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タイタン王国へ(何度目か)

 とりあえずタイタン王国に向かうとするか。

「すまないな、二人とも。という訳で行ってくるよ」

「大丈夫なの?」

「私も一緒に行くわ! これでも公爵の娘だもの。陛下と謁見するのにいろいろ教えてあげられるし」


 あぁ、そうだな。そうした方がいいか。

「じゃあお願いします、アリス様」

「ダメ! その言い方はダメ!!」


「‥‥‥アリス、お願い出来る?」

「もちろんよ。言葉使い、戻さないでね?」


「‥‥‥はい」

「戻ってる!」


「わかりま‥‥‥わかった」

「よろしい」


ーーーーーーーーーーーー


「アリス様!? 何故こんなところに!?」

「フランソワ? アナタが迎えの使者だったの?」


「二人は知り合い?」

「はい、学校が一緒でしたから」

「何度か話したでしょう、アウルム。友達のフランソワよ。冒険者仲間でもあるわ」


 フランソワという名前は確かに聞いたことがあったな、内容は忘れたが。


「で、フランソワさん。歩きか馬車で移動するのか?」

「いえ、国王の許可が有りますので『転移魔法陣』を使います。アウルムさん、初めてですか?」


 噂で聞いたことはあるが見るのは初めてだ。


「フランソワ、貴女そんな魔法使えたの?」

「はい、今は少人数ですが‥‥‥」


ーーーーーーーーーーーー


「この場所は内密にお願いします」

「わかってますよ」


 転移魔法陣の置いてある場所に移動した。ここは森深くの遺跡か?

 この間まで住んでいた泉の近くでもあるな。


「この辺にこの間まで住んでたけど、こんな遺跡は気づかなかったな」

「このペンダントが無いと認識出来ない魔法が掛かってます」


 なるほどな。そういう事か。


 魔法陣に乗ってフランソワさんが何やら呪文を唱える。視界が歪んで‥‥‥タイタン王国に転移した、ようだ。


「ここは‥‥‥?」

「王城の一角の建物、『転移塔』です」


「あっという間に王城、転移って便利ね」

「ちょっと待って、少し気持ち悪い‥‥‥」


「あぁ、転移酔いですね。時間はあるので少し休んでてください。私は馬車を連れて来ます」


「うぇ‥‥‥、気持ち悪‥‥‥」

「ワタシはなんとも無いわよ、アウルム大丈夫?」


 後で聞いた話だと転移酔いは魔力の少ないものがなりやすいそうだ。

 俺は魔力ゼロだからな。酔いやすいのだろう。


 魔力酔いも落ち着いて、フランソワさんが馬車でやってきた。

 豪奢な馬車だ、公爵家以上のやつだな。

 俺なんかが乗って大丈夫なのか?


「陛下には報告済みです。迎えにはこの馬車で行くようにと」

「わかりました。ありがとうございます」


「ついこの間までこうして馬車に乗ってたのに、なんか懐かしいわね」

「そうですね」


「言い方!」

「そう‥‥‥だな。懐かしいです‥‥‥な」



「どうしてそんな口調なのですか?」

「アウルムとそのうち結婚するのよ。妻に敬語使うのは変でしょ?」


「えぇ!!? 結婚!? アリス様が!??」

「何よ、なにかおかしいの?」


「だってアリス様は公爵令嬢なのに‥‥‥、アウルムさんは別に貴族じゃないですよね?」

「ええ、まぁ」


「フランソワ? 貴女本気で言ってるの?」

「ええ、だって‥‥‥」


「アウルムの強さがわかってないようね?」

「正直‥‥‥にわかに信じ難いのです。そんな魔法も見た事無いですし‥‥‥」


「ふふっ、きっと驚くわよ?」


ーーーーーーーーーーーー


 王城エントランスに到着した。


 初めて公爵邸に着いた時よりもすごい人数に出迎えられた。まずは控室に案内された。

  

 そこで謁見時の作法、話し方などを教わる。

「まぁだいたい私の真似してれば大丈夫よ」

「わか‥‥‥った」


ーーーーーーーーーーーー


「謁見のお時間です。こちらにどうぞ」


 さて、いよいよ王様に会うのか。緊張してきた。

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