする技や」
「へえ、そんな技も持っていたのか」
「レッドはん。もう、動かれへんで」
「ああ、確かに動かせねえ」
レッドの奴、超ヤバイ状況じゃないのか!?
「だがな。俺には、こんな技もあるんだぜ」
レッドの体の周りに数十個はあるだろうか? 拳くらいの大きさの光る玉が出現した。
「何や、動けない状態で何をする気や?」
「そんじゃ、次の俺の技、いくぜ!」
「その状態で、技を出すやて!?」
「雷光閃!」
レッドの周りに出現した全ての光の玉から一斉に、雷を帯びた光の光線が四方八方に放たれた。




