表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/115

第52話 レッドへのお願い

 ドンドン! ドンドン!


 扉を激しく叩く音。俺は何事かと、急いで扉を開ける。


「フェリスちゃん! 大丈夫か!?」


「え? あ、はい」


 誰かと思えば、レッドか。俺を心配して、急いで駆け付けたのだろう。息が、荒くなっている。


「そっかあ、良かったあ」


「何が起こったのかは、さっきシャノンさんから聞きました」


「俺もユートから聞いたよ。大きな爆発音が鳴った時、ユートと一緒に巡回してたからさ。しかし、ここの結界は大したもんだよなあ。空艇のミサイルが全く通用しないなんてな」


「はい」


 レインの結界の方が、もっと凄いような。


「何か、安心したら、お腹が減っちゃったなあ。フェリスちゃん、何か作ってもらっていい?」


「はい、いいですよ。直ぐに用意しますね」


「悪いね、よろしく」


 俺は昼食を用意し、レッドと一緒に食事を摂りながら、今後の事を話す。


「一度、ダンジョンを調べた方がいいと思うんですけど」


「そうだなあ……。確かに黒ずくめの奴が、ダンジョンに現れている事を考えると、調べてみる価値はある……か」


「そうですよね」


「よし。今日の夜、みんなが眠りについた後、ダンジョンを調べてみるよ」


「あの、出来れば……。私も、一緒に行きたいです」


「フェリスちゃんも、一緒に?」


「はい。ダメ……ですか?」


 レッドが腕を組んで、悩んでいる。


「いざという時は、私ならお兄ちゃんも呼べますし」


「まあ、そうなんだけどね」


「レッドさん、お願いします」


 俺は両手で、レッドの手を握った。


「あああ、そ、そうだね。い、一緒に行こうか」


「はい」


 レッドは、凄くチョロかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ